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捻挫発生‼ 重大なことを見逃さないための評価方法

足関節内反捻挫は足部で発生する最も多い外傷のうちの一つです。足関節捻挫は軽い外傷と思われがちですが、重度になると靭帯損傷や骨折が伴う外傷になります。


特に、小児では骨が成熟していないため、足関節内反捻挫により距腓靭帯 (ATFL) と踵腓靭帯 (CFL) の付着部である腓骨遠位部の剥離骨折が生じることが多いです。もちろん、大人でも骨折は起こりえます。


小児に剥離骨折の発生割合は多い報告だと、小児の足関節内反捻挫の60~70%に剥離骨折が生じると報告しているものもあります。つまり、子どもの捻挫の二人に一人は骨折が生じている可能性があります。


剥離骨折が生じると骨癒合する割合は低く、足関節内反捻挫の再発リスクが高くなります。初期に適切な対応をしない場合、慢性的な足関節の疼痛と不安定性を引き起こす可能性もあります。


ですが、足関節捻挫は重症な外傷と考えられることが少なく、受診率も低いのが現状です。また、スポーツ現場などでは、骨折や靱帯損傷の程度(重症度)を評価する画像機器が無い場合が多いため、重度な足関節捻挫であっても個人の選択に任され、受診に繋がらないことも多いです。


このような現状から、捻挫の初期治療を受けずに放置することも多いです。しかし、先ほど述べたように骨折が生じていると、足関節内反捻挫の再発リスクの上昇や慢性足関節不安定症、変形性足関節症にも繋がる可能性があります。


そのため、スポーツ現場でかかわりの多いセラピストが足関節捻挫に対して適切な評価を行い、骨折の疑いがあれば、整形外科の受診を促す必要があると思います。


そこで、今回の記事ではレントゲンやエコーが無い場合でも、骨折疑いや靱帯損傷の重症度を評価できる3つの方法について記載していきたいと思います。

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