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ヨガの練習をするときに大切にしていること



わたしがヨガをはじめたい、と思ったきっかけは、
以前も書いたかもしれませんが、
産後、抱っこに授乳など
育児中の、腰痛肩こりをどうにかしたかったからです。

このまま歳をとってわたしは大丈夫なんだろうか?
と、30を少し過ぎたばかりのわたしは
心配になったのです。


そんな当時のわたしと同じく
体の不調をどうにかしたい、
身体を柔らかくしたい、
肩こりを改善したいなどなど、
身体のケアのために
ヨガを始める方が多いのかな、というふうに思っています。



そうしてヨガをはじめたわたしが、
何故、深くヨガを学びたいと思ったかというと、
ヨガに、身体だけでない「何か」があって、
続けていくうちにそれがなん何であるのか知りたいと感じるようになったからです。
でないと、ストレッチや筋トレと、ヨガの違いが何であるのか、説明がつかないって思ったから。



身体の為だと続けていたら、心の在り方が変わってきた!と感じている方も多くいらっしゃるはずです。

それはおそらく、この『何か』のおかげです。


その『何か』…は
ヨガの哲学ももちろんそうなのですが
「 アウェアネス(気づき) 」=マインドフルな状態です。



レッスンでアーサナ(ポーズ)をする時に、先生の真似をしてただ動くだけではなく、
身体や呼吸、微細な感覚、細やかにいろんな所へ意識を向けていきますよね。



アーサナという身体を感じ調整することを通して、気づきは常に  身体、心、精神、魂といったレベルで連鎖し、起こります。



ヨガの効果を得るまでには練習の頻度にもよりますが、大切なのは「気づき」です。
そう、『マインドフルな状態』。
ヨガは「アウェアネス(気づき、無意識の意識化)」が大切で、効果を実感するのか否かは、
この「気づき」によって変わってきます。



力が入り緊張した身体に気づいたり、
自分の執着や思い込みに気づいたり、
無意識の領域へ気づいたり。
ふわりと簡単に手放すことが出来ることもあれば、なかなかしぶとくそのカタマリとしばらく向き合う時間が必要なこともあります。



アーサナを深め、続けて、
自分を知ることができるようになると、
だんだん自分を苦しめている思考のパターンがわかってきます。
この気づきによって、自動的に浮かぶ思考や感情とはまた別の、〝自分の本質〟との間に、スペースが生まれます。
(ヨガでは、思考や感情は自分自身ではなく、それを観察できる〝自分の本質〟こそが自分自身であるという考えます。)
スペースが生まれると、
少しずつ平和で安定した自分に繋がっていくのです。


毎回のヨガの時間に身体や心を観察していくことがそのままアウェアネス(気づき )へと繋がります。


少し難しくなったかな?
でもヨガは実にシンプル。
レッスン中もお話しますが
アーサナしてる時になにをどう、観察するのか?を書いておきます。



①意識は『今ココ』へ。

心・思考・感情。マインドは、無意識であれば過去の出来事などの悩み事、未来への不安など、常に過去や未来へ揺れ動いています。
ヨガでいつも「今という瞬間」のみずみずしい感覚をちゃんとキャッチします。


②アウェアネス(気づき) 

気づきがないとヨガの時間にはなりません。身体に気づく、呼吸に気づく。漫然とぼんやり考え続けながらヨガすることはできません。この気づきを日常生活でも広げられるようにします。
OFF the MAT。


③身体へ感覚を向ける

アーサナをする自分を少し離れた意識から客観的に見つめて、知らず知らずのうちに力が入っていないか、真ん中(軸)がいつもあるか、左右対称か、観ていきます。
そうすると無意識に力を入れてしまうところに気づけるようになります。どんなポーズであれど緊張を手放して意識的にリラックスできるようになります。

④呼吸に気づき続ける

アーサナをする時に深い呼吸を心がけ、常に呼吸をしている感覚に気づいていきます。だいたい無意識の呼吸というのはとても早く浅いのです。
練習を続けるうちに日常で緊張して呼吸が浅くなる瞬間に気づけるようになります。
気づくから、わたしたちはまた深く呼吸しよう、と意識することが出来ます。

⑤実は常に思考している、ということに気づく

わたしたちは起きている間ほぼずっと考え続けています。考え事をすると自然にマインドは緊張します。アーサナをする時には、思考に自分を乗っ取られず、今に意識を向け、心地よい集中の中で行います。
そうすると慌ただしい日常生活の中でも余分な力が抜けてリラックスの中で生活できるようになります。
自分にはこれが欠けている、というふうに考えることが減り、
ここにいる自分はとてもしあわせだと感じることが自然に増えていきます。




ヨガの練習をする時は、自分のポーズの形だけでなく↑のような「意識を向けるポイントに集中」してゆくことが大切です。
ついわたしたちはポーズの時に出来る出来ない、硬い柔らかいなど、自分をジャッジしてしまいます。〇か‪✕‬か、白か黒かといったような両極端の考えは最も自分自身を緊張させます。
日常とは意識の質が違ってるのではじめは難しかったりよく分からなくなったりするのですが
それがつまり『考え続けてしまっている』ということなのかもしれません。



スタジオにせっかく足を運んでもヨガの時間中自分のことをずっとジャッジしていればヨガは苦しい時間となります。それではヨガをやっているように外からは見えても全くヨガ的ではないということになります。
自分の為に心地いい時間を用意し前向きに努力し続けていること、どんな時でもどんな状況でも自分が自分に対してOKを出してあげられることがとてもとても大切です。


リラックスしてヨガを楽しむことを大切にしましょう!
つまり、できているのかできていないのか、や、体の形ではありません。内側の質です。




ヨガの効果は、数回クラスを受けたくらいではなかなか得られません。
クラス中に自分の意識の在り方や質を少しずつ磨いきつつ、こつこつヨガの練習を続けていくと、
ふと
『何だか最近心がとても穏やかでいられている』
『この辺りの詰まりや緊張がほどけている』
『前は言われてあんなに凹んだ言葉が大したことでは無いと思えるようになった』
と、
気づき続けることで心や身体、変化を感じる瞬間が増えていくと思います。



こんなふうに感じられるようになるには、結果に執着しないことも大切です。
ヨガに結果を求めない。
これだけやってんのにまだこれが出来ない。
痩せない。
など。。。
こうなるとマインドフルとは逆の状態になります。
結果を出すためにヨガをするのではありません。
その辺りがまた筋トレなどと異なる部分ですね。
とにかくヨガを続け、その結果は委ねるという考え方を持つことです。
死ぬまで。人生とともにヨガはあるものです。



とにかくYOGA LIMBSで伝えているヨガクラスでは、みなさんの内側にこんな風に気づきの『芽』のたねを少しずつまき、丁寧に水を与えて育てていくことを大切にしています。
色んな先生がいらっしゃり、先生の数だけ、ヨガがあります。同じ流派のヨガでも、伝える先生によって少し違うし、
この先生のヨガが好き、
この先生は少し違う気がした、
ということが起こるのは
わたしたち伝える側も、みなさんと同じように練習し、経験して、何度も何度もマットの上で実感したことしか、みなさんに、にお伝え出来ないからです。
わたしたちはみなさんより少しだけ先に立ってヨガを学んでいるというだけで、同じようにいつもヨガから学ばせてもらっています。
マットの上で、日々アウェアネス(気づき)を大切に、純粋な心でヨガを、そして日常生活を積み重ねて、


ここに来てくださったみなさんのヨガライフに、
いつも寄り添っていたいと考えています。


ちょっと今日は、語りました。
すごく大切にしていることを、
文字に起こすのは、時間がかかるんだけれど、
やっぱり大事な作業で、
これもヨガの練習のひとつなのだと感じられるのです。

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