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本の棚#248 『見抜く力』

水泳金メダリストの北島康介さんを始め

数々のメダリストを輩出しているコーチ。

そのコーチとしての在り方、接し方に

なにかの学びがあるはず。

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コーチとして、私が指導するときに気をつけているのはら何よりも選手自身の人間性を把握し、本質を見抜くということ。

人はそれぞれ異なる資質をもっている。

一卵性双生児であっても

やはり個性があり、同じようにはならない。

その本質を見抜くということは

簡単ではないはずで

どんな感覚で接して、観察しているのか。


「表彰台で、平井先生と一緒に〈君が代〉を歌いたい」

北島康介さんはオリンピックの場で

平井先生にこう話したらしい。

そこは「金メダルをとりたい」ではなく

金メダルをとったあとの映像があり

このイメージに対しての臨場感がある時点で

北島選手は他とは違ったのかもしれない。

初心者に限らず、どんな人を相手にする場合でも、指導者はまず謙虚な心をもつ必要がある。

謙虚さ。

いつまでたっても大切にしたいけど

人は傲慢になったり、偉そうになったり

ほんとに困った生き物だ。


見抜こうとしているのは、指導者だけではない。選手もこちらの心を見抜こうとしているのだ。

これは上司部下にも精通するように思う。

選手も部下も見抜こうとする。

一挙手一投足をよく見ている。

だから発言だけでなく、在り方が重要。

伸びる選手とは、周りが伸ばそうとしてくれる選手でもある。 

応援してもらえる人間性。

そこにはgive=与える精神や

感謝や謙虚の姿勢がある。
 

やる気は目で見分けろ

目は口ほどにものをいう。

目の強さ、まっすぐさ、純粋さが

その人の心をうつす。
 

まずは長所を伸ばしておいて、短所が長所のじゃまになっているかもしれないと感じはじめた頃に、短所を直してやったらどうかと考えたのだ。

このタイミングがなかなかに難しい。

けどまずは長所をなのだ。

人は他人の欠点が気になる生き物だけど

指導者はそこからスタートしてはいけない。

言葉は競技も上達させる

「なんもいえねぇ」

このことば選びに、ぼくたちは感動した。

ぼくらは思考するためにことばを使う。

ことばをうまく使えると

思考のレベルがあがっていく。

思考は身体に、行動に影響する。

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#推薦図書 #コーチ #水泳

#スポーツ #本質 #北島康介

#平井伯昌

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