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2020 出雲一人旅#7「命主社」

出雲一人旅2日目

出雲大社(いづもおおやしろ)の東側にある「命主社(いのちぬしのやしろ)」へ。お社の前のムクノキに圧倒されます。

正式には「神魂伊能知奴志神社(かみむすびいのちぬしのかみのやしろ)」というそうで、造化三神の一柱、神皇産霊神(かみむすびのかみ)をお祀りしています。

巨岩の前に建てられていることから、古代の磐座(いわくら)が神社に発展した例として貴重な神社だそうで、お社の裏手には、真名井遺跡というものがあります。

実は、さらに奥に進むと磐座があるのですが、興味本位で参拝して欲しくないので、このブログでは紹介していませんでした。

今年、その磐座に参拝しようとすると、「立ち入り禁止」になっていました。

あぁ、とうとう、ここも立ち入り禁止か、と残念な気持ちになりました。近くで参拝できないことは、もちろん残念なのですが、「立ち入り禁止」にせざるを得ない、管理されている方々の気持ちを考えると、いたたまれないです。

神聖な場所に興味本位、面白半分で訪れて、穢してしまう人が一定数います。天橋立の籠神社の奥宮である眞名井神社も同じように磐座周辺は「立ち入り禁止」になっています。

聖地を管理されている方々は、信仰心のある方には近くで参拝してもらいたいと思っているのですが、一部の人によって穢されて、取り返しのつかないことになってしまうことを考えると、やはり「立ち入り禁止」にせざるを得ないのです。

以前、大神神社の神様がお怒りになっていることをお伝えしたことがありますが、三輪山も今の状況が続けば、登拝禁止になるかもしれません。そうなることで、被害を受けるのは、一部の信仰心の無い方ではなく、信仰心のある真面目な方々です。やるせないですね。

磐座やご神木に手をふれて、ご利益をもらいたい、という気持ちは分からないこともないですが、磐座やご神木に宿る精霊は、はっきり言って、そのような行為を嫌がっています。手を合わせるだけで十分ですので、聖地や精霊を穢さないようにしてください。

神聖な行為のつもりで、酒を撒いたり、水を撒くことも、そこに宿る神様が嫌がっているのであれば、聖地や精霊を穢してしまう行為です。自分本位の行動は慎みましょう。

いつもありがとうございます。
見えない世界を伝える神社ナビゲーター
市口 哲也


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