無題のプレゼンテーション-6

コミュニティとは何か? - 佐渡島本のまとめ(2/3) -

最近、何かと耳にする「コミュニティ」。これを題材とした佐渡島さんの本を読み解きながら、コミュニティの理解を深めるnoteの第2弾。今回は「コミュニティとは何か」を整理します。

【参考リンク】
● WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (NewsPicks Book)
● いまコミュニティが求められる3つの理由 - 佐渡島本のまとめ(1/3) -

「コミュニティとは何かを整理します」と書いたのは、佐渡島さんの本の構成が理由にあります。実は、佐渡島さんのこの本では、テーマであるコミュニティの定義が明確には書かれていないのです。それも、意図的に書いていないようです。

「コミュニティ」についての本にも関わらず、「コミュニティとは何か」という定義は、明確に書かれていないため、自分で探って、整理していかないとたどり着けないのです。

ただ、このような主体的なスタンスを取らせたり、もしくは、「そもそもコミュニティとは何か」を誰かと語らせること自体、語らせる余地があること自体が、コミュニティの始まりだと考えると、いつの間にか、佐渡島ワールドに足を踏み入れてしまっていた、そんな感覚になりました。

コミュニティとは

本には書いていない定義を、私なりに読み解き、整理していくと、私の佐渡島さんの本を読んでのコミュニティの定義は「ある世界観への共感に基づいて、メンバーが主体的に参加する、ネット的なつながり」としました。

今回のnoteでは、私なりのコミュニティの定義を片手に、佐渡島さんの本を読み解くことで、コミュニティの理解を深めたいと思います。

人をつないでいるもの

まず、ひとつめのポイントが人をつないでいるものとは何か?という話。これに対する答えが「ある世界観への共感にもとづいた人のつながり」というもの。世界観は、価値観と言い換えることもできるかもしれません。

そして、世界観は、以下のようなものが明確になった上で、これらに共感することが、すなわち「世界観の共感」になるのだと思います。

※本で紹介されているshowroomの前田さんの定義から抜粋

本ではキリスト教などの宗教もコミュニティのひとつとして紹介されています。例えば「幸せとは何か?」という問いというのは、宗教を成り立たせる明確な目的であると同時に、確かに一定程度の解釈の余地があるものだなと感じます。

また、本では賞味期限の短い日本酒の生酒を販売時に、販売先(購入主)がホームパーティが開くという事例でが示されていました。これなんかは、「賞味期限の短い生酒を楽しもう」という共通言語や、生酒の楽しみ方は購入主にお任せという余白があるとも言えるのかもしれません。

人とのつながり方

ふたつめのポイントが、コミュニティの人とのつながり方。これは「メンバーが主体的に参加するネット的な人のつながり」と整理しました。

現代は、情報の多くをネットを介して得ているだから、組織もネット的であるべきなのではないか、そして、そのネット的な組織とは、従来のピラミッド組織ではなく、コミュニティという組織形態なのではないかというものです。

ネットにおける情報の流れの特徴は、1.オープン、2.フラット、そして、3.双方向というものがありますが、コミュニティは、この情報の流れにまさしく沿わせることのできる組織です。

これらを、まとめてみると、前にも書きましたとおり、

「コミュニティとは、ある世界観への共感にもとづいて、メンバーが主体的に参加するネット的なつながり」

と定義することができるのではないかなと、佐渡島さんの本からを読み取ってみました。

コミュニティのまとめ

今回の記事の最後に、前回の「コミュニティとは何か?」と今回の「コミュニティとは何か?」の記事を振り返ると、コミュニティを説明する3つ切り口が浮かび上がってくるように思います。

その3つとは、①コミュニティが持つ機能面、②コミュニティで人と繋がる理由(世界観)、そして、③コミュニティの人との繋がり方です。

そして、こうしたコミュニティを形作っていく、社会の雰囲気がある背景として、コミュニティが必要とされる理由で紹介した「情報に関する変化」があるというわけですね。

おまけ:自分らしさの発揮が求められる

こうして、コミュニティについての話を展開していくと、どうしても「自分らしさの発揮」というテーマに触れざるを得ません。

というのも、そもそも、コミュニティは、組織の構造上、誰かが誰かに指示を出すことは少ない。故に、主体的な参加が求められます。ここで、主体的な参加ができるテーマってなんだろう?って話につながると思います。

主体的に参加ができるテーマは、ズバリ「好きで得意なこと」です。言い換えれば、自分らしさが発揮できるなにがし。だからこそ、自分らしさってなんだろ?っていう面倒な問いに向き合ってく必要があるなぁという話につながります。

「自分らしさの発揮」に関連するエッセイ
自分らしさの発揮と4つのキーワード - 佐渡島本からのinspiration -
● ミッションと暮らす

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