立ち止まることも大事【フォトグラファーの歩み#7】
写真を上達させたかったら、とにかく撮る。撮って撮って撮りまくることを意識してきたこの半年。もちろんわからないことも多く、さっとカメラ関係の本やYou Tubeを参照するも、なんとなくの理解でまた撮る・・を繰り返していた。
体調・体力がほぼ戻ったので、GRⅢやLEICA SL2で近所や職場付近の公園で寒緋桜や風景をたくさん撮影し
その一部をいつものようにAdobe Stockにストックフォトとして自分のクリエイターページにアップロードしていた時に、それは起こった。
12枚の提出で、審査落ち9枚。通ったのが3枚・・。
しかも理由が「類似品」(過去に提出済みの作品と似たような作品)などではなく「品質」・・。
ガーンと頭を殴られた感覚だった。
こんなに撮ってきて、まだ低品質な写真を量産しているなんて、と。ショックを受けた。最近打率が上がってきて上手になってきたかな、というのはとんだ思い上がりだったようだ。
「品質」ということは、写真ごとの詳細な審査NG理由は知らされないものの、要はピントや露出などのごく基本的な部分が不十分ということだ。
この事態に陥った時が、そのタイミングだった。
「立ち止まる」時期なのだと思った。
はやる気持ちが先走り、「撮る」「とにかく見様見真似で現像する」を繰り返してきた半年間だったが、一度基本に立ち返るべきだと思った。
機械音痴を言い訳に、カメラの基本・機能の理解が不十分なままだった。
絞り、シャッタースピード、ISO感度、露出補正、被写界深度などの基本原理・・。
自分が表現したい写真にするためにはそれらの理解は欠かせないと、
分かってはいたつもりだが後回しにしていたのだ。
ふと思ったことがある。
写真上達のためには、自分がこれまで勉強ばかりの人生の中で学んだことを応用すればいいんだと。
復習や基本を疎かにしていては成績が伸びない。結果を出せない。
何かを上達させたいとか、何かの試験に合格したいと思うなら、計画や実践も大切だが
立ち止まり点検し、改善の努力をすることもまた大切だ。
ある程度経験を積んだら、知識不足が足枷・重りになって頭打ちになるのだ。
改めてそのことに気付かされた出来事だった。気づくとごく当たり前のことなのだが、上手くなったと思い上がり基礎が疎かになっていた。
良い学びの機会になったとAdobe Stockさんには感謝している。
今はストックフォトでフィードバックを得るのが中心だが
写真仲間を作ったり教室に通ったり
コンテストにたくさん応募して
評価してもらうことって、当たり前だけど上達の近道だと思う。
人付き合いが苦手な私には、サークルや教室などはハードルが高く
気後れする・・。少なくともコンテストには何度も応募したいし、夫(写真歴30年)にも時々アドバイスをもらおうと思う。
2023.02.15
Yukari
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