見出し画像

イベントレポは最後まで書き上げられなかったけど、印象に残ったイベントまとめ2019

2019年は沢山イベントにも参加した1年。インプットの量に比べてわたしのアウトプットスキルが全く間に合わず、機を逃してしまったものがたくさんありました。イベントレポートがnoteの下書きのまま途中でとまってしまっていたけど、とっても印象的だったイベントについて一部ですがまとめて振り返ってみます。

自分が次の段階に行くとき、かつての自分を切り破りなさい|COMEMOアート思考と身体#02

いきなりだが「初心忘れるべからず」とは、自分が次の段階に行くとき、かつての自分を切り破りなさいという意味である。この日のイベントはCOMEMO主催の「アート思考xビジネス # 02 日本流イノベーションの可能性 アート思考と身体」。上半期に参加したイベントで最も会場の空気を含め不思議な体験をしたと言っても過言ではない、とても印象的なイベントだった。

何かというと、「初」という字は「衣」編に「刀」で出来ていて、これは新しい反物に初めてハサミ(刀)を入れることだそう。つまり「初心忘るべからず」とは、「折あるごとに今までの自己を裁ち切り、新たな自己として生まれ変わることを忘れるべからず」ということである。もちろん人間にとってある程度身につけたものであればあるほどその変化は怖いものだが、「今までこうだったから」と現状維持を選択するのではなく、自分がいままで持っていることを裁ち切り、常に新しいことに挑戦する勇気が必要と能楽師の安田登さんは説いていた。

また反対に人は老いてくると、それまで出来ていたことが今まで通りに出来なくなり、いつか自分を切らなければいけないときがくる。そんな時も今までの自分を断ち切り、ドラスティックな変化を受け入れていくことが大切である、そんなお話を能がなぜ600年も続いているのかの話と絡ませて教えて頂いた。

冒頭、モデレーターの若宮和男さんがはなった「本日のキーワードは"わからない"です!」という言葉は、このイベントの臨場感とイノベーティブな空気があらわしているものそのままだった。数日前にイベント進行の打ち合わせをしたにもかかわらず、本番直前に「予定進行を捨てる!」という初心のようなドラスティックな決断をしたことも、このイノベーティブな空間をつくった要素かもしれない。要は、最初から自分達が予測したり考えていることはイノベーティブとは呼ばない、とつぜん自分の中から現れるものこそ衝動的でイノベーティブなものであるということを体感することができた、貴重なイベントとなりました。時間が足りないくらい楽しかったです。

ボドゲをやったら仲間の新しい一面に出会えた夜 |Nサロンボードゲームナイト#Nボドゲ

Nサロンのスピンオフイベントみたいなかたちで、ゲームデザイナーのミヤザキユウさん企画の「ボードゲームナイト」に参加。この日は参加者のひとりとしてワークショップデザイナーの臼井さんも交えて、10人ぐらいのメンバーで楽しくわいわい盛り上がりました。

みんなで集まってボードゲームを楽しむところまでは普通のボドゲ会なのですが、そこに「振り返り」がついてくるのがこのイベントのポイント。「どこで楽しい、おもしろいと思った?」など、参加者がボードゲームを通して感じたことを付箋に書きみんなで共有したのですが、とっても楽しい会だったのに学びも深く、わたしにとってよりボードゲームに興味をもつきっかけとなったイベントでした。

画像1

ボドゲとは「人とコミュニケーションを取れるゲーム」であるという解釈の通り、ゲームを通してコミュニケーションをとることで仲間の新たな一面がみれたり、ゴキブリポーカーで人間不信になったりw、みんなの意外な価値観にも触れることができた新鮮な一夜なのでした。

まだこのころは手書きのカードだった「コトバグラム」のテストプレイをするというレアな体験も。楽しかった!

とにかく登壇者の3人が楽しそう|「未来のチーム」の作り方出版記念トークイベント

「未来のチーム」の作り方出版記念トークイベントーこれからの「コミュニティ」と「企業」の在り方を考えるーでした。このイベントに関してはもちろん内容もよかったのだが、キリンの平山さんの司会がただただ面白くて、すっごく笑って楽しかった記憶のほうが強いです。それだけは書き記しておきたいと思う。

藤村さんの「未来のチーム」の作り方は、ちょうど悩んでいた組織やチームの課題にすごくストライクに刺さって、2019読んでよかった本のうちのひとつです。

途中から司会の平山さんが爆裂おもしろくて、喋ってることが全部ミスチルの歌詞にしか聞こえなくなったりして大変でした。そしてこのイベントがきっかけで、下半期トンスタでも大変お世話になったSnackbarflatでのKatyママの第2弾イベントが発生したんだよね。これもすっごく盛り上がっててめっちゃ楽しかった!

傷を受け入れ、さらに強くなる。|COMEMO AI革命時代のマインドフルネス

こちらは上とは打って変わって、こちらは10月1日に開催されたCOMEMOのマインドフルネスのイベントでした。金継ぎのお話と寅さんの言葉が大変印象的だったのを覚えています。

金継ぎは大事な器が割れたときにわざと金で継ぐ。傷をみえなくするのではなく、あえて美しくするのである。人は自分の暗い部分を隠してしまおうと思いがちだが、この傷ががあるからこそ自分なんだ。傷を受け入れることで、傷はむしろ美しくなり、金で継ぐことでさらに強くなる。

自分に対してネガティブだと思っている部分を受け入れることで、人はより輝き強くなれる。そんなメッセージが心にずしっと来たのでした。

そして、マインドフルネス的な寅さんの言葉はこちら。

人間は何のために生きているのかへの寅的ANSWER
「生まれてきて良かったな、って思うことが何べんかあるじゃねぇ。そのために生きてんじゃねぇのか」

深い。寅さん観たくなったよ。この時期は本当に精神的にまいってしまっていたので、このイベントのおかげで少し今の自分の状態を受け入れることが出来た気がしました。このあと大手町のおいしいパスタ屋でひとりワインを飲みながら、この言葉に想いを馳せていたようきがします。

画像2

||||||||||||

このほかにも2019年はいままで顔を出していなかったような分野やテーマのイベントに参加できたこともあり、自分の中の視野が広がった気がする一年でした。

来年はちゃんとリアルタイムでイベントのレポートを書けるように、頑張りたいと思います。2020年も素敵なイベントに出会えますように!

この記事が参加している募集

イベントレポ

「おいしいものを食べている時がいちばん幸せそうな顔をしているね」とよく言われます。一緒においしいもの食べにいきましょう。