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足根管症候群がわかる!

足部から踵にかけての疼痛や痺れは多様な原因があり、評価を行っても確信できる原因にたどり着くことは少ないように感じています。


例えば、足部に疼痛や痺れを出現させる疾患として、以下のようなものが挙げられます。

図2


今回は稀な疾患である足根管症候群について説明していきたいと思います。


足根管の発生率は報告されていません💦ですが、男性よりも女性の方が発生率は高いと報告されています。私は足部の形が影響しているのではないかと考えています。


また、どの様な年齢にも発生し、20~40%が特発性に発症します²⁾。足根管症候群は稀な疾患でもあるため、見逃されることがあり、セラピストが問診や受傷状況、評価から適切な判断をしなければなりません。


なので、足根管の解剖、足根管症候群の症状、評価方法をしっかり覚えておく必要があります!


この記事には足根管症候群すべてを記載し、私なりの介入方法も提示したいと思います!


それでは宜しくお願いします!


1.足根管の解剖

足根管は脛骨・距骨・踵骨、屈筋支帯から成る骨-線維性のトンネルになります。その中を後脛骨筋、長趾屈筋、後脛骨動脈・静脈、脛骨神経、長母趾屈筋が走行します。

図3

この足根管を通過する脛骨神経が何らかの原因により、圧迫・絞扼されることを足根管症候群と言います。


脛骨神経は屈筋支帯のなかで、内外側足底神経と・内側踵骨枝に分岐すると言われています。しかし、足根管の近位もしくは遠位で分岐するパターンもあれば、内側踵骨枝が屈筋支帯を通過しない場合も存在します。

図6

神経の分岐パターンはそれぞれ異なっている可能性があるので、足根管症候群でも症状が異なることも考えられます!


2.足根管症候群の症状¹⁾

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