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人工知能にヘヴィメタルを描かせてみた

サマソニが終わりましたね。いろいろな話題があったようですが、ことnoteだとフジロックとサマソニのライブレポはあるのにダウンロードジャパンのライブレポはほとんどない。Whyなぜに。ダウンロードジャパンですよ、日本最大のメタルフェスなのに。哀しみ。

まぁ、フジロックとサマソニは参加者延べ10万人超ですからね。複数日参加する方もいると考えても、7~8万人は参加されるのでしょう。ダウンロードジャパンは2019は2万人との発表でしたが、2022はおそらく1万人程度でしょう。純粋な人数の差かなぁ。もっとメタルの話をしろよ君たち!(橘高風に)

そんなわけで、今日は流行りに乗ってメタルの話を書こうと思います。目下(僕の)世界中で大ブームの人工知能による画像生成ですよ。stable-diffutionが8/22に公開(オープンソース化)! ひょー!

このnoteは技術系ではないので詳細は省きますが、「キーワードを打ち込むだけでそれっぽい画像をAIが生成してくれる」ようになったんです。で、それで遊んでみようというのが今日の企画です。逆に言えば「人工知能による描画」というのがどこまでできるのか。当然、描いていただくのはメタルですよ。

宮崎駿風アイアンメイデン

とりあえず、「宮崎駿風のアイアンメイデンを油絵っぽく描いて」とAIにお願いしてみました。すると数分で3枚描いてくれる。神絵師か。

髪型にちょっとブリティッシュユニオン感がある、レベル高
これはメイデンというよりソウルフライじゃね?
まぁ、拷問器具としてのアイアンメイデン感はあるかも。

なんかそれっぽいっちゃそれっぽいですね。きちんとアイアンメイデン=エディー、は認識してるっぽい感じもします。

ちなみに今回はこのサイトを使っています。

ここでおまじない(キーワード)を打ち込むと数分待つと画像が3つ出来上がる、という寸法。おまじないにはいろいろと作法があるのですが割愛。

宮崎駿風ジューダスプリースト

しばらく宮崎駿で攻めます。次は「宮崎駿っぽくジューダスプリーストを描いて」とお願いしてみました。

ロブというよりVAIじゃね?
ヘタウマだけどなんかカッコいい
これはロブ感あるなぁ

おお、これはきちんとジューダスプリーストを認識している! 人工知能による描画って、基本的にインターネット上にある無数の画像を組み合わせて描いているので、「ジューダスプリースト=メタルバンド」というイメージが確立している、ということですね。本来キリスト教の裏切りの使徒ことユダなんですが、そのイメージよりメタルバンドのイメージの方が多数派のようです。

…なんか宮崎駿というより水木しげるとかつげ義春っぽいですが、出来がいいので機嫌を良くして続けてみます。次は文章的なバンド名「Bring Me The Horizon」をお願いしてみましょう。どうなるかなー。

宮崎駿風Bring Me The Horizon

Bring Me The Horizonを宮崎駿テイストで描いて」というお願いをした結果がこちら。

青春群像?
切り絵?
J-RAP feat ゲゲゲの喜太郎

うーん、やっぱり最近のバンドはビジュアルのイメージが固まってないんですね。そんなに強烈に分かりやすくはない。「BMTHでお願いした」という前情報があれば「へー」と思いますが、「この絵からBMTHを思い浮かべること」はあんまりない気がします。

宮崎駿風Enter Sandman

曲も行ってみましょう。メタルを越えて知名度のあるメタリカの「Enter Sandomanを宮崎駿風に描いて」とお願いしてみました。どんなイメージになるのかな。

これなんかちゃうけど、ギターらしきものを持っている
これはまぁイメージは近いかも、絵は微妙だけど
誰?

うーん、あまりうまくいきませんでしたね。ヘタウマ感が印象には残るけれども。「Enter Sandman」って「眠りに誘う砂男」なので、曲名のイメージと伝承のイメージがぶつかり合っている感じですね。

宮崎駿風2 Minutes To Midnight

他の曲名も試してみましょう。アイアンメイデンの名曲「2 Minutes To Midnightを宮崎駿風に描いて」とお願いしてみましょう。応えられるのか?

…駿要素が強まってるのはいいんだけど、絵が下手になってない?

宮崎駿風BABYMETAL

やっぱり曲名は難しいみたいなので(たぶん、登録されているイメージが少ない)。最後にもう一バンド、駿先生に描いていただきましょう。「Babymetalを宮崎駿風に描いて

…左端誰?

…うん、ファンアート感はあるね。「Babymetalであること」は分かりますね。Babymetalって単語は他にないですからね、きちんと認識されている。ただ、宮崎駿感は消えつつある気もしますが。あと、メンバー何人やねん。でもまぁ、3人編成、3人+神バンド(不思議な生き物)、2人+アベンジャーズ2人をきちんと理解している、とも言えるかも。構図の精度は高め

宮崎駿風ヘヴィメタル

宮崎駿先生に直球で聞いてみましょう。「ヘヴィメタルのイメージを宮崎駿風に描いて」。

…おお、なんかそれっぽいのが生成されたぞ。2枚目はメタル界の高齢化を描いているのか⁉ 深いですね。でも眼鏡かけてるアーティストあんまりいないんだけどなぁ。というかこれ「メタルを演奏する宮崎駿先生」じゃないですか?

ヒプノシス風ヘヴィメタル

宮崎駿先生を酷使しすぎたので他の方にもお願いしてみましょう。「ヘヴィメタルのイメージをヒプノシス風に描いて」。

…おお、なんかアート! ヒプノシスというよりダリとかマグリット的な気もしますが、それは「油絵っぽく描いて」という指定を入れちゃったからですね。そうか、ヒプノシスを油絵にするとダリやマグリットに近くなるのか。でも、「ヘヴィメタルのイメージ」としては面白いですね。真ん中はレコードのイメージも入っているのかな。

折角なので「写真っぽく描いて」という指示に変えてみましょう。今度はどうかな。「ヘヴィメタル by ヒプノシス(写真)」。

おお! それっぽい、それっぽいぞ! まぁ、「写真か?」と言われると微妙な感じもしますが、さっきよりヒプノシス感は増しました。それぞれなんとなく見たことがあるようなモチーフや構図なのが面白いですね。3枚目はラピュタ入ってる? 最後はスリップノットの1stっぽい感じもあります。なんとなく全体的に80年代的なテイストだけど、それは「ヘヴィメタルの(ビジュアルとしての)イメージ」が確立したのがその頃だからか。


アイアンメイデン風ジューダスプリースト

興が乗ってきたのでマッシュアップしてみましょう。今まで見てきたようにAIは「○○風に描いて」とお願いすれば頑張ってそれっぽく描いてくれます。メタル界の巨頭、アイアンメイデンエディーをデザインしたデレク・リッグス氏に夢のコラボをお願いしましょう。

ジューダスプリーストをデレク・リッグス風に描いて

おお! なんか中学生の宿題っぽさもあるけどかっこいいぞ! AIすげー! 初期メイデンっぽいといえばぽいですね。こういう宿題を描ける中学生になりたかった

70年代プログレ風メタリカ

もうちょっと夢のコラボを試してみましょう。ヒプノシスデレク・リッグスときたら次はプログレ界の大御所、ロジャー・ディーン先生にお願いしてみます。

メタリカをロジャー・ディーン風に描いて

…うーん、ロジャーディーン感もありますが、どちらかと言えばマニラロードのジャケット感が強い感じも…。まぁ、USパワーメタル感があるという意味では正解なのかも。USメタルと欧州ファンタジーイラストがぶつかり合うとマニラロードになる。発見です。

70年代プログレ風アイアンメイデン

よし、次は「アイアンメイデンをヒプノシス風に描いて」。

3枚目は海賊盤感が凄いな! ロゴが入っているせいか、ヒプノシス感より「ブートレグのジャケット」に見えますね。微妙なイラストレーターによる模造、的な。ヒプノシスよりメイデンのイメージが強すぎるようです。


ロジャーディーン風サイバーパンク

ちょっとメタル以外のキーワードでも描いてもらいましょう。「サイバーパンクの未来都市をロジャーディーン風に描いて」とお願いしたのがこちら。

…かっこええやん。SFデスメタルとかプログメタルのジャケットに使えそうですね。

ロジャーディーンとサルバドールダリ風ヘヴィメタルライブ

ちょっとおまじないを多くして、「とにかくカッコよさげなヘヴィメタルのイメージ」を作ってみましょう。具体的には「ロジャーディーンとダリのイメージでメタルライブを描いてちょ」とお願いしてみました。

ダリ+メタルライブ1
ダリ+メタルライブ2
ダリ+メタルライブ3
ロジャーディーン+メタルライブ1
メタルライブ+ロジャーディーン2
メタルライブ+ロジャーディーン3

おお、なんかかっちょいいな! ところどころルネラルーのファンタスティックプラネット感が出てきますが、まぁそれらはルーツが近しいんでしょうね。こうしてメタルっぽいイメージが次々と湧いてくるとワクワクしますね。

イメージのミクスチャー

無限に楽しめそうですが、おまじないの量を増やして複数のイメージを組み合わせた画像で今日は締めとしましょう。まずは「サイバーパンクな未来都市をロジャーディーンとサルヴァドールダリ風に描いて」。

a funny illustration of A detailed oil painting of cyberpunk future city in Roger Dean style by Sarvador Dali

おお! それっぽいですね。

続いて「メタルライブを映画的鳥瞰でダリとジブリっぽく描いて」。

a detailed illustration of a scene of the movie of Bird's-eye view of heavy metal live by Sarvador Dali and roger dean by Studio Ghibli 

…なんだかピンクフロイドの「The Wall」っぽい画像が出てきました。お願いした中にフロイド要素はなかったんですがこれはこれでかっちょいいな。

最後はノルウェジアンブラックメタルのスタイルがweb世界でどのように受け止められているのかも調べてみましょう。「アニメっぽく映画的鳥瞰でヘヴィメタルのイメージをノルウェジアンブラックメタルかつスターウォーズなスタイルで書いて

a cartoon of a detailed illustration of a scene of the movie of Bird's-eye view of heavy metal by norwegian black metal style in starwars style

おお、まぁ、、、そうかも。ノルウェジアンブラックメタルというより中学生の版画ですが。これ版画で作りたかったなぁ。かっちょいい。

AIが作ったメタリカの曲「MetallicAI」

音楽ブログなので、最後に音も載せておきましょう。AIに「メタリカっぽいのを作って」と言って作った曲だそう(作曲AIはいろいろチューニングが必要で”キーワードを入れたら出来上がり”みたいな手軽さはありません、この曲は人の手がかなり入っているので「かなりそれっぽい」です)。

いやぁ、AI(というかDeep Learning)って面白いですね。それでは良いミュージックライフを。

おまけ

ビリーアイリッシュをロジャーディーン風に描いて

寄生獣やん!


きちんと画像生成AIを知りたい方はこちら。


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