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精神科に行ったら人生終わり、じゃない

精神科に行ったら人生終わりだよという言葉を聞いて、まだそんな印象の人がいるんだなと驚いた。

メンタルケアについて考えるとき、多くの人々が「気軽に精神科や心療内科を受診しよう」と思うことができればいいのになあ、と願うことがある。

現代社会では、肉体の健康と同じようにメンタルヘルスのケアも非常に重要だし、認知も増しているように感じる。しかし、精神科への受診は依然としてタブー視されたり、ある種の烙印のように思われているようだ。

ストレス、不安、うつ病などのメンタルヘルスの問題は、仕事や人間関係に大きな影響を及ぼす。そのため、自分自身のメンタルヘルスを気にかけ、必要であれば専門家の助けを受けることは、健康で幸福な生活を送るための大切な一歩だ

精神科に行ったら終わりと思っている人がケアを受けるハードルは高いかもしれないが、風邪で医者にかかるのと変わらない。症状や状況を伝えて、適切な薬をもらう。最近では依存性のある薬を使う医師も少なくなったし、より効果的で副作用の少ない薬が日々開発されているので、精神科に行ったからといって、必ずしも薬漬けで人生終了となるわけではない。

通院歴が後々何かに響くということもない。保険関係は定かではないが、個人的には少なくともここ10年ほど特に困っていない。

「気軽に行こう」という考え方は、自分自身を大切にし、メンタルヘルスを積極的にケアするためのスタート地点だ。精神科や心療内科の専門医は、私たちが抱える問題を理解し、サポートしてくれる存在であって、あなたを捕まえて大した理由もなく精神病院に送り込む刺客ではない。

サポートを受けることは、より健康的で充実した生活を築く手助けとなるだろう。

もしかすると、精神病院に放り込まれないまでも、行ったら即休職させられる、といった懸念があるのかもしれないが、もし本当に休むのが嫌なら、医師に休職したくないと言えば、最大限のサポートを受ける方法を考えてもらえる場合は多い

そのためにも、まず、精神科の専門家に自分の状況や感情を正直に伝えることが大切である。医師はあなたの状態を詳しく理解し、その上で適切な治療やケアの方法を提案してくれるだろう。休職を回避するために、一時的な調整やストレス管理の方法を共に考えることができる。

また、このような場合は可能なら職場とのコミュニケーションも重要である。上司や人事部と率直にコミュニケーションをとり、現在の状況を共有することが必要だ。時には、柔軟な勤務スケジュールや、一時的な業務の代行を検討することができるかもしれない。

職場は、あなたがメンタルヘルスをケアすることの重要性を理解し、協力的に対応してくれるはずだ。もしあなたを足手まといと断じるような職場なら辞めてはと思うが、それが怖くて言い出せない場合でも、長期的な自分の利益を考えて判断してほしい。

そして、自分をケアすることも大切だ。精神的な健康を維持するために、日常的なストレス管理やリラックスの方法を活用し、自分自身のメンタルヘルスをサポートする。医師に知見を求めれば、健康的な習慣を推奨してくれることもある。

このように、精神科、心療内科の医師との協力の下で、休職を避けつつもメンタルヘルスをケアする方法は見つかるはずだ(休職がどうしても嫌ならば)。重要なのは、自分の健康を優先し、必要なサポートを受けることである。そして、あなたのメンタルヘルスが改善されれば、仕事への取り組みも向上し、より充実した生活や未来につながっていく。

できればより多くの人が、メンタルヘルスの問題に対する悪い印象を捨て去って、メンタルケアを当たり前のこととして受け入れる文化を築ければ良いと思う。

自分を愛し、大切にすることは素晴らしいことだ。恥ずかしいと思わず、むしろ自分を適切にケアしている証拠として、誇りに思ってくれたら良い。

これを読んでいる方が、気軽に精神科や心療内科を受診し、自分自身のメンタルヘルスを大切にしてくれたら嬉しい。その一歩が、むしろ、より健康で幸福な未来への第一歩にもなる。


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