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ロシア女一人旅レポ②

前回のnoteの続きです!
今回はシベリア鉄道乗車から、ハバロフスク到着までを書こうと思います。

自粛生活に飽きた皆さんに少しでも旅行気分を味わっていただけるように、できるだけ詳細に書いていきます!

事前準備(チケット予約)

以前一人旅をした際に、下調べを怠ってしまったがゆえに大失敗したことがあるので、今回は入念に下調べをしました。

ということで、事前にシベリア鉄道のチケットをオンライン予約することに。
意外と席が埋まると聞いたので、念のため予約ができるようになる出発日の一か月前にはオンラインでの予約を済ませました。

最初は、なんの疑いもなく日本語で予約できるRussiantrain.comで予約をしたのですが、シベリア鉄道の先輩(モスクワ~ウラジオストクまで乗車経験あり)から「絶対に公式サイトから予約した方がいい」というアドバイスを受け、一旦キャンセルして、公式サイトから予約し直しました。

ちなみに、「仲介手数料がかかっても構わん!日本語でやりたい!」って方にはもちろん、Russiantrain.comおすすめです。

さて、このシベリア鉄道の公式サイトなのですが、これがなかなかの曲者です。
英語かロシア語かを一応選べるのですが、英語で予約しても途中からロシア語がバンバン出てきます。
ロシア語耐性ゼロすぎて心が折れかけましたが、Google翻訳大先生の力をお借りしてなんとか予約に成功しました。
少しでも安く旅行するためなら手間も惜しまない、それが私の旅行スタイルです。

等級も選べるのですが、先述の友達に「3等車が一番楽しい」とのお言葉をいただき、素直に3等車にすることに。
3等車はどこも二段ベッドになっているため、上か下を選びます。
私は、階段を登るのが面倒だったので行きも帰りも下の段にしました。
(構造上、上の段の方がベッドが狭くなっているので、下の段よりも若干値段が安くなってます。)

席代に加えて、シーツやら保険やらをつけて、お値段は片道1500ルーブル(約2100円)でした。
最初にRussiantrain.comで予約したときには3127ルーブル(約4400円)だったので、公式サイトから自力で予約する方がかなり安く済むことはわかっていただけるかと思います!教えてくれた友達に感謝!


チケット発券~乗車

9/25
16:15pm

無事に買い物を終えて、駅舎に戻ってきました。
駅舎に入る際には簡単な荷物チェックがあります。
といっても、空港のように厳しいものではなく、荷物を全部流して終わりでした。

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駅舎も素敵な作りで、ひたすらおしゃれ~って見惚れちゃいました。
あまりにもうろうろしすぎて、警備員のおじちゃんには怪訝な目で見られました。

事前に調べたときに出てこなかった情報として、トイレが有料ということがあります。
しかも場所がとても分かりにくい…貼りだされている”туалет(トイレ)”の表示に従って向かうものの、全くどこだかわからず、膀胱も限界に近く、かなり焦りました。
トイレのお金を集めるおばちゃんが私に気づいて、ロシア語で声をかけてくれて初めて、なんの変哲もないドアがトイレの入り口であることに気づきました。40~60ルーブル(100円しないくらい)を払ってようやくトイレに。
しかし、鍵のかけ方がわからず、何もしていないとドアが勝手に開いてしまうため、片足でドアを固定しつつ、トイレに入りました。
途中で誰かに開けられそうになって、本気で焦りました。社会的に死ぬところだった…。

その後、チケットを発行してもらいに窓口に向かいます。
まずは機械で受付を済ませるのですが、この機械の使い方が全く理解できず手間取っていると、近くにいたお姉さんが助けてくれて、なんとか受付完了。
発行された番号で呼び出されるので、電子掲示板に指定された窓口に向かい、印刷してきた予約証明書(予約確定後pdfがメールで送られてくる)とパスポートを渡せば、すんなりチケットを発行してもらえます。


乗車~就寝

17:00pm
いよいよシベリア鉄道に乗車します!

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車両はこんな感じ。(写真が下手という苦情は受け付けません笑)

予約の時点で車両やベッドの位置が決まっているので、自分の車両を探し、車掌さんにチケットとパスポートを見せて、乗車します。

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車内はこのように、初めは座席の形になっています。
写真とは反対側の二つの二段ベッドが向かい合う形式の所が私の席だったのですが、向かいの席に既に人がいたので撮影は控えました。

私の上の席には初めは誰も乗っておらず、向かいの下の段にロシア人らしきおじいちゃん、上の段にロシア人らしき若いお兄ちゃんが座ってました。

17:20pm
定刻に鉄道は発車しました。
少しすると、車掌さんがシーツを配りに来ました。
たしかタオルもついていた気がします。
席にはもともと枕や敷布団、掛布団があるので、それと一緒に使う用です。
私の記憶が正しければ、チケットの予約の時点でシーツのレンタルも申し込んだはずです。

私の落ち着きのなさからビギナーだと察したのか、お向かいのおじいちゃんがロシア語で熱心にベッドメイキングの仕方やら、ベッド周りの備え付けの収納の使い方等を身振り手振りで教えてくれました。
90%言っていることはわかりませんでしたが、無事にベッドメイキングを終え、寝れる状態にはなりました。
親切なおじいちゃんに対して「ダー」と「スパシーバ」しか言えないことが悔しかったです。

ちなみに、上の段は天井が近すぎて座れないので、寝るまでは基本的に上の段の人も下の段のベッドに座って過ごします。
私は事前に調べて知っていたので驚きませんでしたが、日本だったらちょっと戸惑っちゃいますよね😅
机も小さいものが一つ、二つの二段ベッドの間にあるだけなので、4人で譲り合いながら使います。

一人で来ている方が多かったのですが、知らない人同士でお喋りしたり、お菓子を交換したりしていて、もっとロシア語が話せたら私も混ざれるのにな…と、ロシアに来てからn回目の後悔をしました。

ベッドメイキングをする人で込み合っていた通路が空き始めた頃を見計らって、絶対に飲むと決めていた車内販売の紅茶を買いに行きます。

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この国鉄のロゴ入りのカップ!写真で見たやつだ~とテンションが上がって、紅茶をパシャパシャ撮りまくる私をおじいちゃんが不思議そうに見てました。

車掌さんに注文するときも、英語に逃げないで、知っている単語をなんとか繋いで「チャイ、パジャールスタ(お茶ください)」と言ってみました。
発音はダメダメだったと思いますが、どうにか伝わって、手元に紅茶がやってきたときの達成感たるや!
紅茶がとってもおいしく感じました。

19:00pm
初めは窓からの景色(ほぼ針葉樹林)をずっと見ていたのですが、暗くなってきて、お腹も空いてきたので夕飯にすることに。

下調べで無料で使える給湯器があることは知っていたので、ウラジオストク駅近くのスーパーで買ったカップ麺とキャベツのピロシキを食べました。
写真は撮り忘れててないのですが、カップ麺は普通で、ピロシキは美味しかったです。

スーパーでお箸をください、というのをすっかり忘れていたため、カップ麺は紅茶についてきたティースプーンで食べました。
今度来るときにはマイ箸、マイフォークを持ってこようと誓いました。

20:30pm
特にやることもなく、向かいのおじいちゃんも寝始めたので、私も大人しく眠りにつくことに。

今日の朝家を出て、夜にはシベリア鉄道に乗っているなんて、なんだか一日がとても長く感じました。

想像の100倍シベリア鉄道の寝心地よかったです
一番低い等級だったので、寝心地は正直期待してなかったのですが、敷布団もなかなか厚みがあって、痛く感じることは全くなく、シーツもパキッと清潔で、枕も程よく柔らかくて、鉄道の振動も相俟って、ぐっすりと眠れました。(寝不足だったこともある)


起床~到着

9/26
5:30am

どこかの駅に到着して、周りの人たちが動く音で目を覚ましました。

トイレで顔を洗って、スーパーで買っておいたインスタントのマッシュポテトとソーセージの入ったパンを朝ごはんに食べました。

恐らく私と同じハバロフスクで降りるであろう人達が布団をたたみ始めたのを見て、私も元のように布団をたたみます。
ちょうどたたみ終わった頃に、車掌さんがシーツを回収しに来たので、使用済みのものを渡します。

6:50am
定刻より早めにハバロフスク駅に到着。
本当にハバロフスクなのか?ひとつ前かも?と思いつつも、Googleマップを確認してみるとどうやらハバロフスクっぽかったので降りることに。

今思えば、日本の電車のように車内アナウンスがないので、自分でしっかり把握しておく必要がありますね。
放送があっても聞き取れない自信しかありませんが…。

お向かいのおじいちゃんにお別れを言いたかったのですが、「さようなら」をロシア語で何というのかど忘れしてしまい、結局何も言えないまま降りました。
あの時「ダスヴィダーニャ」と言えればよかったのですが、悔やまれる!

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駅のホームから朝日が見えて、エモかった…!
素敵な一日が始まりそうでわくわくしちゃいました。

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ハバロフスクの駅舎の外観はこんな感じです。
ウラジオストク駅とはまた違ってメルヘンなデザインですよね。

朝早かったため、駅前の人通りはまだ少なかったです。
この日は一日ハバロフスク観光の予定だったので、前日同様天気が良くてよかった🌞


3等車って危なくないの?

出発前に母に一番低い等級に乗る話をしたら、見出しのようなことを聞かれたのですが、実際乗ってみて身の危険を感じることは全くありませんでした。

大きな荷物はベッド下の収納スペースに入れるので、自分が席に座ってる分には心配ないですし、何より周りの目があるので安心だと感じました。

ここまで読んでわかっていただけると思うのですが、ロシア語もろくに話せない小娘をロシアの方はとても助けてくれました。
ロシア人ってなんとなく冷たいイメージを持っていたのですが(ド偏見)、そんなことはなく、むしろ親切な人がいっぱいいて、印象が大きく変わりました。

もちろん、パスポートや現金、カードは肌身離さず持ち歩き、寝る時も首から下げたままにしておきましたが、周囲の現地の皆さんはスマホや財布も全然テーブルやベッドに置きっぱなしで席を離れていたので、心配いらないのだと思います。

現地の人たちの中に混ざることに不安のある方もいるかもしれませんが、”生”のシベリア鉄道を感じるなら絶対に3等車がおすすめです!!
ロシア語が話せたら、なお楽しいこと間違いなし!



結構長くなってしまいました😶
ハバロフスク観光については次回③で書こうと思います。

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