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「地方だから東京へ」っていう現状が、なんだか悔しくなった


こんにちは。やすえです。新年1発目の記事になります。

就活の中で最近考えていることを書きたいと思います。一人語りのような記事ですが、気が向いたら読んでください。






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高校3年生の夏、部活を引退した後は受験勉強に没頭していた。学校の2階の隅にある自習室には、ほぼ毎日通っていた。朝早く来て勉強して、その日の授業が終われば残って勉強して、土日も自習室に行って勉強して、時たま近くのセブンイレブンに友達とお菓子を買いに行っていた。当時の志望校には地元の大学は1つもなく、全て県外の大学だった。全統模試に書ける7つの志望校のうち、6つは東京にある大学だった。地元の立地的に東京が近かったこともあるが、そもそも地元の大学に進学するという選択肢はなかった。地元の大学に、私が学びたい学問はなかったから。
幸いにも結局指定校推薦をもらえたこともあり、狙っていた都内の大学に進学することができた。(正確には通っているキャンパスは埼玉だけど)




進学してからは勉強もそこそこに、サークル活動やバックパッカーやヒッチハイクなど、いかにも大学生っぽいことをしながら、大学生活を謳歌していた。波乱万丈あったものの、充実したと言える日々を過ごし、3年次の学園祭で代表を務めていたサークルを引退した。

サークルを引退したら、次は就活に向けての日々がやってきた。説明会へ行き、自己分析をして、SPIの勉強をして、緊張しながら覚えたガクチカを面接で言って、合否に一喜一憂していた。受験勉強とは違い、正解の見えない道。その途中途中で悩むことが多くあった。そして、以前noteにも書いたが、就活の途中で精神的にボロボロになってしまって、21卒での就活を辞めた。休学した。



21卒の就活を辞めて、幸福度について学ぶべく海外に渡ろうと思っていたが、すぐにコロナが猛威を振るった。緊急事態宣言が発令された。どこにもいけず、家にいるか、人の目を気にしながら近辺を散歩するだけの日々が続いた。休学の目的だった海外には行くことができず、国内で長期インターンを探していた。選考の中で、「コロナの影響でインターン募集を停止した」って言葉も何回か聞いた。

それでも受け入れてくれるインターン先が見つかった。そこから半年間は、ほぼフルコミットで働いた。月の労働時間が160時間を超える月もあった。それくらい働いた。初めてのインターンだったこともあって、働くことが楽しく思えた。


それからしばらくした8月、インターン先がコロナの影響でフルリモートになった。それもあって、8月の1ヶ月間は地元に帰ってインターンをしていた。






ふと思った。東京にいなくても仕事はできるのだと。







9月になりコロナが落ち着いて再び出社できるようになり、週に数回は出社するようになったため、東京に戻った。フルリモートでも仕事はできるけど、やはり対面で人とコミュニケーションを取るメリットは大きいように思えた。仕事中に社員さんに話は聞きやすいし、オフィスで仕事していると集中できるし、なんか社会人みたいに働いている、って感覚はあった。



でも、地元に帰りながらフルリモートでも仕事できたことを省みて、ふと、今私が東京にいることになんの意味があるのだろうか疑問に思った。



インターンはリモートでも仕事ができるから問題ない。対面の方が話しやすいけども、それでもオンライン上でコミュニケーションを取ることはできる。ミッションに対し成果を出していれば問題ないので、あまりオンラインでの障壁はない。

大学もオンライン授業が基本となり、webで授業を受けている。なんなら4年で単位をほぼ取り終えているので、授業もほとんど取っていない。唯一出席が必要なのは卒業研究のゼミくらいだ。

就活はオンラインが基本になった。対面での就活関連イベントは基本的にない。むしろやっているところがあれば、そこの企業は怪しくないか疑ってしまうほど。オンラインの短期インターンシップも当たり前になった。 



大学の友達は、東京にいる。これは捨てがたい。コロナが落ち着いてようやく飲んだり遊んだりができるようになった。オンライン飲みなんかじゃ変えられない、オフラインでの楽しさは間違いなくある。
でも。友達と毎日遊ぶわけではない。インターンもあって就活もあってゼミもあって、それなりに忙しい日々を過ごしている。そしてそれらの大半はオンラインで済むもの。


そう考えたとき、今東京にいる意味ってなんなのか改めて考えた。




東京にいる意味が、なくなってしまった。




高い家賃を払い、狭い部屋に住み、人混みに紛れながら、夜空を見上げても星が見えない、そんな生活をしている東京にいる意味がないことに気付いてしまった。私は休学をさせてもらっていることもあり、4月から生活費をインターンでの稼ぎとこれまでの貯金、奨学金でやりくりしている。時間を有効活用したいという思いから、東京の中でもさらに都心に近い場所に賃貸を借りて過ごしている。正直家賃は高い。その高い家賃という足枷をつけられようとも、東京にいる意味はあるのだと思ったから、その家を決めた。

でももう、ただ家賃が高くて狭い部屋となってしまった。


今後もオンライン化の流れは止まらないだろう。もちろんオフラインでのメリットはたくさんあるが、それでもコロナ以前の生活には戻らないだろう。オンラインで良くなったものはオンラインのままで、必要性を感じるもののみオフラインにまた戻る。

そう考えたとき、今まで抱いていた、東京の会社に就職しようという思いが次第に薄れていった。正確には、東京のオフィスに出社するような会社に就職しようという思いが薄れていった。東京という環境の中、狭い部屋にいながら高い金を払って、人が、ノイズが多い生活をする必要があるのかと思った。






そこから、興味は地方へと移っていった。
noteでも何回か紹介したLivingAnywhere Commonsをはじめとした、地方移住に興味を持った。地方に行って、そこで仕事できれば最高だなと思っていた。少なくとも東京以外に行きたいなと思っていた。


でも、就活で私が受けている企業は、基本東京に本社を持っている。新卒で入社したら、だいたいは東京のオフィスに配属される。地方に支社を構えている企業はいくつかあるものの、新卒から地方に配属されるとは限らない。フルリモートも許してはくれないだろう。でも私も、新卒からフルリモートで働くことには不安を覚える。マナーとか、会社の文化とか、オフラインだからこそ学べるであろうものが学び難いと思われるから。



さて、どうしたものか。私は東京にはいたくない。いっそのこと地元の企業に就職しようか。
でも私の地元には私が理想とするような、例えばSaaSであったり、ミッションドリブンだとか、ITだとか、年功序列ではないだとか、そういった企業は見つからなかった。地元で良しとされている企業は、メーカーか地銀だった。なんだか、ワクワクしなかった。


年末年始に帰ってきたときの実家の新聞を思い出す。新聞の一面広告には、県内企業の合同説明会を予告する広告が打ち出されていた。一応企業名を検索して、どんな企業があるのか調べていた。その中に、胸が躍るような企業は無かった。





ここでふと、大学進学のことを思い出した。地元の大学に進学することを選ばなかったのは、地元に私が学びたい学問を学べる大学がなかったからだ。時を超えて、就職の話になった時、今の私は、地元に私がやりたいことができる企業がないから東京の企業に就職しようとしている。

4年前と同じ考えに至った。「地元にはないから。」






でも、フルリモートで、私がやりたいと思っている事業を行っている企業の仕事は出来たんだ。このコロナというものが、場所という制約を解き放ってくれたように思える。実際に私は解き放たれたんだもの。

じゃあなんで私は東京の企業に就職しようとしているんだ。今まで同じように考え、同じような流れで東京にいるのか。



コロナ前は、東京に居続ける必要があったかもしれない。オフィスは東京にあるから、そこに通える範囲に住むしかないから。

でも今は違う。徐々にリモートでの勤務も浸透している。地元にいながら、もしくは自分がいたいと思える場所にいながら仕事をすることができる世の中に変わりつつある。オンラインの恩恵を利用したオフラインでの働き方、というものが生まれつつある。今まで、エンジニアとかデザイナーのようなフリーランスの人たちしかできないような、土地に縛られない働き方も、徐々に一般的なものになっている。




じゃあ。なんで私は東京の企業に就職しようとしているんだ。


「地元にはないから。」


その一言で終わらせてしまう私に、現状に、とてつもなく悔しさを感じた。




東京でなくても、都心でなくても、もう土地に縛られずに働くこともできるように段々となってきている。地元でも、自分が望む土地でも、働くことができるような世の中に段々となってきている。


だとしたら。この流れを止めてはいけないと思っている。むしろこの流れを加速させなければいけないと思っている。その使命が私にあると思っている。


「東京だから」とか、「都心だから」とか、「地元にないから」とか、そういった言葉で地元をはじめ、自分が望む土地で何かを諦めてしまう人。そんな人たちに、選択肢を提示できるようにしたい。例え地方だろうが、私のように、地元にないからという理由でなにかを諦めてしまう人を減らしたい。自分が望む人生を生きる上で、土地の制約によってなにかを諦めてしまうことを減らしたい。




22卒として就活している今、その方法を模索している。

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稚拙なnoteを読んでいただきありがとうございました。












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