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メメントモリ、故の利他

前にメテオラに行ってメメントモリを見て「みんな死ぬんだから後悔しないように生きないと」って思った時の燃える情熱は、日本で過ごした間にすっかり冷え切っていたようです。

そのあとギリシャではパキスタン不良集団にボコられて、持ち物全部盗まれて、そこから色々助けてもらって帰国した話はまた別の機会に。


チェンマイでの日々はまさに理想的で、それがむしろ不安にさせてたのかと今では思います

この頃は気分が落ち込んでたみたいで、毎日書いてたノートも変な感じなのです。
例えば前日には"アレフゼロ"って大切そうに書いてあるけど記憶にないし、この日にはmapping hostelからdoze hostelに移動してたみたいです。
朝は早起きして市場で物色してってところまでは書いてあるけど、その他はここ数日ストーンで記憶が曖昧だっていうのと、なんかこの旅の目的が欲しいみたいなことばかり。
で、この頃確か彼女に電話したりとかしてたし完璧にやられ始めたのがわかって面白い。
メンヘラおじさんここに極まれり。

それでもボングで吸わせてよ

しかし写真のフォルダはとてもアクティブで色んなディスペンサリーとグラフィティーがたくさんある。
いわゆる空元気というやつで乗り切ろうとしてるのもかわいい。
一人になって色々整理したいけど更に散らかる現象に取り込まれながら、またすぐに火をつけてそこから逃げ出そうとする。

市場の躍動

ちなみにこの市場は以前カオマンガイを食ったところの中側で、朝はこっち、夜は外で一日賑わってる印象でした。
おばちゃんたちはおしゃべりに夢中で、外国人に目もくれずただただ爆笑。
居心地が良かったのと、スナックが安いのでチェンマイの朝はここだっておもったのを覚えてます。

色々巡りすぎてわからなくなる

とにかくディスペンサリーもみんな似たような感じだし、値段も一緒だし、色々行けば行くほど一緒じゃんで終わってしまう。
堪え性のない人間ゆえ、そういうのもちょっと飽きてきたのかもしれませんね。
そういう時はひたすら歩けばなんとかなると相場が決まっております。
そう、動いてればその内なんとかなるっしょと。

緑一色ドラ1

で、歩いてるうちにやっぱりなんとかなってきた気がする。
呼吸も深くなるし、心拍数とともに頭の回転も上がるような感じ。
結局のところ感謝しかないっすみたいな謎のハイになって来るし、道ゆく人も同じ気持ちなんじゃなかろうかっていう多幸感も味わえる。
そんなお手軽人間だから気分にムラがあるんですね。
自分の機嫌を自分でとることができて本当によかった。

神恩感謝

そんなふうに内向きに、自分のことばかり考えてるなんてちっぽけなっ思えた時にちょうど寺があったりする。

お釈迦さまはみんなのために祈ってるじゃん。

なんかわからないけど、こんな自分でもなんかの足しにはなれるかもしれません。
利己的でありながら利他的に、色んなレイヤーを行き来して考えたことは激情のカスみたいにこの魂のどこかに残ってるはずです。

今度こそ忘れないようにメメントモリしましょうね

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