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本の棚 #139 『お金のために働く必要がなくなったら、何をしますか?』

『お金のために働く必要がなくなったら、何をしますか?』
エノ・シュミット
山森亮
堅田香緒里
山口純

この問いに答えてみよう。

時間がかかってもいい、書き出そう。

なにをするだろう?

「ベーシックインカム」という制度が

実現した先に、いや、実現せずとも

もうすでに我々は問われているのか。

いま当たり前にある世界観、概念が

変化していく…

そのなかで何を考えてどう行動するのか。

ぼくらはおもしろい時代に生きていると

あらためて感じさせられる一冊。

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まず、人間とは何か、また私たちが無条件に収入を得ることができれば、私たちは社会のために何をすることができるのかーそれを考えることが基本的な出発点なのです。

これまでのルーティンワークは機械に任せて

人間は、人間にしかできないことに

チャレンジしていく世界。

ベーシックインカムの導入により

人間が人間らしさを取り戻す、

そんな感覚だろうか。

生き生きと働いている人には

到底理解できないかもしれない、

しかし、長く働いているなかで

「自分、何してるんだろ」と考えたことが

ないと言い切れる人はいるだろうか。

最低限の生活に必要なお金が無条件でもらえるとき

その前提があるとしたとき

人が起こす行動は全て自分の責任になる。

「自分がやりたいからやる」

それが当たり前になったときに

どれほどのパワーが生まれて

どれほどのポジティブな変化があるか

生きているうちに経験してみたい。


いつも忙しくしているというのは、未来を持っていないということと同義です。

水で満杯になっているバケツには

これ以上なにも注ぐことはできない。

忙しさでいっぱいの生活には

新しい挑戦を取り入れることはできない。

大切なのは「からっぽにする」ことだ。

からっぽは言い過ぎか…

余白をつくることだ。

できもしないことをどんどんプラスしていく

もうバケツはいっぱいになっているから

身動きがとれないでいる。

なんならこぼれ始める。

こぼれたり、忘れたりしたら叱られる。

この負のサイクルを断ち切り

新たな挑戦に向かうためには

余白、つまり止めることしかない。

風船をふくらませるときに

まだまだいけると息を吹き続けると

急に弾ける瞬間がある、もう戻らない。

キャパシティーを広げるにも

限界値がある、と思っている。

広がっているように見えて

実は自分の人生のHPを擦り減らしてはいないか。

自分の未来を持つために、

今止めることは何か?

「忘れてはいけないのは、あなたの時間を奪っている泥棒は、じつのところあなた自身でもあるということです。」


なぜベーシックインカムがないからといってやならないのでしょうか?

やりたいことが書き出せたなら

本当にやりたいならば、なぜやらぬ。

ぬぬぬ。

やらない言い訳ならいくらでもつくれるけど

やるための行動案は突き詰めて考えない。

それでは例えベーシックインカムがあっても

やらないのかもしれない。

やるのかもしれないけど

なんだかやらない可能性のほうが高そうだ。

ベーシックインカムを考えることで

自分の人生に対する立ち位置を

深く考えさせられる。

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