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うわ…クレーの絵を表紙に使ってる本、多すぎ…?

はじめに

先日、書店で新刊チェックをしていたら、パウル・クレーの『金色の魚』が表紙いっぱいに広がっている本を見かけました。

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この絵は子供の頃によく読んだ谷川俊太郎『クレーの絵本』の装画にも採用されていて、なんだかなつかしくなりました。

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ひさびさに読んでみようかなと思って文学エリアに足を運んだところ、面陳になったウンベルト・エーコ 『文学について』が目にとまりました。

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またもやクレーの絵です。


やな予感がして横を見ると、残雪の『カッコウが鳴くあの一瞬』と『蒼老たる浮雲』がこちらを見ています。

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まクレ絵。


そういえば装画がクレーな本ってけっこう多い気がするな。私が持ってるものだけで10冊はあるし…全部で何冊あるんだろ?と気になって調べてみたところ、なんとなんと、180冊以上もありました!


本記事のタイトルは私の心からの叫びです。


クレーの絵が表紙の本を発掘すること以上に苦労したのが、装画の作品名を探し出すこと。

本には装画の原題どころか邦題の記載もない場合が少なくない。「この絵、クレーが描いたんだよ」ってことしか書かれてない。

ありがたいことに、作品名なしに加え、絵の一部だけが装画に使われているなんてケースも。

おかげさまでクレーの絵に触れていられる時間が増え、隅々までじっくり鑑賞することができました。


やったね♪



地道に自力で9割がた調べ終えたあたりでクレー作品とその原題をほぼ網羅しているメチャ便利なサイトを見つけたのでご紹介します。

西暦をクリックするとその年に描かれたクレー作品が最大で100点表示されます。左上に並んだ5つの矢印は、最初のページにひとっ飛び・ひとつ前に戻る・トップに戻る・ひとつ先に進む・最後のページにひとっ飛びってやつです。

もっと早く出逢いたかった…


クレー自身の著作や画集、クレー研究書を除いたクレ装本を下にまとめたので、山手線ゲームのお題で「パウル・クレーの絵が装画に使われている本」が出たときにぜひ活用してください。

※表紙だけ見ていくならブクログのまとめの方がいいかもです。
「カテゴリ」から「装画がパウル・クレー」を選んでください。





三島由紀夫『詩を書く少年』(角川小説新書、1956.6)

装画:船乗りシンドバッド/喜劇的・幻想的なオペラ『船乗り』から、闘いのシーン(Kampfszene aus der komisch-phantastischen Oper Der Seefahrer, 1923, 123)



吉田秀和『音楽紀行』(新潮社、1957)

装画:Segelschiffe, leicht bewegt, 1927, 149



ヴァルター・ベンヤミン『複製技術時代の芸術』(紀伊國屋書店、1965)川村二郎/高木久雄/高原宏平/野村修平訳

装画:計画(Vorhaben, 1938, 126)



吉行淳之介『街の底で』(角川文庫、1971.12)

装画:まじめな顔つき(ernste Miene, 1939, 857)



吉行淳之介『薔薇販売人』(角川文庫、1972年)

装画:Wanbild, 1924, 128



大庭みな子『三匹の蟹・青い落葉』(講談社文庫、1972.11)

装画:Läufer am Ziel, 1921, 105



吉行淳之介『男と女の子』(中公文庫、1974.5)

装画:さえずり機械(Die Zwitscher-Maschine, 1922, 151)



吉行淳之介『焔の中 』(中公文庫、1974.7)

装画:つなわたり/綱渡り師(Der Seiltänzer, 1923, 121)



吉行淳之介『花束』(中公文庫、1975.3)

装画:絵画建築 赤・黄・青(Bildarchitectur rot gelb blau, 1923, 80)



山口昌男『道化的世界』(筑摩書房、1975.6)

装画:陶酔状態の道化(Narr in trance, 1929, 46)



吉行淳之介『子供の領分』(番町書房、1975.12 → 角川文庫、1979.10 )

装画:忘れっぽい天使(Vergesslicher Engel, 1939, 880)



吉行淳之介『私の文学放浪』(角川文庫、1979.7)

装画:不安から踊る(Tänze vor Angst, 1938, 90)



丹羽正『まだ手さぐりの天使』(冥草舎、1980.8)

装画:忘れっぽい天使(Vergesslicher Engel, 1939, 880)

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吉行淳之介『夢の車輪 パウル・クレーと十二の幻想』(文藝春秋、1983.11)

装画:Zeichnung zu Pflanzen Erd und Luftreich, 1920, 205



筏丸けい子『再婚譚とめさん』(思潮社、1985.8)

装画:Besessenes Mädchen, 1924, 250



種村季弘編『ドイツ幻想小説傑作集』(白水Uブックス、1985.9)

装画:からみつく集合(zur Gruppe geschlungen, 1930, 257)



窪田般弥/滝田文彦編『フランス幻想小説傑作集』(白水Uブックス、1985.9)

装画:からみつく集合(zur Gruppe geschlungen, 1930, 257)



志村正雄編『アメリカ幻想小説傑作集』(白水Uブックス、1985.10)

装画:からみつく集合(zur Gruppe geschlungen, 1930, 257)



由良君美編『イギリス幻想小説傑作集』(白水Uブックス、1985.10)

装画:からみつく集合(zur Gruppe geschlungen, 1930, 257)



阿刀田高編『日本幻想小説傑作集I』(白水Uブックス、1985.11)

装画:からみつく集合(zur Gruppe geschlungen, 1930, 257)



阿刀田高編『日本幻想小説傑作集II』(白水Uブックス、1985.11)

装画:からみつく集合(zur Gruppe geschlungen, 1930, 257)



中崎一夫『幻化その他 中崎一夫詩集』(詩学社、1987.10)

装画:Gruppe W, 1930, 176



島田雅彦『夢使い レンタルチャイルドの新二都物語』(講談社、1989.11)

装画:哀れな天使(armer Engel, 1939, 854)



竹田晃編『中国幻想小説傑作集』(白水Uブックス、1990.12)

装画:からみつく集合(zur Gruppe geschlungen, 1930, 257)



金学烈/高演義編『朝鮮幻想小説傑作集』(白水Uブックス、1990.12)

装画:からみつく集合(zur Gruppe geschlungen, 1930, 257)



諸井薫『女を叱る文句』(文藝春秋、1991.2)

装画:かつて美しかりき女の肖像(Bildnis vergangener Schönheit, 1924, 111)



クロード・レヴィ=ストロース/ディディエ・エリボン『遠近の回想』(みすず書房、1991.12)竹内信夫訳

装画:ナイルの伝説(Die Legende vom Nil, 1937, 215)



東谷穎人編『スペイン幻想小説傑作集』(白水Uブックス、1992.5)

装画:からみつく集合(zur Gruppe geschlungen, 1930, 257)



ジャスティン・ライバー『認知科学への招待 チューリングとウィトゲンシュタインを道しるべに』(新曜社、1994.2)今井邦彦訳

装画:眼(das Auge, 1938, 315)



ヴァルター・ベンヤミン『暴力批判論 他十篇』(岩波文庫、1994.3)野村修編訳

装画:未熟な天使(unfertiger Engel, 1939, 841)



ヴァルター・ベンヤミン『ボードレール 他五篇』(岩波文庫、1994.3)野村修編訳

装画:希望にみちた天使(Engel voller hoffnung, 1939, 892)



ヴァルター・ベンヤミン『ベンヤミン・コレクション1 近代の意味』(ちくま学芸文庫、1995.6)浅井健二郎編訳 久保哲司訳

装画:新しい天使(Angelus Novus, 1920, 32)



谷川俊太郎 詩/パウル・クレー 画『クレーの絵本』(講談社、1995.10)

装画:金色の魚(Der Goldefisch, 1925, 86)



ヴァルター・ベンヤミン『ベンヤミン・コレクション2 エッセイの思想』(ちくま学芸文庫、1996.4)浅井健二郎編訳 久保哲司/西村龍一/三宅晶子/内村博信訳

装画:奇跡の上演(Vorführung des Wunders, 1916, 54)



長田宏『黙されたことば』(みすず書房、1997.4)

装画:忘れっぽい天使(Vergesslicher Engel, 1939, 880)



吉行淳之介『吉行淳之介全集』全15巻(新潮社、1997.9〜1998.12)

装画:ポリフォニー(Polyphonie, 1932, 273)



小沢俊夫『昔話の語法』(福音館書店、1999.10)

装画:Der Häuserbaum, 1918, 83



三原弟平『思想家たちの友情 アドルノとベンヤミン』(白水社、2000.5)

装画:天使、まだ手探りしている(Engel, noch tastend, 1939, 1193)



辻仁成『愛をください』(マガジンハウス、2000.9)

装画:黄色い鳥のいる風景(Landschaft mit gelben Vögeln, 1923, 32)



谷川俊太郎 詩/パウル・クレー 画『クレーの天使』(講談社、2000.10)

装画:忘れっぽい天使(Vergesslicher Engel, 1939, 880)



アラン・ヤング『PTSDの医療人類学』(みすず書房、2001.2/2018.4)中井久夫/大月康義/下地明友/辰野剛/内藤あかね訳

旧版の装画:砂の上の植物群(Flora auf Sand, 1927, 226)
新装版の装画:満月の下の火(Feuer bei Vollmond, 1933, 353)



宮城まり子『淳之介さんのこと』(文藝春秋、2001.4 → 文春文庫、2003.4)

装画:Felsnadeln, 1933, 446



二谷友里恵『楯』(文藝春秋、2001.5)

装画:天使の岩(der Fels der Engel, 1939, 847)



宮部みゆき『R.P.G. 』(集英社文庫、2001.8)

装画:R荘(Villa R, 1919, 153)



ヴァルター・ベンヤミン『ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念』(ちくま学芸文庫、2001.10)浅井健二郎訳

装画:開いた本(Offenes Buch, 1930, 206)



マッシモ・カッチャーリ『必要なる天使』(人文書院、2002.4)柱本元彦訳

装画:新しい天使(Angelus Novus, 1920, 32)



清岡卓行『太陽に酔う』(講談社、2002.6)

装画:パルナッソスへ(Ad Parnassum, 1932, 274)



ステファヌ・モーゼス『歴史の天使 ローゼンツヴァイク、ベンヤミン、ショーレム』(法政大学出版局、2003.2)合田正人訳

装画:新しい天使(Angelus Novus, 1920, 32)




吉行淳之介『淳之介養生訓』(中公文庫、2003.6)

装画:Bruderschaft, 1939, 952



倉橋由美子『老人のための残酷童話』(講談社、2003.10)

装画:欄外に(Ad Marginem, 1930, 210)



『佐藤春夫』(新学社近代浪漫派文庫、2004.2)

装画:花咲く木/花ひらく木をめぐる抽象(Blühender Baum/Abstract mit Bezug auf einen blühenden Baum, 1925, 119)



『岡本かの子/上村松園』(新学社近代浪漫派文庫、2004.3)

装画:ふたつの果実 風景II(Zweifrüchte - Landschaft II, 1935, 49)



『柳田国男』(新学社近代浪漫派文庫、2004.4)

装画:焼けたマスク(Brandmaske, 1939, 274)



『北村透谷/高山樗牛』(新学社近代浪漫派文庫、2004.5)

装画:六つの種類(Sechs Arten, 1930, 134)



『河井寛次郎/棟方志功』(新学社近代浪漫派文庫、2004.6)

装画:もう一度うずくまって(Auch das Niedrige, 1937, 247)



今井康雄『メディアの教育学  「教育」の再定義のために』(東京大学出版会、2004.6)

装画:夕べのわかれ/夕景の分析/夕べ、夜と昼の分れ目(Scheidung Abends, 1922, 79)



『今東光/五味康祐』(新学社近代浪漫派文庫、2004.7)

装画:攻撃する子供たち(kinder spielen Angriff, 1940, 13)



『内村鑑三/岡倉天心』(新学社近代浪漫派文庫、2004.8)

装画:Bjの寺院(Tempel von Bj, 1926, 59)



『尾崎士郎/中谷孝雄』(新学社近代浪漫派文庫、2004.9)

装画:硫黄の鉱脈(Schwefel-Gegend, 1937, 255)



『樋口一葉/一宮操子』(新学社近代浪漫派文庫、2004.10)

装画:北の部屋(Nordzimmer, 1932, 17)



『岡潔/胡蘭成』(新学社近代浪漫派文庫、2004.11)

装画:野原のリズム(Feld-rhÿthmen, 1931, 158)



河合隼雄『父親の力 母親の力 「イエ」を出て「家」に帰る』 (講談社+α新書、2004.11)

装画:母と子(Mutter und Kind, 1938, 140)



『徳富蘇峰/黒岩涙香』(新学社近代浪漫派文庫、2004.12)

装画:野を越えて(Über Land, 1937, 185)



吉田純子『身体で読むファンタジー フランケンシュタインからもののけ姫まで』(人文書院、2004.12)

装画:陶酔状態の道化(Narr in trance, 1929, 46)



『折口信夫』(新学社近代浪漫派文庫、2005.1)

装画:パルナッソスへ(Ad Parnassum, 1932, 274)



『伊藤左千夫/佐佐木信綱』(新学社近代浪漫派文庫、2005.2)

装画:小さな週末の家(Kleines Sonntagshaus, 1928, 67)



『蓮田善明/伊東静雄』(新学社近代浪漫派文庫、2005.3)

装画:不吉な家の上にのぼった星々(Gestirne über bösen Häusern, 1916, 79)



『太宰治/檀一雄』(新学社近代浪漫派文庫、2005.4)

装画:破壊の町/破壊された村(Zerstörtes Dorf, 1920, 130)



『宮崎滔天』(新学社近代浪漫派文庫、2005.5)

装画:跳躍者/跳ぶ者(Springer, 1930, 138a)



『立原道造/津村信夫』(新学社近代浪漫派文庫、2005.6)

装画:フランスの海水浴場(Französisches Seebad, 1927, 199)



『島崎藤村』(新学社近代浪漫派文庫、2005.7)

装画:赤のフーガ(Fuge in Rot, 1921, 69)



ほしおさなえ『天の前庭』(東京創元社、2005.7)

装画:破壊された場所(Zerstörter Ort, 1920, 215)



宮地尚子『トラウマの医療人類学』(みすず書房、2005.7)

装画:北海の絵(Nordsee bild, 1923, 242)



『川端康成』(新学社近代浪漫派文庫、2005.8)

装画:赤からの眼差し(Blick aus Rot, 1937, 211)



『幸田露伴』(新学社近代浪漫派文庫、2005.9)

装画:砂地の向こうの海(Das Meer hinter den Dünen, 1923, 251)



『大木惇夫/蔵原伸二郎』(新学社近代浪漫派文庫、2005.10)

装画:故郷(Heimat, 1929, 89)



『萩原朔太郎』(新学社近代浪漫派文庫、2005.11)

装画:病める果実(Leidende Frucht, 1934, 27)



『宮沢賢治/早川孝太郎』(新学社近代浪漫派文庫、2005.12)

装画:わずかばかりの友情(Ein Fetzen Gemeinschaft, 1932, 262)



『中河与一/横光利一』(新学社近代浪漫派文庫、2006.1)

装画:ホールC、エントランスR2(Halle C Eingang R2, 1920, 29)



『与謝野鉄幹/与謝野晶子』(新学社近代浪漫派文庫、2006.2)

装画:金色の魚(Der Goldefisch, 1925, 86)



『登張竹風/生田長江』(新学社近代浪漫派文庫、2006.3)

装画:島(Insel, 1932, 272)



『西郷隆盛/乃木希典』(新学社近代浪漫派文庫、2006.4)

装画:悪魔のマリオネット(Daemonische marionetten, 1929, 48)



『島木赤彦/斎藤茂吉』(新学社近代浪漫派文庫、2006.5)

装画:Rotgrüne und violettgelbe Rhythmen, 1920, 38



『小林秀雄』(新学社近代浪漫派文庫、2006.6)

装画:この星はお辞儀をさせる(Dieser Stern lehrt beugen, 1940, 344)



『北原白秋/吉井勇』(新学社近代浪漫派文庫、2006.7)

装画:女の館(Frauenpavillon, 1921, 191)



『大東亜戦争詩文集』(新学社近代浪漫派文庫、2006.8)

装画:バラバラに(Trennungen, 1939, 119)



『正岡子規/高浜虚子』(新学社近代浪漫派文庫、2006.9)

装画:シチリアの地形(Gelände in Sicilien, 1933, 65a)



野坂昭如『けむりの居場所』(幻戯書房、2006.9)

装画:鈴をつけた天使(Schellen-Engel,1939, 966)



『大手拓次/佐藤惣之助』(新学社近代浪漫派文庫、2006.10)

装画:動物たちが出会う(Tiere begegnen sich, 1938, 111)



『山田孝雄/新村出』(新学社近代浪漫派文庫、2006.11)

装画:無題:ロープに沿った5人(ohne Titel (Fünf Figuren entlang einer Leine),1912, um5)



『土井晩翠/上田敏』(新学社近代浪漫派文庫、2006.12)

装画:透明で遠近法的、パヴィリオン(Transparent - perspektivisch, 1921, 55)



ルートヴィヒ・クラーゲス『リズムの本質』(みすず書房、2006.12)杉浦實訳

装画:リズミカル(Rhythmisches, 1930, 203)



『「日本浪漫派」集』(新学社近代浪漫派文庫、2007.1)

装画:山登り(Klettern, 1935, 96)



『前川佐美雄/清水比庵』(新学社近代浪漫派文庫、2007.2)

装画:戦闘的、スポーティー(Kriegerisch - sportlich, 1929, 22)



ヴァルター・ベンヤミン『ベンヤミン・コレクション4 批評の瞬間』(ちくま学芸文庫、2007.3)浅井健二郎編訳 土合文夫/久保哲司/岡本和子訳

装画:黒い騎士(Schwarzer Fürst, 1927, 24)



『前田普羅/原石鼎』(新学社近代浪漫派文庫、2007.3)

装画:山腹(Berghang, 1914, 143)



『富岡鉄斎/大田垣蓮月』(新学社近代浪漫派文庫、2007.4)

装画:北海の絵(Nordsee bild, 1923, 242)



『蒲原有明/薄田泣菫』(新学社近代浪漫派文庫、2007.5)

装画:花のテラス(Blumenterrasse, 1937, 146)



『維新草莽詩文集』(新学社近代浪漫派文庫、2007.6)

装画:眼(das Auge, 1938, 315)



『三島由紀夫』(新学社近代浪漫派文庫、2007.7)

装画:死と火(Tod und Feuer, 1940, 332)



吉田秀和『私の好きな曲』(ちくま文庫、2007.12)

装画:ポリフォニー(Polyphonie, 1932, 273)



吉田秀和『世界の指揮者』(ちくま文庫、2008.3)

装画:Rhythmisches strenger und freier, 1930, 59



吉田秀和『世界のピアニスト』(ちくま文庫、2008.5)

装画:本通りと脇道(Haupt und Nebenwege, 1929, 90)



フランツ・カフカ『カフカ・セレクションI 時空/認知』(ちくま文庫、2008.7)平野嘉彦編訳

装画:帆船のある港/港の帆船(Hafen mit Segelschiffen, 1937, 151)



吉田秀和『モーツァルトをきく』(ちくま文庫、2008.8)

装画:抽象、色の帯で結ばれた色彩の円(Abstract, farbige Kreise durch Farbbänder verunden, 1914, 218)



アレックス・ロビラ『人生の贈り物』(ポプラ社、2008.9)田内志文訳

装画:幼稚園の天使(Engel im Kindergarten, 1939, 968)



フランツ・カフカ『カフカ・セレクションII 運動/拘束』(ちくま文庫、2008.9)平野嘉彦編 柴田翔訳

装画:歌手ローザ・シルバーの声の組織/ローザ・シルバーあるいは声の織物(Das Vokaltuch der Kammersängerin Rosa Silber, 1922, 126)



フランツ・カフカ『カフカ・セレクションⅢ 異形/寓意』(ちくま文庫、2008.11)平野嘉彦編 浅井健二郎訳

装画:岩の上の植物(Flora am Felsen, 1940, 343)



稲葉真弓『藍の満干 色のあるファンタジー』

装画:なじみの空間(Vertrauter Raum, 1915, 56)



ヴァルター・ベンヤミン『子どものための文化史』(平凡社ライブラリー、2008.12)小寺昭次郎/野村修訳

装画:新しい天使(Angelus Novus, 1920, 32)



吉田秀和『名曲三〇〇選』(ちくま文庫、2009.2)

装画:肥沃な土地のモニュメント/果物の国のモニュメント(Monument im Fruchtlandes, 1929, 41)



野平宗弘『新しい意識 ベトナムの亡命思想家ファム・コン・ティエン』(岩波書店、2009.6)

装画:不安の勃発(Angstausbruch, 1939, 27)



ジョルジュ・バタイユ『純然たる幸福』(ちくま学芸文庫、2009.10)酒井健訳

装画:死と火(Tod und Feuer, 1940, 332)



高橋順一『ヴァルター・ベンヤミン解読 希望なき時代の希望の根源』(社会評論社、2010.3)

装画:新しい天使(Angelus Novus, 1920, 32)



中村秀之『瓦礫の天使たち ベンヤミンから“映画”の見果てぬ夢へ』(せりか書房、2010.6)

装画:Ausschreitende Figur, 1915, 75



宇田達夫『ある朝の散歩 祈りの甦るまで』(一麦出版社、2010.6)

装画:忘れっぽい天使(Vergesslicher Engel, 1939, 880)



吉田秀和『世界の演奏家』(ちくま文庫、2010.10)

装画:砂の上の植物群(Flora auf Sand, 1927, 226)



ヴァルター・ベンヤミン『ベンヤミン・コレクション5 思考のスペクトル』(ちくま学芸文庫、2010.12)浅井健二郎編訳 土合文夫/久保哲司/岡本和子訳

装画:ムッシュー・ペルレンシュヴァイン(Monsieur Perlenschwein, 1925, 223)



吉田秀和『永遠の故郷 夕映』(集英社、2011.1)

装画:忘れっぽい天使(Vergesslicher Engel, 1939, 880)



鈴木漠『遊戯論 鈴木漠詩集』(編集工房ノア、2011.2)

装画:Blau äugige Fische, 1938, 206



川上弘美『天頂より少し下って』(小学館、2011.5 → 小学館文庫、2014.7)

装画:あやつり人形劇場(Puppen theater, 1923, 21)



細田満和子『パブリックヘルス 市民が変える医療社会 アメリカ医療改革の現場から』(明石書店、2012.1)

装画:黄色の合図/黄色のサイン(Zeichen in Gelb, 1937, 210)



曽野綾子『幸せは弱さにある いまを生きる 「聖書の話」』(イースト・プレス、2012.7)

装画:忘れっぽい天使(Vergesslicher Engel, 1939, 880)



ジャンニ・ヴァッティモ/ピエル・アルド・ロヴァッティ編著『弱い思考』(法政大学出版局、2012.8)上村忠男/山田忠彰/金山準/土肥秀行訳

装画:新しい天使(Angelus Novus, 1920, 32)



ヴァルター・ベンヤミン『ベンヤミン・コレクション6 断片の力』(ちくま学芸文庫、2012.9)浅井健二郎編訳 久保哲司/岡本和子/安徳万貴子訳

装画:悪霊のような/悪魔にとりつかれた(Kakendaemonisch, 1916, 73)



ジャック・デリダ『散種』(法政大学出版局、2013.2)藤本一勇/立花史/郷原佳以訳

装画:肥沃な土地のモニュメント/果物の国のモニュメント(Monument im Fruchtlandes, 1929, 41)



西村賢太『歪んだ忌日』(新潮社、2013.6)

装画:三つの塔(Drei Türme, 1923, 101)



柳沼新次『無事 柳沼新次句集』(ふらんす堂、2013.12)

装画:忘れっぽい天使(Vergesslicher Engel, 1939, 880)



山本七平『「知恵」の発見』(さくら舎、2014.2)

装画:錠前屋(Schlosser, 1940, 274)



中島義道『生き生きした過去 大森荘蔵の時間論、その批判的解読』(河出書房新社、2014.4)

装画:ピラミッド(Pyramide, 1934, 41)



ヴァルター・ベンヤミン『ベンヤミン・コレクション7 〈私〉記から超〈私〉記へ』(ちくま学芸文庫、2014.7)浅井健二郎編訳 久保哲司/内村博信/岡本和子訳

装画:セネキオ(Senecio, 1922, 181)



柿木伸之『ベンヤミンの言語哲学 翻訳としての言語、想起からの歴史』(平凡社、2014.7)

装画:新しい天使(Angelus Novus, 1920, 32)



谷川道子『演劇の未来形』(東京外国語大学出版会、2014.10)

装画:舞台風景(Bühnen Landschaft, 1937, 212)



上田岳弘『私の恋人』(新潮社、2015.6 → 新潮文庫、2018.2)

装画:新しい天使(Angelus Novus, 1920, 32)



清﨑進一『にぎやかな食卓』(竹林館、2015.7)

装画:青地の果物(Früchte auf Blau, 1938, 130)



鶴岡善久『シュルレアリスム、その外へ』(沖積舎、2015.10)

装画:花咲く木/花ひらく木をめぐる抽象(Blühender Baum/Abstract mit Bezug auf einen blühenden Baum, 1925, 119)




安野光雅『会いたかった画家』(山川出版社、2016.5)

表表紙の装画:山頂にて(Über Bergeshöhe, 1917, 75)
裏表紙の装画:ベル!(Die Glocke!, 1919, 218)

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辰巳芳子『生きるべきように生きれば、いつの日かかならず花は咲くものです』(KADOKAWA、2016.9)

装画:赤紫と黄緑とによる直径方向の段階づけ(rot/violett x gelb/grün gestuft, 1922, 64)




加藤宗哉『吉行淳之介 抽象の閃き』(慶應義塾大学出版会、2016.10)

装画:北極の露(Polarlandschaft, 1920, 128)




渡辺洋平『ドゥルーズと多様体の哲学 二○世紀のエピステモロジーにむけて』(人文書院、2017.2)

装画:さえずり機械(Die Zwitscher-Maschine, 1922, 151)



高村峰生『触れることのモダニティ』(以文社、2017.3)

装画:思い出の絨毯(Teppich der Erinnerung, 1914, 193)



ロクエヒロアキ『太陽を好む複数の惑星』(NextPublishing Authors Press、2017.9)

装画:本通りと脇道(Haupt und Nebenwege, 1929, 90)



マウロ・カルボーネ『イマージュの肉 絵画と映画のあいだのメルロ゠ポンティ』(水声社、2017.12)西村和泉訳

装画:Städtebild mit rot-grünen Accenten, 1921, 175



カロリン・エムケ『憎しみに抗って 不純なものへの賛歌』(みすず書房、2018.3)浅井晶子訳

装画:花ひらいて(Blühendes, 1934, 199)




広瀬宏之『発達障害支援のコツ』(岩崎学術出版社、2018.6)

装画:いにしえの響き(Alter Klang, 1925, 236)



鈴木國文/内海健/清水光恵 編著 『発達障害の精神病理 I 』(星和書店、2018.9)

装画:町の前に立つ子供たち(Kinder vor der Stadt, 1928, 59)



ローベルト・ヴァルザー 詩/パウル・クレー 画『日々はひとつの響き ヴァルザー=クレー詩画集』(平凡社、2018.11)柿沼万里江編 若林恵/松鵜功記訳

装画:養樹園(Junge Pflanzen, 1929, 98)



モーリス・メルロ=ポンティ『コレージュ・ド・フランス講義草稿 1959-1961』(みすず書房、2019.1)松葉祥一/廣瀬浩司/加國尚志訳

装画:洪水のボート(Boote in der Überflutung, 1937, 222)



モーリス・メルロ=ポンティ『大人から見た子供』(みすず書房、2019.3)滝浦静雄/木田元/鯨岡峻訳

装画:子供時代(Kindheit, 1938, 358)



鷲田清一『生きながらえる術』(講談社、2019.5)

装画:ドゥルカマウラ島(Insula Dulcamara, 1938, 481)



残雪『カッコウが鳴くあの一瞬』(白水Uブックス、2019.5)近藤直子訳

装画:黄色い鳥のいる風景(Landschaft mit gelben Vögeln, 1923, 32)



広瀬宏之『発達・子育て相談のコツ 小児精神・神経科医の100問・100答』(岩崎学術出版社、2019.6)

装画:Unter grossem Schutz, 1939, 1137



残雪『蒼老たる浮雲』(白水Uブックス、2019.7)近藤直子訳

装画:欄外に(Ad Marginem, 1930, 210)



伊東一如『歌集 蓬莱橋』(六花書林、2020.5)

装画:Es dammert, 1939, 347



森清信子『句集 露の堂』(東京四季出版、2020.8)

装画:ヴァリエーション(進行するモティーフ)(Variationen(progressives Motiv)), 1927, 299



ウンベルト・エーコ『文学について』(岩波書店、2020.9)和田忠彦訳

装画:夕べのわかれ/夕景の分析(Scheidung Abends, 1922, 79)



浜本裕美/河島思朗 編著『西洋古典学のアプローチ 大芝芳弘先生退職記念論集』(晃洋書房、2021.1)

装画:パルナッソスへ(Ad Parnassum, 1932, 274)



松木邦裕『トラウマの精神分析的アプローチ』(金剛出版、2021.3)

装画:ニーゼン山(Der Niesen, 1915, 250)



森山工『贈与と聖物 マルセル・モース「贈与論」とマダガスカルの社会的実践』(東京大学出版会、2021.8)

装画:金色の魚(Der Goldefisch, 1925, 86)




ヴァルター・ベンヤミン『ベンヤミン メディア・芸術論集』 (河出文庫、2021.11)山口裕之訳

装画:ドゥルカマウラ島(Insula Dulcamara, 1938, 481)




有村直輝『生成の美と論理 ホワイトヘッドの形而上学』(晃陽書房、2022.3)

装画:赤のフーガ(Fuge in Rot, 1921, 69)




テリー・イーグルトン『希望とは何か オプティミズムぬきで語る』(岩波書店、2022.3)大橋洋一訳

装画:希望に満ちた天使(Engel voller hoffnung, 1939, 892)




中村三春『ひらがなの天使 谷川俊太郎の現代詩』(七月社、2023.3)

装画:希望にみちた天使(Engel voller hoffnung, 1939, 892)




中沢新一編、岡潔/森本弘著『岡潔の教育論』(コトニ社、2023.3)

装画:鈴をつけた天使(Schellen-Engel,1939, 966)



モーリス・メルロ=ポンティ『子どもの心理ー社会学 ソルボンヌ講義2』(みすず書房、2023.6)松葉祥一/澤田哲生/酒井麻依子訳

装画:Wache, 1937, 不明


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