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【ニンジャ自由研究補遺】ニンジャスレイヤーにおける物理法則と世界構造- ジツ、インターネット、ネザーオヒガン-
前回、ニンジャスレイヤー世界における基本法則と人間、物体、ニンジャソウルの定義について議論したが、それを拡張するにあたっていくつか修正を加えたい。とはいっても前回の結論が変更されることはほぼないはずである。
公理1’:モータル、物体、ニンジャソウル(コトダマ主体と表記)とキンカク間での接続をコトダマ、その他カラテと表記する。カラテの中でもギンカクと直接の接続を暗黒カラテと呼称する。
・公理2‘
【ニンジャ自由研究】ニンジャスレイヤーにおける物理法則と世界構造- 人間とは、ニンジャとは何か-
この記事はニンジャソン夏2020「ニンジャ自由研究」の応募作品です。
夏休みニンジャ自由研究にあたって、作中世界を支配する物理法則について今まで温めてきたことを一度まとめてみたいと思う。
本来ならもっと情報理論について学んでから書きたかったのだが、時間がないのでそうもいかないということで、知識が不十分ながら話を進めていきたい。
さて、ニンジャスレイヤー作中世界を支配する物理法則を議論する上で
ヘッジホッグ=サンの話
ツイッターでも時々呟いてたけど、ヘッジホッグ=サンについての考察をまとめたいと思う。
まずヘッジホッグ=サンとはニンジャスレイヤー第2部エピソード、ゲイシャ・カラテ・シンカンセン・アンド・ヘルで出てきたアデプトハッカーニンジャで、ぶっちゃけやられ役である。
こいつをことさらピックアップする必要があるのか、と我ながら疑問に思うが、まあ世の中にはアルバトロス=サンについて延々と語っている方もいるの
物語の始点と終点はどこか〜擬似的な死と復活〜
物語というものは必ず始まりと終わりが無ければいけない。当たり前のことだが、名作の続編が出まくっている近年ではわりかし(個人的に)熱いテーマである。
そもそもなぜ物語に始まりと終わりが無いといけないかというと(当たり前だが)人間が物語に費やせる時間は有限である上に、複雑で長くなりすぎた物語は誰も理解できなくなるからだ。
人間の理解のため、複雑すぎる現実を単純化してわかりやすく切り出すのが物語の持
「ニンジャスレイヤー 」輪廻転生の輪(後編)
承前
https://note.mu/yellow_osushi/n/n6d2d99d57b23
後編、と言いつつあまり連続性のない話となる。
個人を規定するもの仮に個々の人間同士に肉体的、物質的な差異が無いのだとしたら、個人を分かつものは何になるだろう。これは肉体を自在に選ぶことのできるサイバーパンク世界観において特に顕著な話である。
これはニンジャスレイヤー本編で明確な回答がある。
ニンジャ考察ことはじめ
今回のニンジャ考察は番外編として、なんで自分がニンジャスレイヤーの考察なんぞを始めたのかに触れて見たいと思う。
自分が忍殺に触れたのは、確かわらいなく先生の(今は亡き)pixivアカウントだったように思う。元々個人サイトでわらいなく先生の漫画、Keymanが紹介されていて、そこからpixivに飛ぶとブラックドラゴン=サンやラオモト=サンのウキヨエが掲載されていたのだ。
なんか最初はオリキャラだと
ヤクザ天狗 〜奇跡の定式化〜
久々にニンジャの考察としてヤクザ天狗についてまとめてみたいと思う。(非ニンジャだが)
ヤクザ天狗がニンジャスレイヤーのキャラクターとして特異なのは、彼自身がニンジャハントする動機が「ニンジャソウルを解き放ってしまった贖罪」という完全に彼の内的な要因によるものという点にある。(それ自体も勘違いなんだけど)
つまり、忍殺自体が個人と社会のネットワークを重視している物語にあって、ヤクザ天狗の行動原理は
モータルとスリケン 〜コトダマ空間へのアクセスポイント〜
前回、スリケンを含む装束などの生成物はニンジャの一部である、という話をした。それでは、リボルバー・アンド・ヌンチャクのシェリフやネヴァーダイズでのシノブなどのスリケンを所持していたモータルにはどういう意味があるのだろう。
それを知るためには、ニンジャスレイヤー以外の作品におけるスリケン(もとい手裏剣)の扱いを知る必要がある。
具体的にはニューロマンサー及び指輪物語である。
星型が指を
スリケンとは 〜ジツとカラテの狭間〜
ニンジャの持つ特異な能力として、スリケンの生成がある。
スリケンとは、ニンジャが生成する伝説の投擲武器であり、スリケン生成はほぼ全てのニンジャの持つ能力である。
これはゲームのデフォルトの遠距離攻撃手段などにインスパイアされたものであろうが、果たしてそれだけなのだろうか。
"「Wassyoi!」息を吹き返したニンジャスレイヤーは、ドラゴン・ゲンドーソーとともにアースクエイクの周囲を猛
カラテ量保存則、その拡散と化石資源、エメツ
ニンジャスレイヤーは4部に入り、(正確には3部終盤から)様々な新たな設定が明らかになってきた。コトダマ空間とインターネットに潜む様々な秘密、そして4部になり加わった新要素、エメツである。
これらは単に物語の解像度を上げる新要素、つまり作者の都合によって付け足された専門用語、ジャーゴンに過ぎないのだろうか?
自分はそうではなく、ニンジャスレイヤーの物語が進むにつれて必然的に生まれたものだと考える
太陽の化身、タカギ・ガンドー
ニンジャ分析、今回のピックアップはタカギ・ガンドーである。
彼はニンジャスレイヤーの中でも特殊なキャラで、リブート・レイヴンを読めばわかるようにニンジャスレイヤーと出会う前から強烈な彼のオリジンストーリー、背景を持っている。
確かにフジキドと出会うことで彼自身の物語も急速に動き出すわけだが、彼の持つストーリーはフジキドとは特に関係が無いのである。
その彼が持つ要素を1つ1つ追っていこう。
・探偵