上司に仕事を辞めると伝えてきました
実は、2ヶ月前くらいから転職を意識して、色々活動していた。いつか転職できたらいいなあくらいの軽い気持ちだったのだが、先週、選考を受けた会社から、まさかの内定をもらってしまった。あまり会社を辞める踏ん切りはついていなかったのだが、内定をもらって今の暗いトンネルを抜け出すことのできる出口が見えてしまったら、早くこのトンネルを抜けてしまいたいと、そう思うようになってきてしまった。
今週、ずっとソワソワしていた。いつ、上司の方に退職を切り出そうと、タイミングを見計らっていた。こういうのは、なるべく早く伝えるべきだろうと、月曜くらいに伝えようかなと思ったのだが、月曜はチーム全体がMTGでバタバタしていたので、言い出せなかった。火曜、水曜、言おう言おうと思いはするのだが、全く切り出せず。ネットで、「退職 伝えるタイミング」とかで調べたところ、金曜に言えば、土日を挟むのでダメージが少ないという記事があったので、金曜に伝えようと心に決めた。
いざ伝えると考えると、前日の晩から、全然寝れず、辞める理由を聞かれたら何て答えようとか、次の就職先の名前は出すべきかとか、いろんなことをベッドの中で考えていた。何より、自分の転職をするという選択を何とか肯定しようとしていた。今回の転職は、とにかく後ろめたい感情からのものだからこそ、余計に自分を肯定しようと、自分は間違っていないと、そう心に言い聞かせなければ、やってられなかったのかもしれない。
そして、今日が来た。朝、出勤する前から、ドキドキしていた。上司の方に、転職する旨を記載したメッセージをslackに記入して、あとはボタンを押すだけの状態にしていた。ずっと押せなくて、あー、言わないと、でも、言えない、ということを繰り返していたら、上司が、今日は調子が悪いので午前休にしますという連絡がきた。何て、タイミングの悪い。神様は、辞めることを阻止しようとしているのかと思ってしまった。でも午前休、午後にチャンスがある。そこで、今度こそ言おうと決めた。
午後、上司が出社して、キリの良いタイミングで、午前中に送信そびれたメッセージを送信しようとした。でも、1人では勇気が出なかったので、同棲している彼女を呼んで、「今から、退職することを上司に伝えるから、背中を押してくれい」という、お前は本当にアラサー男性かという、情けない姿を見守ってもらいながら、うおおおおおおおと、下書きされていたメッセージを送信した。もうその瞬間のドキドキと言ったら、何のその。サマーウォーズの名シーン、「よろしくお願いしまーーーーーす」並の勢いで、パソコンのエンターボタンを押したと思う。
メッセージを送信して、しばらくしてから、上司から驚きの返信がきて、とりあえず今から話そうとなった。そこで、自分が辞めようと思った経緯とか、今まで、不満、不安に思っていたこととか、正直に話した。上司は、「辛いなあ、俺が悪いよなあ」と申し訳なさそうに言っていて、自分がとても悪いことをしてしまったような気がした。
退職を切り出せないで過ごしていた1週間、僕は上司に退職を伝えてきたという動画を色々とyoutubeで見ていたのだが、まさにそのyoutubeで聞いていたことが自分の目の前に起きた。何となく想像はしていたのだが。
youtubeで退職の話をする人はみんな、退職を伝えたタイミングで、初めて腹を割って正直に話すことができたと言っていた。退職を告げたときに、上司に優しい言葉を掛けられて、後悔の念が湧くみたいなことを話していて。あー、やっぱり、みんな、会社を辞めると上司に伝えたタイミングで、そこでやっと、お互いに思っていたことを腹を割って話すことができるんだなあと思った。「最近、元気ないなあと思っていたよ」とか、「ちゃんと他の人と同じように仕事していて、信頼していたよ」とか、もっとそういう言葉を普段から掛けてくれれば、今の結果は違かったのかもしれないと思ってしまう僕は、ただの我儘なのでしょうか?逆に、僕は今日まで、不安に思っていたこと、不満に思っていたことを会社の誰1人にも話してこなかった、「最近どう?元気?」とか聞かれても、何も悟られたくないと、「大丈夫ですよ〜、元気ですよ」とか適当に答えていたけれど、そのタイミングで、「実はこういうことがあって・・・、僕はこう思うんですよ」とアラートを、ちゃんとあげることができていたら、いろんな人に助けをちゃんと乞うことができていたら、もっと違った道になっていたのだろうか。人の別れというものは、どうしてこうも、いろんな後悔が浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返すのだろうか。もっと、軽い気持ちで、「しんどいんで、仕事辞めます!」「そっか!次のところでも頑張ってな!」くらいのものであればいいのに、なんで、転職することが揺るがない状態になったときに、「もっとこうしてればよかったね」とか言われてしまうのだろうか。それは、ずるいよと思います。僕だって、本当は、今の会社の人たちと、楽しく、一生懸命に働きたかったです。
と言っても、今更、もう遅いわけで。どれだけ、後悔の念を抱いていても、やはり、あの辛い日々を、これからも続けていくとなると、やっていけないなあと思うから、僕は辞めるしかないのです。本当に自分の未熟さとか、我儘加減とか、自分自身に対して嫌悪感しかないのですが、でも生きていくには、その自分の嫌な部分と向き合わないとならないのです。落ち着いた生活が送りたいだけなのに、食うのに困らないお金があって、仕事が辛くなくて、好きな人と一緒に暮らすという、そんな普通の幸せだけでいいのに、それを満たすことすら、こんなにも苦労するのかと思うと、人生って難しいなあと、そう思う訳です。
ムムム。