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リハビリをしていると、出来なくなったことばかり目につく日もあること

最近調子が悪い。

先月、正座がそろそろできそうな程度まで右膝がよく曲がっていた。前ももと膝のすぐ上がかたい一方で膝そのものは痛くなかったので、ストレッチをしていればもっと良くなるだろうと希望があった。

その2週間後。普段のスクワットの負荷に飽きた私は、より内腿に効くらしいテレビで見たキツいスクワットを試してみた。それが結果として、左背中を痛めてしまった。
去年の同じ時期に仕事で痛めた筋肉と全く同じ箇所で、大きな筋肉全体がズキズキと痛むようになってしまった。酷いときは息を吸って肺が膨らんだその刺激で背中が痛い。
しまった、理学療法士さんに言われていたものだけやれば良かった、と思ってももう遅い。筋肉のひどい損傷は治るまで数か月かかる。痛めてからそろそろ3週間になるが、今でもズキズキとする。

こうなってしまうと、痛みが出ない範囲でのリハビリしかできない。自宅でスクワットもヒップリフトも出来なくなってしまった。お尻や太ももの筋肉をつけられないので、階段や小走りがより難しくなる。試しに今日小走りしてみたら、あまりに左背中がズキズキ痛むからどうしようもなく悲しくなった。

それだけならまだしも、右前ももが謎の痛みを訴えるようになった。ある日伸ばすと痛くて、「見事な筋肉痛になったな、よしよし」と思ったものが、数日たってもまだ痛い。押しても力を入れても痛くはないが、伸ばすととてつもなく痛い。理学療法士さんも首を傾げる。右前ももが痛いから、正座の練習も出来なくなった。

極めつけが右膝の異音だった。ボルトを抜く手術をしたあとから、めしゃりめしゃりという何かをすり潰すような音がしていた。特に力を入れて曲げ伸ばしをするときに鳴って、半径2m以内の人には聞こえるような音だった。
それが音だけだったのが、ここのところ1週間で膝の皿から中程あたりで、引っかかるような感覚と痛みまで出てしまった。段差を右足で上るとき、スクワットのようにゆっくり屈むとき、床にしゃがむときにミシミシと音と痛みが出る。MRIを撮って結果待ちなのだけれど、原因が分かったとて今すぐ痛みと音が消え去るものでもない。お尻や太ももの筋肉でカバーしてあげないといけないが、家でできる筋トレは背中の痛みでできない。

と、つらつら書いた通り、見事ここのところ1か月ですっかり悪化してしまった。できることも増えたはずなのに、出来なくなってしまったことばかりが目に留まる。こうも身体の不調が重なると適応障害にも悪影響があって、精神的に不安定さを覚えたり、何もしたくなくてソファでブランケットにくるまって動かなくなる日も出てきた。そうなると、”筋トレもせず、散歩もせず、リハビリも頑張れない自分”がいやになる。書いていて涙が出る。何ひとつ良くなるためにできていないじゃないか、と。

以前は音楽を聴きながら散歩も好きだったけれど、今ではぐるぐるとした考え事が頭を占めて塞ぎ込んでしまうから避けるようになってしまった。せっかくソニーのイヤホン買って、大好きな音楽が大好きな音質で楽しめるようになったのに。

SNSでは友人たちが以前と同じように遊んでいる日々を見せる。階段だらけの都心は私にとってはバリアばっかりで、テーマパークで朝から晩まで歩き通すなんて自分には少しも出来なくなってしまった。出来ないと分かっているから、いつも遊ぶ人たちに混ざることもしたくなくなった。

筋力が足りなくて余計に寒く感じる時期がくる。こんなに悲しい気持ちになってばかりのときは、めぐりズムなんて使ってみてゆったりするのが良いんだろうなと思いつつ、1箱1000円の事実が重い。

1箱1000円くらいで自分が幸せになれるなら、と自己投資できれば良いんだろうけど、今の状態じゃそんな気も起きない。

リハビリなんて止めれたら良いのにと思っても、一生このままで生きていく自信もない。

いつかまた、出来るようになったことばかりを拾い上げられる日がくるまで、この怠惰な地獄は続く。

2020/11/22 追記
ブログを作りました。新規記事はこちらがメインです


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