マガジンのカバー画像

社会、歴史

4
運営しているクリエイター

記事一覧

モアイは別の話を語る

現行の中学二年の国語の教科書(光村図書)に「モアイは語る‐地球の未来」という文章が所収されています。改定前の版にもその前にも載っていたのでかなり長い間使われている文です。

内容は、モアイを作ったイースター島の文明が人間による自然破壊によって崩壊したとし、それを地球の未来と結びつけて持続可能な社会が必要だと説くものです。文章自体は良くまとまっていて教科書に長く載っているのも納得です。

教科書に載

もっとみる

広島ジーンバンク廃止を擁護する

とある記事で広島ジーンバンクという事業が廃止されることを知りました。

検索すると広島ジーンバンクを守る会も結成され、継続を求めるオンライン署名なども行われたそうで、検索結果画面は廃止反対一色になりました。

ジーンバンクは生物多様性や農業分野などで有用な生物の遺伝子資源を保存するための施設とのことです。実際の運営はジーンバンクが種子を保管し、希望する農家に貸し出し、借りた農家は翌年、栽培の結果の

もっとみる

「失われた30年(20年)」の失われた意味

(この投稿は、どこかで読みかじった今や記憶もあいまいな記事を元にしています。あまり内容に自信がないので、特に年配の方の異論をお待ちしております)

昨今、「失われた30年」(ひと昔前は20年でした)という言葉はバブル経済以降、日本の経済成長が停滞しているという意味で用いられているようです。しかし、この言葉と共に持ち出される、例えば日本のGDPの推移を示したグラフを見るにつけ、「失われた~年」という

もっとみる

世界の人口推移

世界の人口の増加は人口爆発とも表現され、多くの物語でも取り上げられてきました。

「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」の悪役サノスは人口増加の結果、人々が残された資源を争うようになったことを憂い、インフィニティ・ストーンを全て揃えたインフィニティ・ガントレットによって全多元宇宙の人口を半分にしてしまいます。

もっと古い「ソイレント・グリーン」(1973)では人口増の結果、食料が足りなくなっ

もっとみる