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本の棚 #63 『会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。』

『会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。』
青野慶久(サイボウズ株式会社 代表取締役社長)

「カイシャってなんだ?」

そう考えると…なにをイメージするだろうか?

本社ビル?主力商品?働く人たち?

カイシャには実体はない。

「妖怪」のような想像上の生き物に近い。

その実体のないものが大きくなっていって

理念を失っていったり、不正をしたする

モンスターと化していく昨今。

そのなかでも幸福な人生を歩むために。

就活生、新入社員が読んでもよし

中堅社員が読んでもよし

今の職場でいいのかと迷える人が読むのもよし

幅広い人に知ってもらいたい、

これがサイボウズ式か!

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仕事を楽しめている人ほど、カイシャの代表とのビジョンの重ね合わせ、確認作業を怠っていない

これはよくわかる。

ぼくはわりとビジョンに敏感なほうだと思う。

要は自分のやりたいことと代表のやりたいことが

重なってる割合が少ないと

いろんなところで価値観の相違みたいのが起きて

結果的に楽しめない状態に陥る気がする。

幸いなことに現状はビジョンが

大きくズレているようなことはない。

けれども、定期的な確認作業を繰り返さないと

やりたいことは変わっていくんだから。

合わなくなったら…そのときは

他の選択肢(異動、転職、起業など)がある。

ワクワクして仕事に取り組む思考法

「やりたい」

「やれる」

「やるべき」

この三つの条件が重なっている、それが

モチベーションが高い、ワクワク状態だという。

思えば孫悟空が戦うときは常に上記の三条件が

重なりまくっていた。

例えば伝説のセル戦を思い返そう。

やりたい=強い敵と戦ってみたい
これはいつでもそうだ。

やれる=精神と時の部屋で修行したから自信ある
最悪の場合悟飯があるから大丈夫っしょ。

やるべき=おらが負けたら地球が支配される
勝ったらミスターサタン並みのヒーローだ。

その結果が「おら、ワクワクすっぞ!」となる。


これからの時代は、素直に「人のスキルを借りる」のがよい

自分がやれる幅を広げていくことは大切だけど

そこには限界があることは確かだ。

昔なら距離的な問題で力を借りれる人の範囲は

狭かったが、今はネットがあるから物理的に

どれだけ離れていても「隣の〇〇さん」だ。

スキルを借りれるのもその人の能力になる。


無理難題を言われたときは、はっきりと断るのが覚悟ある姿勢だ

やるべき仕事はたくさんあるだろう。

でも全てはできないことも事実として、ある。

仕事を楽しくやり続けている人は

世の中に無限にあるやるべき仕事のなかから

覚悟をもって選択している人だ。

その選択に責任を持って、決して他人のせいにせず

主体的に取り組もう。

「すごくない雇用」と「すごい雇用」

即戦力の優秀な人を採用する

これは「すごくない雇用」らしい。

では、「すごい雇用」とは?

他のカイシャでは採用されない人

制限が多い人、採用するのに勇気がいる人…

例えば一日4時間勤務、週3日勤務、出勤無理など

でもでもそんな採用ができるカイシャが増えたら

多くの人が楽しく働けるようになるのでは?

逆にすごくない雇用ばかりだと

一部の人たちしか楽しく働けないのではないか。

この先どちらが生き残っていくのか考えると

すごい雇用は多様性を受け入れて

様々な変化に対応が可能ではないか。

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