見出し画像

🎓 Railsチュートリアル、チーム学習のコツ

YassLab 株式会社

本記事では東京都立産業技術大学院大学 (AIIT) の講義を例に取り、Railsチュートリアルを社員研修/教育事業に導入するときのコツをまとめています。

企業やスクール、大学などでRailsチュートリアルを採用していただける事例が少しずつ増えてきておりますが、

『どういった使い方が効果的なのか?』
『いつ、何をチェックすると良いか?』

といった具体的な利用事例を、本記事で紹介しています。Railsチュートリアルを社員研修や教育事業などで採用する際のご参考になれば嬉しいです 😌✨


📺 一斉学習より、反転学習

まず知っていただきたいのは、Webテキストのみを使った一斉学習に比べ、解説動画を使った反転学習では、同じカリキュラム・同じ教材であっても理解度において著しい変化があったというデータです。

画像3

これは完全習得学習と呼ばれるパターンの特徴で、「できる人だけが理解できる」というバラつきのある状態(上図の左の状態)から、ほとんどの学習者を一定水準の理解度まで引き上げたいという場面で有用です。

実際の研修や講義では、「できる人だけが理解できる」コースより、「より多くの人が理解できる」コースの方が好まれます。このためRailsチュートリアルを社員研修や教育事業で利用する際は、Webテキストのみの学習より解説動画を併用した反転学習をオススメしています。

データだけでなく反転学習は受講者からも好評となっているのも特徴です。受講者の声も下記から公開されてるのでコチラも合わせてご確認ください。


🗓 反転学習 × 講義設計の例

通常の一斉授業の補足教材として動画を紹介する進め方もありますが、AIITで数年間試行錯誤した結果では、反転学習であることを前提とした進め方が特に好評でした。つまり受講者が新しい知識を獲得する部分は解説動画やWebテキストに一任し、講義中 / 研修中は受講者が躓いた箇所や理解度の確認・向上の時間に充てる、という進め方です。

2021年〜2022年の RubyWorld Conference ã§ã€Œé éš”学習との相性の話」や「受講者からの評価分析の話」をそれぞれ公開しております。もしご興味あれば以下のスライドからご確認いただけると嬉しいです。

📥 スライド資料を見る


📥 スライド資料を見る


特に重要だと思っている点は、70問以上ある記述式の課題を通して、受講者が反転学習で学んだことを言葉にしてアウトプットする訓練です。Railsチュートリアルではこれを「トレーニング」と呼んでいますが、この仕組みは受講者の理解度を高めるだけでなく、自分の考えを整理して言葉にする訓練になります。2023年からは ChatGPT などの AI 技術も著しく進化していて、言葉で説明する力がより一層重要になってきています。

🗣 受講者の声から一部抜粋

ほとんどの課題(トレーニング)は答えが1つではないものばかりで、自分自身の考えを整理する機会になりました。

Webサービス開発として、開発チームの在り方として、こうあった方がよい・こうあるべきといった考え方を学べたのが大きかったです。結果、多少なりとも自分の意見を持てるようになった

トレーニングの目的は大きく分けて2つあります。

1つは知識として学んだ内容を、文章で表現できるようにするスキルの向上です。特に昨今の開発ではチームで開発する場面が多く、チームメンバーに自分が開発した機能や開発した背景、それによって解決できる課題などを文章で説明する場面が非常に多いです。例えば GitHub を使っている場合は、Pull Request の Description に書く内容や、レビューをするとき / されるときに早速必要になる重要なスキルです。また2023年からは ChatGPT などの AI に対して指示する力も一層重要になってきていますね。

もう1つの目的は、チーム間 / 受講者間のコミュニケーションの活発化です。新しい知識の獲得は、その性質から1人でもくもくと学習することに偏りがちです。1人で学ぶこと自体も大切ですが、例えば社員研修を通して受講者がお互いについて知ったことが、実際の開発現場に役立つこともあります。このためRailsチュートリアルでは、作成した法人アカウントに紐づいたメンバー間でトレーニング結果を共有したり、Slack に通知する機能などが用意されています。

(※ なお法人だけでなく個人でも利用可能です)

これら反転学習やトレーニングをうまく組み合わせることで、冒頭で示した受講者にとって好評な学びを実現しています。2単位の大学講義にしたシラバス例や、1日2章のペースで進めていった場合の研修スケジュール例なども公開しています。具体的なイメージを掴むときなどで参考になれば幸いです。

↑ Railsチュートリアル研修支援サービスより抜粋


🎓 授業設計のポイント(講師向け)

最後に、実際の講義で使われているガイダンス動画も一般公開しています。特に講師側の方々にとって、講義の雰囲気を掴む参考になれば嬉しいです。

画像1

📑 動画目次 (動画の説明欄から一部抜粋)


反転学習を使った研修・講義の難しい点の1つとして、学習ペースが学習者の主体性に大きく依存してしまう点が挙げられます。また、講義でも動画でも、学習者にとって質問しやすい仕組みがあることも重要です。

このためチームで学習する際は、学習者にとっても研修担当者にとっても分かりやすいチェックポイントを一定の間隔で設置することをオススメしています。

例えば AIIT の講義では、1章ずつトレーニング(AIITでは「レポート」と呼んでいます)を受けてもらい、学習者の回答を相互に閲覧できるようにしたり、1章あたり30分〜60分程度のディスカッションを設けるなどしています。この仕組みを設けることで、学習者が学習ペースを掴みやすくなったり、疑問に思っていたことを講師や同僚/メンターと共有しやすくなります。

こちらもガイダンス動画を YouTube から一般公開しておりますので、具体的な設問内容や、その意図を把握する一助になれば幸いです。

画像2

動画目次 (動画の説明欄から一部抜粋)



💻 まとめ

本記事では AIIT の講義を例に取り、動画を組み合わせた「反転学習」の紹介や、反転学習をベースにした授業設計のポイントなどを具体例を添えて説明いたしました。もちろん講義だけでなく研修でも同じで、実際に多くの企業の社員研修でも活用していただいております。無料の導入相談も実施していて、ご要望に応じた柔軟な対応もしているので、ご興味ありましたら下記ページよりお問い合わせいただけると幸いです ✉️💨


RailsチュートリアルではWebテキストや電子書籍、解説動画や質問対応、研修支援サービスや教材連携サービスで得られた売上を使って、プロダクト開発を学ぶ方々に役立つコンテンツを提供し続けたいと考えています ♻️✨

最新情報は note の Railsチュートリアル マガジンで発信していきますので、フォローしていただけると嬉しいです! 引き続きよろしくお願いします 🙏💖

✍️ 書いた人: Yohei Yasukawa

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
YassLab 株式会社

YassLab株式会社の活動に興味を持っていただければ嬉しいです。こちらからのサポートは Raisチュートリアル、Railsガイドなど各サービスの向上に役立てていきたいと思います💓