本の棚 #82 『7つの習慣ー第7の習慣 刃を研ぐー』
『7つの習慣ー第7の習慣 刃を研ぐー』
スティーブン・コヴィー
長かった『7つの習慣』の再読の旅も
終着駅が見えてきた。
さらさらっと読んでいく読書とは違って
「学びを深める」といった意味合いが強いように感じる。
「進化と深化」前に進むことも大切だけど
深く掘っていくことも同じように大切で
海においては平面上は大体全部わかっているだろうけど
深さ=深海の世界についてはまだまだ謎だらけだ。
そんなことを考えながら、最終章を読む。
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あるデータ入力業務に5時間かかっている。
「タイピング練習、ショートカットを覚えたらもっと早く終わるんじゃない?」
そうやって聞いてみると、当の本人は答える。
「そんなことしてる暇はない、どんどん業務がふってくるんだから!」
これは第3の習慣でいうところの第Ⅱ領域について
考えさせられる、現場でのあるあるシーンだ。
第Ⅱ領域「緊急ではないが重要なこと」に
計画的に取り組んでいくこと、
ここでいう「タイピング練習、ショートカット学習」が、第7の習慣「刃を研ぐ」ことにつながる。
第1~6の習慣の中にそれぞれレベルがあり
刃を研ぐことで、あなた自身の価値を維持し
さらに高めていくことが大切だ。
この章では人間をつくっている四つの側面
①肉体
②精神
③知性
④社会・情緒
から具体的な刃の研ぎ方が学べる。
「本を読まない人は、読めない人と何ら変わらない」
③知性を広げていこうと考えたら
読書を通じて学べることは無数にある。
読めるのに読まないという選択をしている
活字が苦手という過去の自分のパラダイムに縛られ
自らそのチャンスを遠ざけている人もいる。
読むことと同様に「文章を書くこと」も
知性の刃を研ぐのに適していると著者は言う。
ということはnoteに文章を書いている人はみな、
知性を磨いているとも考えられる。
「現在の姿を見て接すれば、人は現在のままだろう。人のあるべき姿を見て接すれば、あるべき姿に成長していくだろう」byゲーテ
④社会、情緒的側面を磨くためには
自分が他人にどんなレッテルを貼っているか
常に客観的に見直す必要がある。
現在の部下を見て不満、愚痴をいってはいないか
その人が将来どんな姿になっているか
想像してみるといい、そしてその姿をイメージして
接するのだ。
「こんなこともできないのか!」ではなく
「これができるようになるのが楽しみだ」
「どうしたらできるようになるかな?」
「ぼくでよければ何か役に立てることはないかな?」
価値観は人間の行動を支配します。
それに対して原則は行動の結果を支配します。
第2の習慣を振り返ろう。
終わりを思い描くことから始めるのだ。
ぼくたちは様々な価値観をもっている。
まずは自分がどんな価値観をもっているか自覚し
「死」というゴールに向けての方針、方向性を
定めてみる。
これがミッションステートメントという自分との約束になる。
そのときに原則を自分の価値観にして、原則を大切にすることをおすすめする。
原則以外の価値観はどれも
うつろいやすく、影響されやすいことは
これまでの人生から考えてもすでに証明済みではないか。
「原則ばかりうるさいな」と思われるかもしれない
しかし原則は立ち返る場所であり
どこに向かうにしても明確なスタート地点となる。
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