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日本の水が危ない!地球最高の資源国・ジパング

 日本には、石油や石炭、天然ガスなどと言った科学燃料が少なく、昔はあった金銀銅などの金属資源も今は鉱山で採り尽くしレアアースとか言う金属資源の埋蔵量も多くない為に、よく「資源の無い国」という言われ方をします。

私は今年香港に住んで20年経ちましたが、いつも日本に帰る度に思う事があります。

「こんな美しい空気、水、海の幸、山の幸にここまで恵まれてる国、他にある?」と。


空気と水がすごくいいからか、日本に帰国すると「体の疲れ方」と「疲れの取れ方」が全然違うのです。

私はいつも一時帰国をする度に、日本にいる自分の状態が、まるでドラゴンボールに出てくる「仙豆(センズ)」を飲んだ悟空のように、「疲れにくく、回復が早い」という状態なのです。(ドラゴンボールでも、かなり初期の頃のエピソードですが・・今コレ理解できる人は少ないかもしれません。)

日本の空気、気候、水が如何に素晴らしいかを実感します。
これだけでも何故日本が「黄金の国・ジパング」と形容されたかがわかります。(実際はこの頃、金が採れていたからですが)

でも、金が採れなくても、日本は日本にいるだけで体力も寿命も底上げしてくれるきれいな空気と水があり、やっぱり「黄金の国・ジパング」なのだと思います。)

地震や津波、火山噴火、しばしば自然の猛威に奪われ、苦しめられてきました。これまで築き上げてきたものを積み木崩しのように、あっけなく奪われる苦しみは経験していない人間には、簡単に何かの言葉で片付けてしまう事はできません。目をそらす事もできません。

でも、自然から受けている恩恵については、日本にいる日本の人たちとしたら、あまりにも当たり前と思い過ぎて、見過ごしてしまっているところがあるんじゃないかとも思うのです。

それは、前回この記事を書いた時にしみじみ感じたのです。

記事の中で問題にしているのは「バスタブ」で、「お風呂に浸かる文化がない」から何回取り換えてくれても、日本のような「普通の」バスタブにならない、という話なのですが、その背景にあるのは、それだけではありません。

香港は飲み水のほとんどを中国内陸からの輸入に頼っています。

水が需要に対して全然足りてないので、
食水(飲用水、いわゆる上水)」と「鹹水(しょっぱい水、と書いてあるのですが、その名の通り海水、いわゆる下水)」に分かれています。

「食水」は蛇口をひねって出る水で、一応飲めますが、配管の老朽化や、マンションごとの衛生管理の問題で煮沸なしでは飲めません(飲み水は購入している人がほとんど)

トイレの水は海水なので、例えば自分の家を日本みたいにウォッシュレットにしたいと思っても出来ません。そういう事を考えていた時期もありましたが、ある時日本人が経営するバーの内装を担当した時に、「日本流のサービス」をモットーとするお店だったので、トイレをウォッシュレットにして欲しいと頼まれました。

そしてウォッシュレットを取り付けたものの、バーからはしょっちゅう呼び出しの電話がかかるようになりました。ウォッシュレット用に貯水されるパイプがダメにならないように、細かい砂粒などを取り除くろ過フィルターを取り付けたのですが、一か月ほどですぐに砂が溜まって、水が出なくなるのです。

その時は「このパイプのフィルターを外してキレイに洗って砂を取り除けばまた使えます」と説明したものの、お店のスタッフは誰もそこまでの掃除をしたがらない為、毎回、家具を取り付けた内装業者に「また故障した」と電話がかかってくるのです。

だから、この香港でせめて自分の家だけでも日本化しようと思っても出来ないのです。

そのくらい、香港には解決の手立てがない切実な水の問題があるのです。

日本人なら、皆小さい頃から当たり前のように享受できるお風呂。今や、どこの家庭にも普通に浴室があり、こうした銭湯での色んな思い出も、みんなそれぞれあるでしょう。

私がバスタブ戦争の記事をあげてから数日後、ジョーさんのこの記事を拝見して、私の脳裏にも広いバスタブ目一杯に張られたお湯が、誰かが入る度にザバーっと勢いよく外に流れ落ちる情景が鮮やかに浮かびました。
それで、逆に私が抱えているこのバスタブ問題の根底にあるものが何たるかにやっと思い当たったのです。

「水だ!」

本当に決定的な違いは「バスタブ」じゃなくて「水なんだ!」

こちら、記事をお借りしたジョーさんは、個性的でスタイリッシュな画像をご自身で作られています。記事に綴られている文章も独特で本当に面白いです。ちなみに読んで一発でジョーさんのファンになった記事はこちら↓↓

だから、本当は香港でバスタブに湯をはって・・・なんて言うのは、旦那側家族から見たら驚きの贅沢なのです。

それでも、私たち日本人にしてみたら、シャワーで使う水だって、日本と違って硬めなのか、髪を洗ってもキシキシゴワゴワすると不満を挙げればキリがないのです。

しかも、ジョーさんのこの記事とほぼ同時期に、この記事を拝見しました。

やらぽんさんはnoteのマネタイズのアドバイスなどもされている超有名人でいらっしゃいますので、私の方からご紹介などおこがましい限りなのですが、同じ護身術を学ぶ者として(これも余りにもレベル違いでお恥ずかしいですが)やらぽんさんの説かれる怪我をしない体の使い方や、姿勢の大切さなど、いつも甚く共感しながら拝見させていただいています。

やらぽんさんのこの記事では、インスタントラーメンのスープが環境汚染にならないように揚げ油のように固めて捨てる粉末が出るらしいというニュースから、ラーメンのスープは環境汚染になるほど危ない物なのかという事を論じられている記事なのですが、私はこの記事を拝見しながら、

「そう言えば、私は日本にいた時、食後の色んなラーメンの汁とか色々をそのまま流しに流していた!」

という事を突然思い出して、香港でそんな事をしたら一発で排水管が詰まって無理だから、残飯は全てトイレに流しているんだ、というコメントを入れながら、頭の中では、日本は上下水道共の素晴らしさに今更ながら衝撃を受けていたのでした。

飲み水だけでなく、下水の排管やその整備のハイレベルさにも気づかれたのでした。

日本に帰ると水道から直に飲める美味しい水。飲んだり家事に使ったりだけでなく、自宅のお風呂、銭湯、温泉でも好き放題使いたい放題、ふんだんに使える水。

コレを「普通」と思っている時点で、もうその感覚は世界と大きくズレているという事を言いたいのです。


世界には色々な国や文化があり、考え方も風俗習慣も全然違います。

やれ、ヒトサマのところにある色んな資源を巡って、あたかもその権利が自分にもあるかのような物言いで、難癖をつけてはその利権をモノにする、そういう事がよく起こっているわけですが、それは油田とか、レアアースとか、そういう『「資源」に分類されている「資源」ばかりに起こっている話』ではありません。

特に読んでいただきたい部分をコピペでも貼り付けておきます。

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こちらからの抜粋です↓↓

今、香港では政治的、経済的に、香港の将来を不安に思っている人たちが、とても多くいます。

以前の記事でも書いた通り、こちらの人は自分達の生活の為に「他国に住む事」なんて日本人の10倍簡単に考えています。

私も知り合いから「うちのボスが北海道のニセコに物件を買った」とか「自分の親戚が東京に物件を買った」から「契約書に何が書いてあるか教えてくれ」と言われる事がここ近年になって増えてきました。

何といっても今、日本は深刻な少子化で過疎地、空き家だらけになってきて物件も超格安で手に入ります。売る方も「買い手さえつくなら」と相手の思惑が何か、とも考えずに外国人にどんどんと売っています。

私は「将来、日本人が日本の水を飲むのに他国にお金を払って飲む」日が近いのではないかと本気で心配です。



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