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2022年11月の記事一覧
読書日記『あの子の考えることは変』(本谷有希子,2009)
中学生か高校生のとき、何気なく手に取って本谷有希子を知るきっかけになった本。
久々に読みたくなったし、手元に欲しくなったので買った。
これは、高井戸でルームシェアをする巡谷(めぐりや)と日田(にった)のおはなし。
ゴミ処理場の煙突からダイオキシンが出てる!ダイオキシンのせいで私の体臭がヤバくなってる!!と騒ぐ日田。(もうこの時点でヤバくて面白い。)
そして、さも常識人かのように日田を観察する
読書日記『読んでいない本について堂々と語る方法』(ピエール・バイヤール,2016)
参加した読書会で紹介されていて、気になったので買ってみた。
余談だけど、紹介者のプレゼンがめっちゃ上手だった。「この本の2/3しか読んでいません」から堂々としたプレゼンが始まった。
まあ、これから感想を書こうとしている私も、流し読みしただけですが。
もし、図書館に並ぶ大量の本の全てを読むことができないという事実に、悔し涙を流したことがあるなら。あるいは、夏目漱石や『ああ無情』を読もうとしたもの
読書日記『噛みあわない会話と、ある過去について』(辻村深月,2021)
友人からオススメ&貸してもらった。自分では辻村さんの本を買おうと思わないだろう。ありがとう、友人。
2018年に講談社より刊行された同名作品の文庫版。4篇の短編集。
一言で感想を述べると、「劇物注意」だ。
誰にでもあった(これからもあるだろう)、気まずくて心地悪い経験について描写されている。自分の人生の主役はいつも自分自身で、他の人は脇役で。いつも自分に都合よく解釈してしまうから、私と他者には
読書日記『スピリチュアルズ「わたし」の謎』(橘玲,2021)
Twitterで見かけ、表紙が気になっていたので購入してみた。
題名からして、魔法や占いをイメージしたが、全然違う!どちらかというと科学寄りの本だ。ここでのスピリチュアルとは、「心理学でいう『無意識』に『魂』を重ね合わせた言葉」(p4)だ。実は「わたし」というのはほぼ全てが無意識で、無意識を理解することが「わたしは何者か?」という疑問を解決することになるという。
この本では、「わたしもあなたも