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「たまごサラダ」と「壇ノ浦の戦い」

関門海峡。下関がわ、海を渡る大きな橋のふもとには海峡に沿った細長い公園があります。そこにあるのがこちらの像。

左が源義経。右は平知盛。雄々しい二人の男が観光客を迎えます。2004年に作られたとあって、造形がモダン。なんだか、かっこいい。「壇ノ浦の戦い」というより「Battle Of Dannouraバトルオブダンノウラ」のほうが雰囲気が合っている気がする。

そんな両雄には注目すべき点があります。

まずは左がわの源義経が当然のように波に乗っている点です。それも、ボードも使わず、おしりで華麗に乗っているのですからサーファーのみなさんも真っ青です。こんな絶技をやってのけるのですから八艘飛びくらい、わけはないのかもしれません。

そして、右がわの、平知盛。なぜか船の錨を持ち上げています。腰に立派な刀が差してあるのに。力持ちをアピールしつつ、波に乗る義経に投げつけようという作戦でしょうか。それにしても奇妙なのは、錨の縄を自らの腰に結びつけているという点です。これでは、錨を投げた瞬間にもろとも海に沈みます。そうまでして錨にこだわらなくてもいいのに。

と。いろいろ言っておいてなんなのですが。

偏執的にネチネチと見なければ、単純にかっこいい像なので一見の価値ありです。ほど近くの海底トンネルを歩けるのも楽しいですし。大変おすすめの観光スポットです。


さて、与太話もほどほどに。
トップの写真は「たまごサラダ」。
ホットドック用のパンに挟んだものです。

たまごは白身の食感がプリっとするように、やや固ゆでに。フォークで荒めにくずして、マヨネーズをケチらずたっぷり、黒胡椒を少々。隠し味に醤油ちょろり。

あまりにシンプル。何をいまさら。な、レシピですよね。

日曜の昼になると、父はよく台所に立っていました。父がつくるインスタントラーメンやおつまみっぽい料理たちは何だか美味しかったように記憶しています。たまごサラダは父から学んだ数少ない料理のひとつです。

父はこのたまごサラダにブラックペッパーをこれでもかと振りかけて、ビールのつまみにしていました。いま思うとなかなかの「呑み」の手練れですね。


きょうもお読みいただきまして、
ありがとうございます。


それでは、また明日。

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