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本の棚 #191 『仕事の教科書』

新入社員がたくさん入ってきた。

こんなに入ってきたのは初めてだ。

一コマだけ研修に参加したが

みんなキラキラ、ワクワクしているように見える。

研修資料、マニュアルなどを見ながら

「これは本質的なものだろうか」

と振り返っていたときに

こんなタイトルの本に出会った。

教科書というと身構える人もいるかもしれないが

ぼくは最初の数ページで

「これが仕事のリアルだ」

そう感じた一冊だった。

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「その日が成功した状態」とは、行き着くところ、「その日の夜に、明日すべきことが明確である状態」のこと

次の日の絵が描けている状態、

そんな状態で今日を終えることが

できているだろうか。

今日が終わったことに満足したり

終わらない今日に打ちひしがれたり

そんな状態は成功と言えるだろうか。

著者はこんな言い方もしている

夜は「明日の経営者」
朝は「今日の実行者」

この両方の視点がある人が

ぐんぐん成長していくのだろう。

新入社員でもおんなじだ。

株式会社自分をイメージしてみよう。

頭でっかちだと目の前の仕事が中途半端、

やみくもに行動しただけでは

長期的な成長は描いていけない。


「究極的に美しい文章」とは、「文字数に対する、情報量の割合が高い文章」

コピーライター、という仕事をしている人は

このバランスに敏感なのではないか。

情報量だけでなく、質や触感?までこだわる

そんな文章にぼくらは美しさを感じる。

小説を読んでいても、ある部分だけ

少し光って見えるときがないだろうか。

そしてそんな文章は決まって短い。

長ったらしい文章には、別の魅力があるかもしれないが

ぼくは短くて美しい文章が好きだ。

「リーダーの条件」=「自分で自分のご機嫌を取れること」

自分のご機嫌をコントロールできなければ

リーダーとしては十分ではない。

時として無茶苦茶なカリスマリーダーが出現することもあるが

それはそれで置いておこう。

「自分はリーダーとは無縁だ」

本当にそうだろうか?

では、こんな質問をしてみよう。

だれが自分の人生のリーダーか?

まずは自分の人生のリーダーになる。

そこから始まるのではないか。

まず、自分

そして、仲間

さらに、社会

そうやって広がっていく。

求めだしたらきりがないけど

そうやって生きていくのが

ぼくもいいと思っている。


mustが人を苦しめてしまうことも多分にあると、私は思う。

大学3年生の冬、ぼくはひきこもった。

主体的なひきこもり状態。

これは「しなければならないこと」に

押しつぶされそうになっていることに

気づいたからだ。

mustは自分を幸せにするだろうか。

そんなことを考えていたように思う。

どうせなら

「したい、しよう」と思えるようなことで

人生を設計していこうと、

そんなことも考えた。

mustには(したくないけど)しないといけない

みたいになってしまうパワーがある。

そのことをただひたすらに考えたあの時間は

その後の人生観を変えてくれたように思う。


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