見出し画像

「なぜ?」での質問を使いすぎてはいけない

どうも、ヤシです。

仕事で上司から部下に対して
「なぜ、目標を達成できなかったの?」
「なぜ、ミスをしたの?」
「なぜ、まだ途中なの?」
「なぜ?」
など、「なぜ」を使った質問をむやみやたらに使用していないでしょうか

上司から部下に対して「なぜ」ばかりの質問はしない方が良いです

なぜなら、
①「なぜ?」を多用した質問は相手を責めるような言い回しに聞こえてしまう
②相手に言い訳を言わせてしまう

からです。

部下の言い難い本心を引き出したいのであれば「なぜ?」を多用しないように心がけましょう。


「なぜ?」を使ってはいけない理由

問題の根本的な原因を探る手法として「なぜなぜ分析」というものがあります。

大まかなやり方は下記です。

①.問題に対してなぜそれが起きたのかの
      原因を洗い出す
②.①の原因に対して「なぜ?」を問う
③.②で出た「なぜ?」の回答にさらに
    「なぜ?」を問う
④.③を繰り返し、直接原因だけではなく
      背後にある根本原因を抽出
※一般的には5回なぜを繰り返す

この手法を知っている人は、「部下の言いにくい真意を知りたい時は、なぜ?で質問した方が良いのではないか」と考えている人もいると思います。

しかし、「なぜ?」での質問では部下の言いにくい真意を知ることはできません。

なぜなら、上司から「なぜ?」で質問されると、部下は責められているような気持ちになってしまうからです。

上司の立場からしたら、全くそんな気は無いとしても、相手は責められているように感じてしまうのです。

例えば
「なぜ、目標を達成できなかったの?」
「なぜ、ミスをしたの?」
「なぜ、まだ途中なの?」

上司から、上記のような「なぜ?」を使った質問をされた時のことを考えてみてください。

かなり責められているような気持ちになりませんか?

このような質問では、部下は到底『本音』なんて言える状態ではありません。

「なぜ?」で質問しても、言い訳が出る

また、部下に対して「なぜ?」で質問したときの回答は「言い訳」になってしまうことが多いです。

「なぜ?」での質問は、良くも悪くも相手の言葉で回答をさせる質問です。

つまり、拡大質問(オープンクエスチョン)と呼ばれる質問方法です。その反対は限定質問(クローズドクエスチョン)です。

拡大質問▶具体的な答えを求める質問
限定質問▶はい・いいえ や①・②などの
                     2択で返答できる質問

部下に対して、拡大質問と限定質問を上手く組み合わせて使用していく必要があります。

拡大質問をする時は、十分に信頼関係がある場合は相手の「言いにくい真意」を引き出すことが出来るかもしれません

しかし、信頼関係が無い場合や、信頼関係があったとしても部下が自分のことを良く見せようとしていた場合は

「なぜ?」での質問では「言い訳」が出てくる可能性があります。

「なぜ?」で質問した時は、相手は回答を考えなければなりません。

その考えている際に、「どのように回答したら正解なのかな」「なんて言ったら責められないかな」と

事実を答えるのではなく、正解責められない答えを探してしまいがちです

そうなれば、事実とは異なる「言い訳」が答えとして出てきてしまうのです…

なので、「なぜ?」での質問は、時と場合と相手との信頼関係を考えて使用する必要があります。

まとめ

「なぜ?」での質問を多用してしまうと相手を責めるような言い回しになり

相手から「本音」は引き出せず「言い訳」を引き出してしまいます。

「なぜ?」での質問は、使い方を考えてむやみやたらに使用しないようにしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?