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アンフィニ・ブラッド

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バトルサスペンス小説『アンフィニ・ブラッド』と、それに関する記事をまとめました。 この物語のベースとなる『Deep Red …』は、私が中学時代に書いたものです。(原文ママ)
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#note

連載小説《アンフィニ・ブラッド》第1話

 出血が続く右腕を押さえながら、神戸シオンは呻き声を上げていた。時刻は午前零時。オレンジ…

連載小説《アンフィニ・ブラッド》第2話

 自室のベッドの上で小さく体育座りをしながら、倉矢アンジュの心はざわついていた。時刻は午…

連載小説《アンフィニ・ブラッド》第3話

 前話はこちらから↓ 「また殺しか……」  四祈警察署の薄暗い一室で、統間ジエムはまた親…

連載小説《アンフィニ・ブラッド》第4話

前話はこちらから↓  北影通り。別名「ノーザンシャドウ」とも言われている通りだった。周り…

連載小説《アンフィニ・ブラッド》第5話

前話はこちらから↓  互いの指を絡ませ合いながら、伏木アトリと阿武野ニルはベッドに潜り込…

連載小説《アンフィニ・ブラッド》第6話

前話はこちらから↓ 「見つけたぞ」  目の前の女に向けてそう言った後、統間ジエムは拳銃を…

連載小説《アンフィニ・ブラッド》第7話

前話はこちらから↓  北影通りの路地裏に積まれた木箱の上に腰掛けて、久利生エリは溜め息をついた。時刻は午前零時。血まみれの白いノースリーブから伸びる細く白い腕や手もまた、赤黒い血に塗られていた。  エリが座る木箱の周りには、5人の死体が転がっている。スーツ姿のサラリーマン、ガラの悪そうな男、水商売の女、制服姿のふたりの男女。全員が身体を刃物でズタズタに切り裂かれ、肌の色も服の色も見えなくなるほど全身が真っ赤に染まり切っていた。  エリの身体に付着したその血は、もはや誰のもの

連載小説《アンフィニ・ブラッド》第8話

《前話のあらすじ》  謎の女・久利生エリは、北影通りで殺人を繰り返していた。そこに、帰宅…

連載小説《アンフィニ・ブラッド》第9話

 《前回のあらすじ》  神戸シオンを追っていたのは、悪行の限りを尽くす『ノワール系魔術師…