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ASARI NOTE

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ASARIによるライナーノーツのような音楽紹介です。
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2023年8月の記事一覧

7038634357 - Neo Seven

電話番号をモチーフにしたプロジェクト名やタイトルの"Neo"もネーミングにネオギブソン個人と…

ASARI
10か月前
2

Stephen Steinbrink - Disappearing Coin

2023年に発表された本作は復帰作ということになっている。活動休止の間、彼はステンドグラスの…

ASARI
10か月前
1

ゴンチチ - Strings with Gontiti

1998年作。前作は2人で作ったアルバム(DUO)だったが本作は複数アレンジャーによるストリング…

ASARI
10か月前
8

Toninho Ferragutti - O Sorriso da manu

ブラジルのアコーディオン奏者トニーニョフェハグッチが室内楽とジャズ、タンゴを併せ持つピア…

ASARI
10か月前
5

César Lacerda - Nações, Homens ou Leões

2023年にリリースされたギター1本のセルフカバーが素晴らしかったセーザルラセルダの2021年に…

ASARI
10か月前
2

Space Kelly - My Favourite Songbook, Vol. 2

ケンスティーンがフラッフィーピローズ解散後にはじめたユニットがスペースケリーだ。本作は20…

ASARI
10か月前
5

Fana Hues - flora + fana

本作が2作目になるカリフォルニアのネオソウルシンガー、2022年のアルバム。エリカバドゥの流れを汲みつつ淡いメロディーとサイケデリック感漂う作風が素晴らしい。柔らかな質感で慎重に選ばれた音色がゆっくりと全体を覆っている。 ギターのストロークのみの演奏にささやかなメロディーが乗るシンプルなオープニング曲を経て、breakfastは概念の喪失と朝食をとるのを忘れてしまったという描写の対比が印象的な白昼夢のサイケソウルで一気に引き込まれる。 BAD badはリードトラックになっ

M. Sage - Paradise Crick

電子音、自然音、ボイス、生楽器、あらゆるサウンドを再配置しつつインプロビゼーションに軸を…

ASARI
10か月前
2

コージュン - 水中庭園

國場幸順のソロユニット、1993年発表のバレアリック環境音楽沖縄ルーツの音楽を軸にしながらア…

ASARI
10か月前
7

Prince - Sign O' The Times

16曲80分に及ぶ大作は1987年に発表された。カバーアートに象徴的だがバンドを解散させて概ね密…

ASARI
10か月前
17

Kris Davis - Capricorn Climber

カナダ出身のピアニスト、クリスデイビスの2013年の作品。幾何学的なカバーアートが美しく、そ…

ASARI
10か月前
4

Roger Nichols & The Small Circle Of Friends - Full Circle

2008年の本作は同名義のファーストアルバムから40年ぶりの作品。もちろんその間にさまざまな活…

ASARI
10か月前
5

Tim Berne’s Snakeoil - The Fantastic Mrs. 10

サックスのティムバーン率いるユニット、Snake Oilの2020年のアルバム。本作は集大成だと本人…

ASARI
10か月前
2

細野晴臣 - Coincidental Music

1985年作、観光音楽シリーズと言われている。1970年代からの細野晴臣の活動が、ある種のエキゾやビート感を削ぎ落としてアンビエントスケープと無国籍サウンドに集約されていくプロセスを見ているようだ。細野晴臣はその後、ここで削ぎ落としたあらゆる要素を再び肉付けしたりあるいはアップデートしたりし続けている。1982年から1985年にかけて作られたCM音楽を集めたとされる本作はその比較軸になり得るのがこの作品集ではないかと感じる。 Pietro GermiやNormandiaは2