見出し画像

【番外編?】インプロとドラムサークルとUse of Self ~場に集中する~

この前のoffの日に、演劇をベースとしたインプロビゼーション(即興)のワークショップへの参加と、私と仲間で主宰するドラムサークルのイベント開催をしました。どちらも素晴らしい経験となり、関係性の中で自分を使うこと(Use of Self)についてあらためて内省するきっかけとなりました。

※ネタばれしないように、演劇ワークショップやドラムサークルの細かな内容は書かないようにしておりますので、ご了承ください。

演劇ワークショップでは、ペアまたはグループとなって即興性のあるワークをいくつも取り組みました。そこにいる人と共に課題に取り組む中で、お互いのプロセス(関係的側面)が動き、自分自身がどのように「貢献」できるのか、相手やグループのことを考えた行動を実践しようとします。その時に、自分を使って相手にはたらきかけるのです。身体も心も使います。そして、ワークショップは相互関係を刺激しますので、相手からも自分を使ったはたらきかけが私に対してされます。その中で、お互いが出会い、自分の中に起こっていることの気づきが生まれてきます。

ともすれば、ワークの課題に夢中になるあまり、自分のことばかり見るようになってしまいます。しかし、相手の存在を感じたり見たりする場面が訪れると、ハッとして自分に修正をかけます。その時に、関係のありがたさや、自分を使うことの難しさを実感するのです。身体も心も自分の中で眠らせてしまっているものが本当に多い・・・と思いました。「共に困難を乗り越える」ことの疑似体験(いや、お互いが至って本気モードなので本物の出来事と言ってもよいかもしれません・・・)から学ぶことは非常に大きいと思います。

身体と心を存分に動かし自分を使うことで、相手やグループのプロセスが動くことを実感しました。相手を尊重しつつ、自分の意思をしっかりと伝えること。それが伝わって場が動き出すこと。その結果として良いアウトプットが生まれること。それをみんなで喜び合うこと。祝うこと。組織において大事にしたいことが目前に展開される、貴重なワークショップでした。

☆今回のワークショップは、著書も出されている高校教諭の兵頭先生の素晴らしいファシリテーションによるものです。

さて、ドラムサークルはその翌日に開催されました。今回は少人数なので小ぢんまりとやるかな、と思っていましたが、参加者お一人おひとりのUse of Selfの発揮がものすごい熱量でなされたおかげで、とても熱いドラムサークルとなりました。演劇ワークショップ後の私は参加者のみなさんの熱量に触発され、メインファシリテーターとして「今ここ」でできることに集中し、濃密な時間を参加者のみなさんと創り出すことができました。参加者のお一人おひとりが持つ可能性、参加者のみなさんが一つの輪になって創造性を繰り出す可能性を信じて、タイコにのせてお互いの関係を深めてゆくかかわりを楽しむことができました。

ドラムサークルがもたらす場の力は本当に不思議です。今知り合ったばかりの人同士で、初めて触ったタイコを使って、どうしてあんなことが可能になるのか、ファシリテーターである私もいつも驚くばかりです。ドラムサークルの大切な要素のひとつとしてエンカウンター(出会い)という言葉がありますが、まさにその場に集った人が真に出会っている姿には感動を覚えます。

参加者の方の発言から端を発して、タイコで会話をするというセッションを試みたのですが、中々すごかったのです。どのようなリズムで伝えるか、伝わるか、考えて、届けてみる。それが伝わって、相手からのリズムが返ってくる。それが楽しくて、どんどんやりとりが展開され、リズムでお互いがつながってゆく、みんながUse of Selfを実践している、そんなひと時が創られてゆきました。

このように、短期間の間に演劇ワークショップとドラムサークルの場に身を置いて、関係性の中で発揮されるUse of Selfにたくさん触れることとなりました。大変印象深い出来事でしたし、身体と心を解き放って出会った方々とプロセスを分かち合ったことは私自身のエネルギーになってゆきました。(実は同時に、場に集中するためにかなりのエネルギーを費やしてもいるのですが)

今後も引き続き、OD実践者としての自己、ドラムサークルファシリテーターとしての自己をマイペースに磨いてゆきたいと思います。

今回は、インプロとドラムサークルとUse of Self、についてお話しました。私は会社勤めとの複業でライフキャリアデザインカウンセラーとして個人や世帯の職業生活設計や資産設計のお手伝いを志しております。保持資格としては国家資格キャリアコンサルタントとAFP(日本FP協会会員)をコアスキルとして、これまでの会社生活や人生経験で学んできたことを活かして会社内や地域社会に向けた価値創造につなげてまいります。ご関心を持っていただいた方、ご相談事がある方は、どうぞお声がけください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?