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  • YOHAKU -余白-

    プロバスケットボール選手 寺嶋良が綴る日々のコラム。 忙しい日常の中に、ちょっとした余白をお届けします。 月2回以上、不定期配信。バスケットのことだけではなく、ここでしか綴らないエピソードや写真をお届けしていきます。

最近の記事

33 蚊

車に乗っていると、なんだか足が痒い。 ポリポリと書いていると、奴が目の前をブーンと呑気に通り過ぎていた。 ついに奴が現れる季節になってしまった。

    • 32 オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム

      2023年3月19日、オードリーのオールナイトニッポンのラジオ放送の中で、オードリーが東京ドームでライブが開催することを発表した。 そして2024年2月18日にライブは開催された。 5万3000人が集まり、全国で行われたライブビューイングで5万2000人、オンラインライブでは5万5000人が視聴し合計で16万人が歓喜したライブとなった。 あの発表後からオードリーを含め、ラジオ関係者、大物ゲストに至るまで、大勢の人たちがこの日に向かって準備を始めた。 特に若林さんはYo

      • 31 コンビニ

        コンビニは本当に便利で、引っ越すときの条件としてコンビニの近さは譲れない。 今住んでいるマンションも、コンビニまで徒歩1分くらいで、頻繁にコンビニには行っている。 幼い頃、家族で夜の散歩をするのが恒例であり、食後に家族4人で散歩をした帰りにコンビニで好きなお菓子やアイスを買ってもらっていた。 だから今でも深夜にコンビニに行くのが好きで、たまに執筆をしているときに気分転換でコンビニに行くことがある。

        • 30 『世界丸見え症候群』

          日曜日の夕方から夜になると、学校や会社に行きたくない、なんとなく憂鬱な気持ちになることは少なくない。 ちょうどサザエさんが始まる時刻と重なることから「サザエさん症候群」と呼ばれているそうだ。(医学的な病名ではない) 読者の中にも、共感できる人は多いのではないだろうか。

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        記事

          29 朝起きて、ファイティングポーズ。

          いきなりだが、最近よく見る夢について話してもいいだろうか。 大歓声の中、「立て〜!立て〜!」と誰かに叫ばれている。 声だけが聞こえて、立ち上がろうとするがなかなか体に力が入らない。 怪我をした時の、あの瞬間に似ている。 大きかった歓声が急に静まり返り、何も聞こえなくなったと思ったら、だんだんと声が聞こえてくる感覚。 あのときも膝を抱えながら自分の鼓動だけが鳴り響いていて周りの声は全く聞こえてこなかった。 少し時間が経つと周りの声援だったり、心配する声が聞こえはじめた

          29 朝起きて、ファイティングポーズ。

          28 hummel 新テラシーコラボ

          先日、個人のスポンサーをしていただいているスポーツアパレル hummelの担当者が広島にきてくれて、新商品の打ち合わせと撮影をした。 昨年の夏に、僕とhummelのコラボ服が発売されたのだが、好評だったようで今年の夏服の発売も決定した。

          28 hummel 新テラシーコラボ

          27 1+1=3

          『1+1=3』という数字を見て、間違えていると思う人は多いはず。 でも、世の中には1と1を足しても2にはならないものがあるように感じる。 こんなことを言っていると変な人だと疑われるかもしれないので、僕はこれまで誰にも言ってこなかったし、書いてもこなかった。 しかし今回、変な人だと思われることを覚悟して、その理論について綴っていこうと思う。 ただ、これから書くことは、理解できても自分の言葉にして友人や家族に話さない方がいい。 やっぱり一言目に「はっ?」と返ってくるから

          27 1+1=3

          26 武藤さん

          先日、「オッペンハイマー」という映画を見に行ってきた。 主人公の天才科学者のオッペンハイマーの成功と没落を描いた作品である。 この映画にはアインシュタインをはじめとするさまざまな発明家が登場するのだが、僕は彼らと肩を並べる発明家を知っている。

          26 武藤さん

          25 偶然

          銀行に行った帰りに、タリーズで本を読んだりパソコンでコラムを書いたりしていた。 2時間ほど経った頃だろうか。 少し飽きてきたので、本もパソコンも閉じて、床から天井までガラス張りの窓から、下を歩いている人たちを覗き見ていた。

          25 偶然

          24 あるある探検隊

          小学生のとき、「あるある探検隊」が流行った。 レギュラーという芸人さんの代表的なネタで、「ハイ、ハイ、ハイハイハイ!」とリズミカルな言葉かけから始まり、行進のポーズをとりながら「あるある探検隊!」を連呼する。 世の中に存在するあるあるを探していくのだが、その共感性の高い内容と単純な反復が頭から離れない人が続出していた。 現に僕も、友達と連呼して笑い合っていた記憶がある。 あれから長い月日が経過し、「あるある探検隊」というネタを思い出す機会は減っていたが、つい最近急に思い出す

          24 あるある探検隊

          23 轍学(後編)

          前回(昨日)の投稿の続き。 目次には24のルールが書かれているのだが、この一つ一つに目を通していくと、それぞれのタイトルからイメージが湧いてくる。 湧いてくるというより、その瞬間が蘇るという方が適しているのかもしれない。 要するに、このルールは僕もすぐ傍で見てきたルールであり、それが言語化されているのである。 目次を読んだだけでその姿や行動がありありと蘇ってきたことからも、この24のルールには一つも偽りはないことがわかる。 そのルールの意図や背景は作品内で知ることが

          23 轍学(後編)

          22 轍学(前編)

          4月19日にチームの先輩である朝山さんの哲学書が出版された。 これまで僕は、雑誌のコラム連載や書評、図書館で200人以上を前にした講演など、さまざまな本にまつわるお仕事をいただいてきた。 そしてこの度、本作品の解説と帯を書かせていただくことになった。 著者の坂上俊次さんは中国放送のアナウンサーで、図書館の講演会で一緒にお仕事をさせていただいたり、オフシーズンには本にまつわるお話をつまみにお酒を飲んだりもするような関係である。 そんなある日、坂上さんから「朝山さんの本を

          22 轍学(前編)

          21 なんも言えねえ

          リハビリの一環として、市民プールで1000メートルを泳いでいる。 今日も、いつものようにゆっくりと泳いでいた。

          21 なんも言えねえ

          20 ケセラセラ

          ケセラセラという言葉をご存知だろうか。 「なるようになる」という意味のスペイン語である。 音の響きや意味合いが優しくて好きな言葉の一つだ。

          20 ケセラセラ

          19 スペースシャトル法

          幼い頃から僕は荷物を持つことに抵抗があった。 遊びにいくときは必ず手ぶらだったし、両手を塞がれたくないのでなんでも服のポケットに詰め込んで遊びに行っていた。 ポケットからなんでも出てくるので、友人からはドラえもんと呼ばれたこともあった。

          19 スペースシャトル法

          18 ダブルブッキング

          偏頭痛持ちの僕は、定期的にヘッドスパに通うようにしている。 初めてヘッドスパの施術を受けたのは確か2年前の冬。 まだ広島に移り住んでまもない頃だった。

          18 ダブルブッキング