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本の棚 #238 『チームが自然に生まれ変わる』
思い返せばあれは14年前。
私が就職活動をしていたときのことだ。
この人との出会いは覚えている。
李先生は当時ある会社の人事責任者?
のようなポジションだったと記憶している。
なんやかんやでぼくは別の会社に入ったけど
めぐり合わせみたいものって
本当にあるんだなぁと感じる。
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自分の人生にオーナーシップを感じられない人間が、他者のリーダーになれるだろうか?
まずは自分自身の人生について考える。
自分は自分のリーダーになれているか。
だれかのせいにしたり
環境のせいにしたり
時代のせいにしたり、していないか。
あなたの人生のオーナーはだれか?
それに早い段階で気づいた人から
リーダーシップの芽は出てくる。
リーダーの役目は「チーム内の熱量差を克服すること」だ。
目標達成意欲が高い人もいれば
そうでもない、ちょっと冷めてたり
楽しかったり仲良ければいい
そんな人もいるだろう。
チームとしてゴールを目指すうえで
リーダーはこのような熱量差を感じとり
手を打たなければ、船は沈む。
内側から人を動かす際の原理は、次の2点に集約される。
①ゴール「絶対に達成したい」
②エフィカシー「できる気がする」
誰がなんと言おうとやりたい。
反対されてもやってしまう。
そんな絶対に達成したいゴールはあるか。
その設定、書き換え、更新がなければ
人は現状を維持したい生き物である。
また根拠のない自信、できる気がする、
これも重要な要素である。
エフィカシー=自己効力感、とあるが
自分ならできる、と思って生きている人と
自分には無理だ、と思って生きている人は
住んでいる世界が異なる。
内面をどうやってアップデートするか。
ここに熱量差の解決の糸口がある。
リーダーの根本課題は、いかにして人・組織の内部モデルを書き換えるかにある。
固定概念、既成概念、思い込み…
ここにアプローチしないまま進むと
根本課題はずっとそのままだ。
常に変化していく、という前提で
創造的破壊、書き換えをしていく
ここにリーダーの価値がある。
決断によってさまざまなHave toを捨てることで、自分の本当の価値観(want to)に目覚め、それを組織のパーパスと重ね合わせてみる
そこから見えてくる「現状の外側」のほうに臨場感の軸をシフトさせていき、その個人のゴール世界に対して「実現できる気がする、できる気しかしない」という認知を構築していく
have toの世界で生きていくことは
なかなかにストレスフルなことだ。
意味づけができれば一時的には
しのげる可能性もあるけど
本質的には変わらない。
現状の外側に臨場感をシフトしながら
元の位置に戻ろうとする自分にもがきながら
「あれ、できるんじゃない?」
「できる気がする」
そうなってきたら、世界が変わる。
ここでいう「現状」の定義は
今のままを続けていると到達できるであろう範囲すべて
となる。この定義がズレているなら
まずはここを共通認識とすることが大事だ。
「戦略」とは、市場とその企業の「らしさ」とをつなぐものであり、他社には真似できない、自分たちにしか達成できない「市場との約束」
真似できないレベルに到達すると
他社はあきらめざるをえない。
中途半端な差別化は競争を激化するだけだ。
自社、自分のらしさを認識して
市場との接点を設計することができれば
そこにはモチベーションなど存在しない。
達成したい自分たちになるべく
前に進むのみ。
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