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一人旅のすすめ

師走になりました。
関西にいられるのもあと2ヶ月で、その後は地元である宮城県に戻る予定です。地元以外で暮らす経験はこれが最後になるでしょう。
私は現在縁あって神戸に住んでいますが、大学4年生の時に有していた選択肢としては、地元で公務員、東北大学大学院、大阪大学大学院、神戸大学大学院の4つがありました。
そして、そんな私が関西を選んだ理由は関西を巡ることにありました。

関西は1868年に明治天皇が江戸に移るまで日本の中心だった場所です。東北地方という歴史的には後進地域の出身である私には教科書に出てくるような史跡が身近には存在しませんでした。強いて言えば多賀城くらいでしょうか。

そして人生に迷った私は関西を巡りに巡りました。神戸に住み、原付を手に入れたこともあり、水曜どうでしょうの原付日本列島制覇ではないですが、原付西日本制覇をしました。紀伊半島一周、琵琶湖一周、関西北部一周、淡路島一周、九州縦断などです。

今回は関西でやりたいことをやり終えた私が3つのポイントに分けて、一人旅の魅力を伝えられたらと思います。

1 自分の思い通りのプラン立てができる

友人や彼女と旅をする場合にはどうしても有名観光地巡りに集中しがちになります。それはそれで他人とする旅行はめちゃくちゃ楽しいですし、フッ軽な私は誘われたらどこでも行っちゃいます。

しかし、一人旅の場合自分の趣味趣向に沿った旅にすることができます。例えば、私の場合は史跡中心の旅です。何でこんな場所行ったん?と他人に間違いなく思われる場所にも行きました。

岐阜県大垣市にある島津豊久のお墓
関ヶ原の戦いで西軍だった島津義弘を逃がすために討死した武将です
場所も中々とんでもない場所にあります
琵琶湖一周の際に行ってきました

鉄道好きな方であれば期間限定の列車を見に辺鄙な駅に行き
絶景好きな方であれば絶景を追い求めて山や海の展望台を巡り
アニメ好きな方は聖地巡礼をするでしょう
どれも一興だと思います。

皆さんも他人には中々理解してもらえない、もしくは一緒に楽しめる人がいない趣味があるでしょう。そんな趣味をとことん楽しむ場合、一人旅はおすすめです。

2 地元の人との交流

これが一人旅の一番の魅力です。
私は50ccの原付で旅をしていたので旅に出ると、ある災難によく見舞われました。原付の故障です。

宮崎県高千穂町
日本神話で有名な町で、電車は通っていません
高千穂峡近くにある高千穂三代橋
有名な真名井の滝より正直絶景です

故障には高千穂などで遭遇しました。
そうした場合、地元のバイク屋さんに修理しに行くと、だいたい神戸から来たことに驚かれてお話が始まります。

こうした地元の方の話が結構面白いのです。
例えば、高千穂は周囲が山地に囲まれた町で、若い人は高校生になると延岡市や宮崎市の高校に行くため、そのまま生活拠点を都会に移すことで過疎化が進んでいることや、バイク屋のご主人が高千穂から奈良まで原付で旅をした話などを教えていただいたり

故障した場合に限らずとも、紀伊半島一周で那智勝浦町に行った際には、深夜に見つけたたこ焼き屋のご主人が語る犯罪スレスレの昔話や人生経験から学んだ生き方について指南を受けたりもしました。

和歌山県那智勝浦町
マグロと熊野那智大社が有名です
誰もが知ってるあの構図の1枚を撮るには望遠カメラが必要でした

このような話を聞くことは有名観光地ばかりに行く他人との旅行では経験できないものですし、話の中から何か人生のヒントが得られるかもしれません。
こうした一期一会を感じさせてくれるのが一人旅の一番の魅力だと思っています。

3 土地の空気を味わえる

これはもしかしたらバイク旅特有のものかもしれません。
原付で旅をしていると当然なのですが高速道路は使えないし、バイパスなども通れません。
そうすると下道を走ることになるのですが、外気に触れつつ走る中で、山を走れば山の空気、港を走れば潮の香り、町中を走れば晩御飯の匂い、そして自然の音を聞きながら走ることができます。しかし車や列車旅の移動中に聴覚や嗅覚を使う機会は少なくなりがちです。
原付旅は視覚嗅覚聴覚と五感を充分に使いながら旅をすることができる点で単なる移動時間にすぎなかった時間を充実したものにしてくれました。

最後に

どうしても大人になると周囲と予定が合わずに中々旅に出ることが難しくなってしまいがちです。そんな時には是非一人旅にチャレンジしてみてください。今までに感じたことのない感動やワクワクを一人旅は味わわせてくれるはずです。
そういう意味では一人旅に1番大事なのは一歩踏み出す行動力なのかもしれません。


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