インフラ太郎

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海外インフラプロジェクトが好きでお仕事に。noteでの守備範囲は鉄道(国内&海外)/インフラ全般/まちづくり・不動産/中華圏情勢/商社など。Twitterはこちら。https://twitter.com/yanque_infra

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しなの鉄道 投資して応援しよう! 新型車両ファンドに応募してみて分かったこと

新型コロナによる需要減退で、大きな痛手を被っている鉄道会社。JRや大手民鉄は影響を受けていますが、地方の鉄道も例外ではありません。そうした苦境にあって、新しい取り組みを始めたのが”しなの鉄道”です。 この会社、なんと新型車両を購入するにあたって、一般人も購入できるファンドで資金を集めようとしているのです。筆者も早速一口応募しました! 今回の記事ではこのファンドについて取り上げつつ、ファンドへの応募を検討している人のためになる記事にします。特に分配金を得られる「出資分」で分

    • 鉄道の海外輸出を語る③ 台湾新幹線・新車両の謎を追う

      過去2回にわたり追ってきた台湾新幹線(台湾高鉄)。1月中旬、一つのニュースが飛び込んできました。(過去2回の記事は会社設立編と建設編) 内容は台湾新幹線の運営会社である台湾高鉄公司が公示した新型車両の入札が取り消されたというもの。2019年に公示され唯一の応札者は日立・東芝連合でしたが、応札価格が台湾高鉄公司側の予算と合わなかったことが原因とされています。 報道によれば、日立・東芝連合が提示した価格は1編成あたり50億台湾ドル(約186億円)でした。仮に仕様がJR東海と西

      • 〈鉄道産業・定点観測1〉 日本の鉄道産業を解剖する!

        これまで鉄道・中国といったトピックでパラパラと記事を掲載してきましたが、いよいよ鉄道に関する連載を始めます。題して「鉄道産業・定点観測」!鉄道の今と未来を”鉄道産業”という切り口で探っていく企画です。 鉄道産業って?鉄道といえば、鉄道会社がすぐ頭に浮かびますよね。鉄道を運行しているのは鉄道会社なので当然のことです。でもふと考えてみると、電車やレール、踏切、駅の自動改札機などは一体誰が作っているのでしょうか?実はそれぞれにメーカーがあり、鉄道会社はそうした会社から機器や素材を

        • コロナ禍で郊外・地方移住が盛んって本当??

          この記事を執筆している最中、2回目の緊急事態宣言が東京・神奈川・千葉・埼玉に発令されています。飲食店は午後8時までの営業となっているほか、各知事からは「Stay home」が呼びかけられている状況です。学校は原則休校とならずに通常通りながら、企業にはテレワークの7割利用が要請されています。 そのような社会情勢にあって、狭い家ではテレワークがしづらいし、テレワークゆえ毎日通勤しなくても良いということで、東京都心から郊外・地方への移住が盛んだというニュースを目にします。 筆者

        しなの鉄道 投資して応援しよう! 新型車両ファンドに応募してみて分かったこと

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          鉄道の海外輸出を語る② (台湾新幹線編・建設)

          今回は前回(事業主体の設立)に続き、台湾新幹線プロジェクトを題材に、鉄道の建設がどのように進むか見ていきます。 日本勢の活躍と契約形態台湾新幹線の車両は、日本の東海道新幹線で走っていた車両に似ていますよね。台湾新幹線の車両は700T型と言われ、東海道新幹線を走っていた700系の兄弟に当たります。 (左が700T型車両、右が700系(引用:Wikipedia①、②)) この車両以外にも、日本式の技術・システムが随所に導入されたのが台湾新幹線でした。では日本勢と言いますが、

          鉄道の海外輸出を語る② (台湾新幹線編・建設)

          鉄道の海外輸出を語る① (台湾新幹線編・序盤)

          今回は、鉄道の海外輸出について取り上げます。鉄道のみならず、インフラの輸出は日本の国策として重要戦略の一つとなっています。では鉄道の海外輸出はどのように行われているのでしょうか?過去の実績、手法等を参照しながら見ていきたいと思います。 1回の記事には収まらないので、シリーズとしてお送りします。第1回目は、NHKドラマの「路」でも話題になった台湾新幹線を題材に解説します。(尚筆者は台湾新幹線プロジェクトに関わった訳ではなく、公知の情報と一般論に即して解説します) 台湾新幹線

          鉄道の海外輸出を語る① (台湾新幹線編・序盤)

          香港はどうなってしまうのか?

          香港が再び揺れ動いています。5月22日より開幕した中国の全人代(日本の国会に相当)で、28日 香港を対象にした「国家安全法」の制定指針が採択されました。数日来、この法案に反対するデモが香港で激化しています。そもそもこの「国家安全法」とは何か、また最近なぜ香港ではデモが盛んなのか、過去の経緯を振り返りながら見ていきます。 香港人が恐れる未来はじめに「十年」と言う映画の予告編をご覧ください。 この映画が公開されたのは2015年。それから10年後、つまり2025年の香港が悲観的

          香港はどうなってしまうのか?

          中国のコロナ経済対策「新基建」とは?

          今回は、中国の対コロナ経済対策について簡単に纏めてみます。 中国経済のコロナ影響中国において新型コロナウイルスによる肺炎が流行し始めたのが昨年12月と言われています。ウイルスの出所については諸説ありますが、武漢から中国全土、ひいては世界各地に拡大していったのは間違いありません。 世界経済がこの新型コロナウイルスにより甚大な影響を被っていますが、中国経済はどのような状況なのでしょうか?以下記事に詳しく書かれています。 中国、初のマイナス成長 1~3月6.8%減 実質で前年

          中国のコロナ経済対策「新基建」とは?

          JR四国はどうなってしまうのか?(パート1)

          第1回目の記事は、昨今のコロナ禍により少なからぬ影響を受けているJR四国についてです。2部構成でお送りし、今回はパート1になります。(写真は琴平駅に停車中の7200系電車です) 旅客事業を行うJRグループの会社は6社あり、規模が大きい会社はJR東日本、JR東海、JR西日本ですが、残る3社は本州以外の島に位置することから「三島会社」と呼ばれ、前述の3社と比較すると規模が小さく経営基盤が強くありません。この内、JR九州は2016年10月に東証第一部に上場し、鉄道事業以外で収益を

          JR四国はどうなってしまうのか?(パート1)

          このnoteについて

          インフラ太郎と申します。鉄道が好きで、海外インフラビジネスに従事している一介の商社マンです。 このnoteでは、以下をテーマに記事を上げていく予定です。 ・鉄道中心のインフラニュース(日本、海外いずれも) ・中国・アジア関係のニュース ・上記のテーマに関連する読書感想文 ・たまに旅行日記とか商社に関する記事も まずは週1回の更新を目指していきます!書く中で、記事の質も徐々に高めることができればいいなと思っています。 ※写真は10年ほど前の中国上海の虹橋駅。虹橋駅自体は

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