”部活”は修行!?

転校前の学校ではクラブ活動はありましたが、
授業の一コマでした。
土日に行われることはありませんし、
クラブによって活動時間が違うなんてことは
なかったのです。

ところが、私の吹奏楽部は8時の授業前の朝練、
15/16時前後から20/21時までの長時間活動していました。
遅刻や早退、欠席は理由を音楽室の黒板に書きだされていました。
最後の授業からしばらくたっても来ない子は
校内を捜索されました。
2年生だった私は3年生が怖くてさぼりませんでしたが、
3年生になったとたん、放課後は保健室に行くことが増えていき
いつも黒板に保健室と書かれていました。

3年生を中心に各楽器のリーダーが存在します。
人間としてはほかの部活の生徒より、大人っぽくしっかりしていました。
今から思えば、上司と部下と同じような関係で、
何か意見をしたりすることはできなかったように思います。

基本的に楽器ごとの練習から始まり、先生の鶴の一声で
走って全校舎から音楽室に集合します。

一年中、大会などの予定が入っていていつも時間に追われていました。
夏にはマーチングと言って、外で隊形を組んで歩きながらの演奏の大会と
通常の合奏の大会があり、春は大忙しです。
スポーツではないと思っていましたが、正直言って運動部よりも長時間
腹筋や階段のランニングなどの体力を養う活動がありました。
20時頃すべての部活で最後に練習を終わらせることが多かった吹奏楽部。
全校の施錠をして帰ります。

21時過ぎ、ごはん・入浴・宿題とやらないといけないことが盛りだくさん。
特に宿題に関しては、要領が悪かった私にとっては終わらせることが難しかったです。
しばらくして担任の先生に号泣しながら宿題が終わらないと相談したのですが、先生はおろおろして私にティッシュを差し出すだけでした。

次第に私は強迫観念に支配されるようになります。
すべてを秒単位で終わらせないといけない。
何かやり残してはいけない。
恐らくそういう思いで、すべてを効率化していきました。
帰ったらまず最初に部屋のここにカバンをおき、
カーテンを閉める。
着替えたら、これをしてこれをして・・・
と一つ一つに1番、2番と番号をつけ順番に素早くこなすことに
こだわるようになっていきます。
順番が狂うともうできないのです。
それと、5分単位で、教科書の何ページから何ページを勉強するという
予定表を作っていて、そうやって教科書すべてを繰り返し暗記しました。

転校前に成績が学年1位だった私。
転入直後2年生の時は、とにかくその成績を維持しなければという気持ちもありました。親が教師で、かつ成績しか褒めてくれなかったのです。

中学校の定期テストは教科書を丸暗記すれば、私の苦手な理系科目でさえも
公式通りに答えれば100点をとれます。
狙い通り2年生の時は学年1番・2番の位置でした。

でも、今から思えばお盆や正月にも1日2日しか休みがない部活動と
成績維持の両立は、本来地頭がいい湧けれはない私にとっては
とても負担でした。

もともと生意気な私。とにかく周囲に不満を漏らしていました。
表立っては言わないものの、態度で顧問の先生にも伝わるようで
気に入られませんでした。

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