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書評シリーズ

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自作の書評記事のみ集めました。ビジネス、思想。
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#新書

悪の『スピノザ』國分功一郎

悪の『スピノザ』國分功一郎

岩波新書とは、荘厳な文体とカテゴリーとして一般教養を、入門・発展の2タイプで表現する。

なぜ、あまりにも難しい「発展」なのか。このスピノザは。

ここでは悪を語ります。

これって、この本に無い部分に注目することです。

・書かれていること

・書かれていないこと

ここに注目すると、スピノザはアーレント論になります。

2500文字。長め。

アーレント研究会

國分功一郎のアーレントは、スピ

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クズの社会学 宮台真司他『音楽が聴けなくなる日』

クズの社会学 宮台真司他『音楽が聴けなくなる日』

家で過ごすひととき、音楽を楽しもうとしたら、無音。

配信が停止されて聞くことが出来ない。

世の中には、いろいろな自粛があります。この本のテーマは、音楽を含むアートの自粛です。

まずは、クズの定義から始めます。(約2700文字)

始めに:クズを定義するまず注意するべきなのは、「クズ」という用語の一般的な意味との区別です。哲学や思想用語と同様、専門用語と捉えて下さい。

日本の現状として、社会

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