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YOHAKU -余白-

プロバスケットボール選手 寺嶋良が綴る日々のコラム。 忙しい日常の中に、ちょっとした余白をお届けします。 月2回以上、不定期配信。バスケットのことだけではなく、ここでしか綴らな… もっと読む
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53 PERFECT DAYS

53 PERFECT DAYS

ヴィム・ヴェンダース監督が役所広司を主役に迎え、東京を舞台に清掃作業員の男が送る日々を描く映画『PERFECT DAYS』をご存知だろうか?

52 手術当日

52 手術当日

今でも鮮明に覚えている。

と言っても、数日前の話。

手術が終わって目が覚めたときのあの瞬間は、どうしても忘れられない。

51 お守り

51 お守り

病院では、安全でバランスの良い食事を朝昼晩と毎日決まった時間に提供してもらえる。

トレーには白米や汁物、主菜、副菜などがのせられていて、茶色のものが少ない。

49 晴れの日には葉が育ち、雨の日には根が育つ。

49 晴れの日には葉が育ち、雨の日には根が育つ。

点滴が一滴、一滴と落ちていくのを眺めていると、まさに自分が植物になったようであり、内側(根)が育っているように感じる。

これまでは表舞台でたくさんの歓声を受け、光を浴びて、自分自身の外側(葉)がすくすくと大きく育っていたように思う。

48 チョコザップ入会して1週間後、手術になった。

48 チョコザップ入会して1週間後、手術になった。

もう、このタイトルにある通りの話を今からしていく。

これ以上に話が膨らむわけでもなくて、まさにこれ以上でもこれ以下でもない。

46 武器屋

46 武器屋

「おすすめの本は何ですか?」

と度々聞かれるが、基本的には自己啓発系の小説をおすすめしている。

小説としても楽しめるし、自己啓発本としても活用できるので、多くの人に楽しんでもらえるからだ。

具体的には、

45 パーマ

45 パーマ

読者の中には「知ってるよ!!」と言いたくなる人もいるかもしれないが、ぼくは人生で2回目のパーマをかけた。

44 山

44 山

リハビリ中に坂を走っているとき、山が近くにあって、それを眺めながら走ることができる。

山は遠くから見ると緑色で一色に見えるが、近くでみるといろんな形や色をした葉が集まって木になり、多種多様な木が集まって山になっていることがわかる。

43 無題

43 無題

26年間生きてきて、たくさんの本を読んできたおかげで、何が正解で何が間違いなのかを少しばかり理解してきた。
そのおかげで本で得た知識を引用して言葉や行動にすれば、ある程度正解に近いとされる答えを出してきたように思う。

でも、それはあくまで誰かが導きだした答えであって、ぼくの答えではなかった。

42 危機察知能力

42 危機察知能力

チームの練習が始まると、ぼくはバッシュの紐をほどき、外靴に履き替えて体育館の前にある坂道にいく。

その坂を使ってサイドステップだったりランニングを行っている。

41 一ヶ月連続投稿

41 一ヶ月連続投稿

『  』~余白~の投稿も、31回連続投稿を達成した。
これは一ヶ月間連続で投稿したということになる。

怪我をした後、バスケで埋め尽くされていた自身の内側がぽっかりと穴が空いたようになくなって、そこに余白が生まれた。

その余白を文章に変えて表現してきた。

当初は月2回くらいの投稿頻度を想定していたが、さまざまな理由が重なって、一ヶ月間毎日投稿をすることを目標にし、達成することができた。

40 面影

40 面影

お風呂から出ると、リビングの一番窓に近い椅子に腰をかけて、窓を全開にあける。

パンツ一丁とタオルを首にかけて、ただただ夜風にあたる時間が至福のひとときである。

お風呂に入っているときの気持ちよさよりも、その風に当たる時間の方が気持ちがいい。

なので、お風呂はその時間のために入っているみたいなところがある。

38 絵

38 絵

ぼくは絵というものに関して全くの無知であり、絵を見ても特に何かを感じるということはこれまでに一度もなかった。

そんな絵に疎いぼくにも、絵をいただく機会があった。
この度、チームのオーナーから選手全員にそれぞれ絵が贈られたのだ。

次の日、家で箱からその絵を取り出してみたところ、静かな部屋でずっとその絵を眺めてしまうのだ。

美術館にいっても、歴史ある絵をみても、何も感じなかった自分が、はじめて絵

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