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事業投資と株式投資

最近の流れを見て、私個人の考察を書いてみたいと思います。

最初は投資の神様と言われるバフェット氏が5%レベルまで投資したとされる日本の5大商社。以前の投稿では、今後の協業余地なり、商社IR担当の方大変だろうな、ということを書きました。

また下記記事で、商社における2020年度上期決算の話がありました。今後2-3年で、バフェット氏の商社に対する見方が変化するのでは、と見られていますが、個人的には、新卒採用で常に上位の商社がひきつける、優秀な人材(所謂無形資産)にフォーカスされると、面白いなーと思いました。一方でバフェットさんの投資期間は事業投資スタイルで中長期なものの、結局は株式投資、ですよね。

ソフトバンクグループの決算発表が先日ありましたが、その際に孫正義CEOが話した内容の一部として、アリババやソフトバンクモバイル、ARMの売却を通じて出てきた現金を、自社の投資運用会社を通じて上場株投資に回している、ということ。孫さんの投資スタイルが段々事業投資から、株式投資に回ってきたのかな、と思いました。

「テスト運用」としながらも積極化している上場株への投資だ。投資運用会社を通じた上場株投資は総額2.1兆円。そのうち1.8兆円が現物株で、残りはデリバティブ投資。

日本電産の永森CEOは、孫さんのソフトバンクグループの社外取締役を2017年9月に辞任されましたが、従来のHDD(パソコン用)のモーターからモビリティのモーターへと事業転換を、コロナ禍前から図っており、コロナ後の電気自動車(EV)の世界を見据えて、既に動き出しています。

孫さんとの相違点は、同じオーナーCEO、ハードワーク気質で教育への造詣も深い一方で、永守CEOは事業投資と事業転換を通じた事業開発を目指すものの、孫CEOはAIへの投資を通じたビジョンの達成、ということかと。

バフェット氏と永守CEOが軸の両極にいるとすると、孫さんは従前はどちらかというと永守CEOよりの『事業投資』中心の投資姿勢が鮮明でしたが、2017年9月の永守CEO(日本電産)や2019年12月の柳井CEO(ファーストリテイリング)が社外取締役を辞任された後、どちらかというとバフェット氏のような、長期の株式投資の方に投資姿勢が移ってきたような気がします。




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