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京都で桜旅③六波羅密寺~銀閣寺

京都の旅を3回に分けて書いています。
今回は2日目の記事です。

〇1日目の記事はこちらから。

ホテル~六波羅密寺

東寺近くの星野リゾート京都東寺OMO3に宿泊。
朝ごはんは、ホテルの無人売店(24時間利用可)でパンとコーヒーを購入した。ホテル1階に本格的なコーヒーマシーンがあり、京都ならではの地元のパンが購入できるので、とても美味しく満足感があった。

パンとコーヒーをホテル内の売店で購入。
部屋に持ち込みOK。

ホテルを出て、六波羅密寺を目指す。
今回の京都旅行の目的は京都市京セラ美術館の企画展と桜の写真を撮ることだが、「京都に行きたい!」と思ったきっかけの1つはTVCMだった。
おなじみの「そうだ 京都、行こう。」のCMで、2023年の初夏に六波羅密寺編が放映されていた。歴史の教科書で度々目に触れていた空也上人立像にフォーカスしたCMで、賑やかで華やかな他のTVCMとは全く違う、静けさがとても印象的なCMだった。(ナレーションは柄本佑さん)
次に京都に行ったときはぜひ六波羅密寺に行ってみたい!と思い、迷わず旅程に入れた。

京都駅からJR奈良線と京阪本線を乗り継ぎ、清水五条駅に到着。
普段電車の写真はあまり撮らないが、京都の電車は色が落ち着いていてデザイン的にとても好きだったので何枚か写真を撮った。地方によって電車はデザインが異なるのでとても面白い。

ノスタルジックなJR奈良線のホーム


京阪本線の濃い緑色が印象的

清水五条駅から10分ほど歩き、大通りから曲がって路地を歩いたところに六波羅密寺が見えた。
入り口に弁財天が祀られている弁天堂が見え、その奥に本堂がある。
パンフレットを見ると、六波羅密寺の由来がきちんと説明されていた。
波羅蜜は彼岸(悟りの世界)を指し、人が彼岸に至れるよう六つの徳目を実践し、修行することを六波羅蜜と言うそうだ。

本堂にお参りをした後、開運推命おみくじを試してみた。
本堂にある本で自身の生年月日からおみくじの番号を調べ、受付で番号を伝えると、1枚のおみくじの紙がもらえる。1年間の運勢を占っているため、毎年おみくじの内容は変わるよう。四柱推命学のおみくじは初めてのため、持ち帰ることができる良い思い出になった。

空也上人立像がなかなか見つからず境内を歩いていると、本堂の奥の方に文化財を収蔵・展示している令和館を発見した。
鎌倉時代に創られた重要文化財のため、考えてみれば外に展示されているはずがない。令和館は2階建ての小さな建物で、空也上人立像はさらに2階を上ったところに展示されていた。

写真や映像では何回も見たことがある有名な仏像だが、想像よりも背中が曲がった状態で立っていることに気がついた。仏像の後ろまでまわりこむと、杖で体を支えるようにして、前傾の姿勢になっていることが分かる。
平安中期に念仏を唱えながら諸国を歩き、京都の町に疫病が流行した際も念仏を唱えながら魂を鎮めた空也上人。粗末な身なりで、人々のために歩いてまわった空也上人の人物像を、姿勢から感じ取ることができた。

一番感動をしたのは、まるでそこに生きているかのようにリアルに感じられたことだ。漫画の線のように、服に細かな曲線が入ることによって、仏像なのに服に柔らかさがあるように感じた。仏像を創ったのは、運慶の四男である康勝。仏像を1つの芸術作品として、じっくりと見ることができる良い機会になった。
空也上人の他にも、六波羅密寺に所縁がある平清盛像や、閻魔像が展示されていた。自らの血を含ませた経典を手にした平清盛像の眼光が鋭く、タイムスリップをして平清盛と対峙しているような感覚になる。
閻魔像は、今まで見た閻魔像の中でも大きく堂々としていて、イメージ通りの「閻魔像」の印象を受けた。
大学で日本文学科に所属していた際に、地獄に関する授業を2年間受けるという、少し変わった経験した。そのため、閻魔像に対しては個人的に思い入れがある。授業のレポートのために、閻魔巡りと題して都内にある閻魔像を写真にとったり、時にはお寺の住職に閻魔像について質問をしたこともあった。笑っているように見える閻魔像など、お寺によって閻魔像の表情や大きさは異なるが、六波羅蜜寺の閻魔像は平清盛像と同じく堂々と、力強い印象を受けた。
美術が好きだけれど仏像はあまり積極的に見たことが無い、という方に
とてもお勧めしたい場所だった。

六波羅密寺で満たされた気持ちになった後、桜を見に哲学の道と銀閣寺に向かった。道中、バスに乗るために出町柳駅を降りると、桜と鴨川デルタの2ショットを見ることができた。天気が良く、子供も大人も楽しそうに川で遊んでいる景色をみて、ほのぼのとした気持ちになる。


出町柳から哲学の道に向かうバスに乗り、哲学の道を歩いて銀閣寺に向かった。哲学の道の桜がすごいらしい、と噂に聞いていたため、ワクワクとしながら散策。
4月の中頃のため桜は満開ではなかったが、薄ピンクの桜の花がはらはらと散っていて、とても美しい花の回廊ができていた。桜が散る時期にしか見られない花筏の景色も楽しむことができ、一眼レフで撮影をしながらゆっくりと散策ができた。

人生初の花筏




哲学の道を楽しんだ後、何年ぶりに行くのか分からないほど前に行った、
銀閣寺に到着。
階段を上っていくと見晴らしの良い展望スペースがあり、京都の町と銀閣寺を一望することができた。
金閣寺と並んで有名な銀閣寺は、特に海外の観光客が多く参拝している印象を受けた。売店で海外の観光客が集まっているエリアに近づくと、合掌のポーズをした動物のフィギアが売られていた。6つほどシリーズがあるため、まずどのシリーズを買うか悩み、どの動物が出るか分からないためどの箱を買うか悩む、という2重の悩みを抱えているようであった。
やはり見ていると自分も欲しくなり、海外観光客と一緒に悩みながら3箱購入。小さくて飾りやすいため、お気に入りのお土産になった。

お昼は銀閣寺近くのGREEN TERRACEというカフェで、おばんざいプレートを注文。前回の京都旅行で生麩が好きになったため、デザートは生麩付の抹茶アイスを食べた。その日は日差しが強烈だったのでテラス席がかなり暑かったが、綺麗な桜の景色と一緒に京都の食材を使った美味しいランチをいただけた。

抹茶アイスも生麩もとても美味しい

新幹線で買える前に、錦市場で生麩を購入。
観光客が多くてあまり「ゆっくりと食べ歩き」という感じでは無かったが、
生麩専門店のように食の専門店が多くあり、歩いていて面白い市場だった。
朝に行くと、また雰囲気が違って良いかもしれない。

1泊2日と凝縮したスケジュールだったが、行きたかった場所を全てまわることができ、「行ってよかった!」と思える1人旅になった。
次に京都を観光するときは、清水辺りをゆっくり散策してみたい。


最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
大型連休に入った方も、入っていない方も、旅先やご自宅で良い時間をお過ごしください!















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