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本の棚 #209 『売上の地図』

売上があがる方法、ルートが書かれている地図、

そんなものはこの世にない。

しかし売上につながる世の中の仕組みを

わかりやすく描いた地図は、ここにある。

店舗、接客、ウェブサイト、広告…

あらゆるものが相互に作用し合いながら

ときには良いこともあるけど

良くないときもある。

でもどこかにきっかけがあるはずで

そのつながりを知っておくことで

命の危険を免れる…そんな地図ならほしい。

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売上を決める2つのしやすさ
①想起のされやすさ
②買い求めやすさ

売上の入口というか前提条件というか

そもそも「〇〇といえばこのお店よね」

と思い起こしてもらうこと。

そしてオンライン、オフラインに関わらず

来てくれたお客様に対して

買い求めやすさが追求されているか、

いやそもそも来やすい場所にあるか。

もはやそんなところから

売上の地図はスタートしている。

2つの売上:トライアルとリピート
買いたいと思わせるコンセプト力がトライアル購入を生み出し、買ってよかったと思わせるパフォーマンス力がリピートを生み出す

家や家具を考えたときに

そもそも買う機会が少ないから

トライアルばっかりではないかと

思ってしまった。が、しかし

長く使うものだからこそ

買ってよかったと思ってもらいたいし

その人自身のリピートはないとしても

世代を越えて受け継がれたり

その人の周りには買ってよかったという

良い経験のバトンが渡されていく。

買ってよかったと感じてもらうために

どんな仕組みを設計できるか

まだまだやりたいことがある。


真の差別化は、顧客の声に応えることだけでなく、誰よりもその土地の素晴らしさを知るプロフェッショナルとして自分たちが「お客様にこれを体験してほしい」と考える”こだわり”を押し売りすることである

星野屋の代表のことば。

押し売りと聞くと少し気が引ける人も

いるかもしれないが、本当にドはまりするときって

最初は疑心暗鬼だったりするもので

その心のガードや凝りをほぐしてくれる

そんな「押し」があることで

真の感動を覚えたりする。

その感動、熱狂も実はたった一人の

強烈な愛から始まっていたりする。

情報があふれる世の中で

とがるためにはなんとなく全員にとって良い

そんなものではなく

届け、この想い!というような

行動が必要になってくる。


ブランドが強化すべきは「最愛ポジション」または「最好ポジション」に入ることで想起集合に入ることだ

好きの反対は?

嫌いではないのだ。

嫌いも、そのことやものに興味がないと

生まれないものだと考えると

好きの逆サイドは「無関心」となる。

愛される、好かれるというのが

ブランドが目指すポジションだと筆者は言う。

便利で安いものやサービスは

たくさんある世の中になったけれど

心から好きなものやサービスが

同じようにたくさんあるだろうか。

また、自分たちのビジネスは

あらゆる人から愛されているだろうか。


ブランドとは資源であり資産であり資本である

ブランディングとは今日の売上をつくる

費用的施策ではなく

明日の売上をつくる投資的施策。

いまやっていることは

今日の売上のためか、明日のためか

明日のことを思い描きながら

今日も元気に働く。

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