登る山:異なる、を楽しく〜自分で考える人を増やす(頽落から解放)〜
最近、脳内で孫正義が「お前の登る山は何か?」とうるさかったので、ずっと改めて自分が何をしたいのか考えていた。
そして、ずっと思考を重ねていたら、
なんと、
異なる、を楽しく
という
自分の会社のミッションにたどり着いた(笑)
以前からめっちゃ深く考察していたんだな、と自分に感心してしまった(笑)
以下、再考しよう。
一般的に何かを行う際は、
プラスを創造拡大するかマイナスを消滅減少させるので、その観点で。
プラスを創造、拡大
まず、自分が自己の経験から、
凄いと思うこと、価値あること、立派だと思うことを考えると次のようになる。
周りの意見や表情に流されず、自分の表現、行動する
自ら新たな価値を打ち立て、創造する
こういうことはそのレベルや大きさを問わず色々なところで経験できる。友人関係や、バイト、仕事、趣味、など色々なネットワークの中で経験した。
マイナスを消滅、減少
自分の経験から、これはだめだ、不快だ、嫌気が差す、というものは以下。
思考停止の同調
仲良しアピール
しょうもないマウンティング
上下関係や仲間内の関係を基にしたいじり
日本人は、明らかに自分の弱みや強みなど、自分に向き合うことを避けている。
自分が、自分に固有の、所与の感情、感覚、思考を拠り所に、自分を表現したり、相手に働きかける、ということをしない。他の人の反応を手がかりに、それを根拠に行動する人が多い。
一流企業に勤めているサラリーパーソンでも十分にそういう人がいるから、ステータスの問題だけではない。日本人が一般的に持っている特徴かもしれない。
海外を見ると、どの文化でも、下は見下し、上は崇めて媚びる、みたいなことはりうるだろうし、それは見苦しいが、原理的にありえるだろう。しかし、上記のようないやらしいノリは他の文化では見たことがない。(もっと直接的なぶつかり合いは多いが、それは問題の解決法が比較的わかりやすい)
こういうのを消滅、減少させていきたい。
自分で考える人を増やす(頽落から解放)
では、上述のプラス創造とマイナス消滅はどうすればできるか?
簡単に言えば、自分で考える、ということだ。
それは、最終根拠を自分の経験において、主張、表現、行動すること。
そして、それが良いものと称賛される土壌が必要だ。
日本では、村八分にされないように、周りに合わせる。
自分の思った率直な所与的な感情や思想を表に出さない。日本人にもっと自分で、自己責任で判断してほしい。
これは、ハイデガー的に言えば、頽落状態であり、そこから脱却してほしい。
つまり、簡単に言えば、自分と違うこと、異なることを受け入れるようなエートスをみんなが身につければいい。
異なるを、楽しく
もっと言えば、異なることに価値を見出し、何か新しい創造にむけた契機と捉え、楽しめる力があればいい。
これが、異なるを楽しく、の内実。
これは、日本人に限ったことではなく、地球上全ての人に言える。こういうエートスが身につけば、世界はどんどん建設的なコミュニケーションが増えてよくなっていくだろう。
そのために何ができるか?
私はそのために、以下のような方面で活動していきたいと思う。
1.ベーシックインカム
最低限の保証があれば、村社会から離脱できる。そうすれば、自分の本当の価値観で行動できるようになる。そうなったら、人々の行動が実際どう変わるか、本当に関心がある。
ひろゆき氏が指摘するように、生活保護をみんなが取りに行くのが一番早いのではないかと思う。
現状は、情報収集程度に留まるが、今後、実現に向けて何か貢献できる場所を探したい。
2.小中学生への教育
人の価値観や世界観など、エートスが形成されるのは、幼少期である。
小中学生くらいの経験が非常に重要だと思う。
私自身、小学校の頃の先生が、哲学的な深い議論をしてくれたり、沢山コミュニケーションをとってくれたり褒めてくれたり、したことが今の自分にとてもプラスになっている。
資本主義経済に完全に組み込まれた教育機関ではこういう教育はしづらいので、私塾など地元の寺子屋的な活動を今後していきたい。
3.異なるをリアルに体験してもらう
これは、今自分が取り組んでいる語学事業が該当する。
私は、語学、留学、観光などの領域にとても価値を見出している。
なぜなら、リアルに異文化の人々と直接コミュニケーションする機会があると、「異なる」ることを受け入れる素養を形成するからだ。
私自身、大学2年でアメリカ留学してかなり考え方が変わったし、他と異なることへの自信もつき、受容する力も高まった。
多くの人に、できるだけ若い時期に、海外や異文化を直接経験してほしい。そして、できれば、自分で外国語を話して個人レベルの異文化コミュニケーションを行ってほしい。
4.個人として、日々社会や人々へフィードバック
これは、自分が日々接する人々、家族、友人、仕事などでのコミュニケーションで、価値観を示していきたいと思う。
だめなことに対してはそれをフィードバックし、良いことは称賛する。これを実行していく。接点のある人に自覚させていきたい。大人の集まりでの思想普及ともいえるかもしれない。
5.現象学の普及
おそらく、理詰めでこの世界や、意識などについて思考を深めていけば、異なるを楽しむことが善であるという結論になる。これは「自由の相互承認」ともいえる。
現象学の素晴らしい考え方を世の中に広めていきたい。
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以上、今後の登る山を描写してみた。
これから、一進一退となるかもしれないが、地道に登っていきたい。
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