子供は、親の背中の「大好き」で育つ。
お子さんをお持ちの方なら経験あると思んですが、子供って、どうしてそんなにきっちり観察してるの?ってくらい親のことを見てますよね。
そしてその言動を見事に真似してくる。言葉遣いや、ため息のつき方、笑い方、他人との接し方。。
まるで、ぼくという人間を丸ごと試されてるみたい。やばいぞ、これ。って、そんな経験あるかなーって思うんです。
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日本語に、「背中を見て育つ」という表現があります。
昔の職人さんの世界(今もかな?)なら、細かく何かを教えなくても、弟子は師匠を注意深く観察することで自然と育っていった。「毎日見せてるから、そこから学べ」というやつですね。
子育ても多分本質はそれと同じだなーって、ほんとに思うんです。
別に親の方は、自分の背中を見て育ってくれ!って思ってるわけではないんですが、子供からしたら、もう否応なく親の影響を受けざるを得ない。これだけは避けられない。
一番近くで接している大人の言動を見て、真似して育つ。 「親の背中を見て」育ってるんですよね。
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ということは、親が興味・関心を持ってることって、子供もそのまま興味を持つと思うんです。
例えばうちの場合だと、ぼくが仕事柄いつも海外と接しているので、娘は、ぼくが出張で行く国の名前や、日本に来て会食する人の国の名前なんかを日常的に耳にしています。
だから、「その国の人は何語を話すの?」とか、「この英語どういう意味?」とか日常的に興味を持って聞いてくるわけです。
今は無理ですが、少し前まではまとまった休みには一緒に海外旅行にも行っていたので、そこでぼくがどんな振る舞いをしているのか、どうやってその国の人と接しているか、「楽しんでいるのか」というところをめちゃくちゃ観察してるはず。
そんな環境で育ってきたからか、本屋さんに行って子供向けの世界地図や国旗の本を買ってあげると、結構真剣に読んでます。
絵本にある国旗を見せて、下に書いてある国名を隠して国名当てクイズ!なんてやるだけで、結構盛り上がります。そして正解率も高い。
子供は可能性の塊ですから吸収が早いという点もあるとは思いますが、ぼくが海外と日頃から接していて、そんな話をよくするからだろうし、国旗当てクイズもぼくが楽しんでるからじゃないかな。
他にも、娘と一緒に車に乗っててぼくが好んで聴く曲のメロディーや歌詞を自然と覚えたり。
もう間違い無いですよね。 親の「大好き」という名の背中を見て子供は育っていくのは間違いない。
だから、逆も然り。勉強なんてヤだよーって思ってる親が、子供に向かって「勉強せい!」なんて言っても始まらないかなーって。
いやいや、そう言うお父さん(お母さん)は勉強イヤなんでしょ? って、子供の頭は大きな「?」で満たされるはず。「どの口が言うねん!」って、心の中で即突っ込んでるはず。
だから、 例えば本屋に行ってもぼくが娘に買うのは、娘に特別希望がある場合を除いて、基本的にぼくが興味・関心を持てるものだけなんですね。だって、自分が興味のあるもの、自分の好きなものを娘とシェアできたらいいじゃないですか。
最近だと、様々な気象の仕組みがわかる子供向けの「天気の本」を買ったのですが、家に帰ってぼくが真っ先に真剣に読んでたら(勉強してたら)、娘も横から「なになに?教えて!」ってなりますし、日本酒関連の本を真剣に読んでたら、「なに?何て書いてあるの?」とか聞いてきます。
本屋で絵本を選ぶ時も、ぼくが読んで楽しいと思えるかどうか、話のテーマに魅力を感じられるか、絵に惹き込まれるかどうか。これが基準です。
家に帰って親自身が楽しいと思いながら読み聞かせてあげれば、きっとその絵本の内容は娘の中にすーっと入っていくんじゃないかな。
やっぱりまずは親の大好きを自然に表現すること。それを子供とシェアできれば素敵かなーって思うんですよね。本に限らず、お笑い鑑賞でも運動でも料理でも何でも。
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娘には、これから色んな世界と接して、自分が没頭できる大好きな道を見つけて欲しいと願ってます。そして、その大前提は、ぼくの興味・関心と、その幅の広さだと思ってます。
そうして初めて子供は色んなことに興味を持つんじゃないかな。大好きな道を見つける前提として。
だから、「子育てって、どうしたらいいんだろー」というよりは、自分の大好きなこと、興味・関心を持つことを遠慮なく純粋にそのまま子供に見せてあげればいいかなって思ってます。
それだけでも子供はすくすくと育ってくれるんじゃないかな。
どうせ影響を与えてしまうのなら、そんな親の「大好き」を1つでも多く見せてあげたいなって思ってます。
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