見出し画像

ペットショップとブリーダー④それぞれの今後

前回までに、ペットショップとブリーダーそれぞれのメリットデメリット、そしてブリーダー直販の方がなによりも「ペットの負担が少ない」ことをお話しました。
今回はそのうえで、「ペットショップ」と「ブリーダー」が今後どうなっていくべきか、またどうなるだろうか、ということについて、私の考えをお話したいと思います。


①ブリーダーはもっと表に出るべき
今のイメージって、ブリーダー=なんとなく日陰者
的なところがあると思います。ブリーダーは問屋やペットショップに卸す人で、個人とかかわることはほどんどない、というような。
ブリーダーさんはもっと、「〇〇のブリーダーやってます!」「〇月ごろ子犬が産まれます!欲しい方は仮予約承ります!」などなど、声をあげるべきなのです。

「今でも十分声をあげている!」と反論する方がいるとしたら、「まだまだ足りません」と返すしかないでしょう。

まずブリーダーから直接買おう!という思考になる人。そしてブリーダーを探す人。そして実際にブリーダーから買う人。これってまだまだ、少数派だと思います。今はTwitter、Instagram、Facebook等々「ただで使える」広告媒体が大量にあります。最大限活用しましょう。

Instagramで生まれた子犬の画像を載せるだけで、「欲しいです!」とDMを送ってくる人が現れるかもしれません。そしてその人がたまたま近県に住んでいて、話が進んで、そしてさらにそのお客さんからの口コミで新たなお客さんができて…可能性はゼロではありませんよね。「ただで載せた画像」がPRになり、子犬の新しい飼い主さんが決まるのならば、こんなにいいことはありません。

と、私もまだまだ偉そうに言えるほど広告活動ができているわけではありませんが。「声をあげる」ことだけは続けていきたいと思います。


②ペットショップは飼育器具販売店として特化していく
みなさんペット用品(餌とか)どこで買いますか?
ホームセンター、スーパー、そしてペットショップでしょう。
基本的な餌やペットシーツなんかはスーパーでも買えます。
けれど、少し特殊な餌(療養食や輸入餌など)やハーネス(散歩紐)、首輪、etc…はやっぱり、ペットショップだと思います。

私も以前、飼っていた犬を介護していたとき。介護専用食(少量で高カロリーが摂取できる)をホームセンターやスーパーで探して探して、見つからなくて、やっとペットショップで見つけた…という経験があります。

そういったペットショップならではの専門性は、維持していくべきでしょう。実際に総合ペットショップでは、ペット部門ではなく餌などの用品部門で利益を出しているそうです。ペットショップに行けばペット用品はなんでもそろう。という、「あたりまえ」を強化してほしいと思います。

実際にアメリカなどでは、「犬猫」がおらず小動物、爬虫類、魚類など+メインはペット用品、というショップが主流です。日本も少しずつでもそうなっていければ…と思います。


③それでもやっぱり、ペットショップはなくならない
ペットショップって、犬猫を「長期的に預かる」からお金がかかってしまい、早く売れ!ということになるわけです。そこがペットショップ最大の問題点なのだと思います。だとすれば、長期間預からない、一時的な場として利用できれば?
利用価値がかなり上がるのではないでしょうか。

例えば、ブリーダーさんとのお約束の場として。

ポメラニアンのブリーダーAさんとビーグルのブリーダーBさんとアポイントを取った。それぞれの犬舎に行くよりも、中間地点で待ち合わせをしたい。
そんなときに、ペットショップのスペースを利用できるようにすればいいんじゃないかな、と思います。
たとえば30分1,000円という「スペース利用料」をとって、犬猫のちょっとしたプレイルームをレンタルする。ブリーダーさんと飼い主さんはそこで待ち合わせ、実際に犬を見てどちらにするか決める、というような。

例えば、犬猫の小規模販売イベントの場として。

ペットショップ自体を、「ブリーダーさんとの交渉の場」にしてしまう。複数のブリーダーさんが集まる日(たとえば月1回第三日曜日、とか)を作り、ブリーダーさんは保有している犬猫の写真等の詳細データを持参する。そしてその犬が欲しい人と、その場で後日見学の約束をする。その場合、ペットショップのプレイルームの使用OK。
という風にすれば、(写真にはなってしまいますが)お客様もいろいろな子を比較・検討できます。

ブリーダーが場所の使用料を払い、ペットショップがもらう。
ペットショップって、「ペットの販売・保管」ができる施設として保健所に認められています(もちろんブリーダーもそうですが)。そういう施設を利用しない手はないと思うのです。

こうすれば動物の負担も少ないし、ペットショップも場所代がとれる。
ブリーダーも販売の場が多くなる。…といいなーと思います。

ちなみに、今まで「問屋」という引き取り手がいたブリーダーは、それがなくなってしまったらブリーダー自身が動物を処分するのではないか?結局、処分する場が変わるだけなのではないか?という懸念点については、次回お話しようと思います。


そして犬猫以外の専門ショップ。これは増えていくのではないかと思います。

例えば小動物、鳥、熱帯魚、爬虫類。
これらのショップを経営している人って、だいたいその動物の繁殖に手を出していたりします。
その動物が好きゆえに、専門ショップを開いているのですから。
つまりブリーダー兼ショップです。私が一番理想とする販売形態です。
もちろんブリーダーとショップを兼務するのですから、数を増やせない、種類を増やせない、という問題はあるかと思います。
けれど「好き」を仕事にするべきだよね、と説かれることが多くなったこの時代、専門店は「好き」な人たちによって、増加していくのではないかと思っています。


そんなわけで。このノートを書いていて、私の目標が追加されてしまいました。
私の目標。「学習塾兼爬虫類ショップ兼爬虫類カフェ兼ブリーダーの認知度向上」です。

改めまして、よろしくお願いいたします。













この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?