本の棚 #122 『デキる人は敬語でキメる』
『デキる人は敬語でキメる』
日本語力向上会議
「適切な言葉遣いができる」
そう自信をもって言えるだろうか?
ぼくは、言えない。
未だによくわかっていないまま
曖昧にして何となく使っている言葉が
たくさんあるからだ。
特に敬語という分野については
「失礼だ」とお叱りを受けることも数知れず
そのたびに「あっ、これはだめなのか」と
一応学習して同じことはしないようにする。
デキる人=正しい敬語を使える
そんな単純なことではないかもしれないが
言葉遣いの「違和感」から生まれる
なんとなく怪しいぞ感は、結構あたる。
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オフィシャルな場では、後輩に対しても、それにふさわしい言い方をすべきである。
「〜しておいて」
「〜の件よろしく」
後輩に対して、つい使ってしまう。
しかしそれを客観的にみてみると、
「〜してください」
「〜をお願いします」
と丁寧に伝えている姿のほうが信頼できる。
年齢、社歴などに関係なく
常に謙虚に、丁寧に人に接することが
オフィシャルな場では求められる。
突然、上司から仕事を頼まれ、とてもできないといったケースでも、言下に「無理です」で対応するのは控えたい。“代案”を示すのがポイントだ。
下手をすると「はっきりと断ってやったぜ」
とよくわからない達成感を味わっている人を
たまに見かける。
そんな人には次の仕事はこないだろう。
大切なのは無理ななかでも「代案」を考え
伝えてみることだ。
考えているだけで伝えないと意味がない。
「あぁ、無理ですね…」で終わることのないよう
自分のなかに余白をつくっておこう。
「すみません」の使いすぎは敬語力不足の証明
「それはどんな意味のすみませんですか?」
先輩に質問されたことがある。
「えっ?あ、すみません。」
と同じ地雷を踏むのは避けられなかった。
依頼→恐れ入ります
感謝→ありがとうございます
謝罪→申し訳ありません
意味を考えて適切な言葉を使う。
「ヤバい!」でまとめられた言葉たちにも
本来はそれぞれ特性があり
それらを使い分けることには
ある種の美しさがあると思う。
メールは相手と直接対していない“コミュニケーション”だ。「至急」はメールの役割ではないと、心に刻んでおこう。
これはあるあるだ。
メールの「至急」はもはや
コミュニケーションの破綻。
いつ見るかわからないのに至急は無理だ。
これは常にスマホを持ち歩いている前提の
世の中だから出てきたあるあるだろう。
相手のことを想うこと、
自分の都合ばかり押しつけないこと。
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