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足関節捻挫後、不安定性を生じさせないため ~CFLとAITFLを評価せよ~
足関節捻挫では前距腓靭帯(ATFL)の損傷が多いですが、ATFLのみでは、足関節不安定性が出現することは少ないです。私の印象では、ATFLに加え、踵腓靭帯(CFL)や前下脛腓靱帯(AITFL)が複合的に損傷すると不安定性が生じる印象があります。
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また、足関節捻挫後には腓骨筋や足底内在筋の機能低下、足底感覚の低下、下肢筋力の低下(殿筋群)などの機能的な要素が組み合わさることで、さらに足関節の不安定性に繋がると考えています。
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そこで、今回の記事では踵腓靭帯・前下脛腓靭帯の解剖や機能を中心に記載し、足関節不安定性との関係性について記載していきたいと思います。
1.足関節捻挫と靱帯損傷
足関節捻挫では、前距腓靭帯(ATFL)の損傷が一番多いと報告されており、ATFLと同時にCFLの複合損傷が20~50%で生じると報告されています。(CFL・後距腓靭帯の単独損傷は稀)
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CFLはATFLに続いて、強度が弱いです。また、CFLとATFLは連続しており、張力を伝達し合う可能性があります。そのため、一方の靱帯に過度な張力が加わるともう一方にも張力が波及し、損傷する可能性が考えられます。
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また、AITFLも同様に足関節捻挫で損傷する可能性があります。CFLと同様にAITFLもATFLと連続している場合があり、過度な張力が伝達されることで、損傷に繋がる可能性があります。発生率は17~74%と報告されています。
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足関節捻挫でCFLとAITFLが損傷される可能性があることがわかったところで、CFLとAITFLのそれぞれの解剖と機能を説明していきたいと思います。
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