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すきな本とすきな生活。

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仕事中毒になっていた自分を思い切って手放して無職になった話

2023年がもう終わってしまうので、友人、親、前職の同僚や上司にもはっきりと伝えずに迎えた無職期間のことを振り返ってみることにした。 心の容量が常に2%くらい足りない感じがしていた。仕事が生きがいだったんじゃなくて、無理やり生きがいだと思い込んでいただけ。 引き出しの中が空っぽなつまらない人間になっている自分が本当に嫌いになった。 せっかくの休みにそんなことばかりを考えるようになったので、去年の秋頃に仕事を辞める準備を始めて、今年の夏には退職した。 せっかくならすぐに転

    • 転職に関する生きづらさの話

      「生きづらいなあー」 というのが、口に出さない口癖になっている。 同業他社に転職して気付くことは、自分の中の常識が何の意味も持たないこと。 自分が信じてきたものが覆される瞬間が、一日の中で何度もあるんです。 転職が当たり前になった時代、年収とか業種とか会社の雰囲気とか、次を選ぶ決め手はたくさんあって、自分のなりたい理想の姿のために頑張るんだけれど 自分の答えは6割くらい間違っているんだな〜くらいに考えていないと結構しんどさを感じることは小さいことでもたくさん。 納得がい

      • 自分のために

         最近、お気に入りの花瓶を見つけた。  花屋さんに、自分のためにお花を選びに行った。  「この花瓶に合う花を探していて」  予算を聞かれて、正直相場がわからなかったので決めてなくて…と曖昧な返事をしたけれど、店員さんはすごく気さくに丁寧に花を選んでくれた。  急に訪れても、自分のためのお花でも、こんなに可愛いお花を選んでくれるんだ。 キャンドルやお香を炊いたり、花を生けたり、絵を描いたり。誰かに見せるわけでもなく、自分のためにやっている。詳しくなくても、上手ではなく

        • 3年後に人生のピーク

           私は基本的に1人でいたい。結婚する気もないし、今のところ子どもが欲しいとも思わない。友達も少ない。  休みの日は1人で行く当てもなく車を運転し、なんとなく良いなと思ったお店に立ち寄ったり、公園に車を止めて持ってきた本を読んだりする。  夜も1人の時間が大好きで、1人で好きな映画や音楽を楽しみながら美味しいものを食べているとき、「働いていてよかった〜」と思う。  けれど、たまに「自分はこの世界に一人ぼっちなのか」とセンチメンタルになってしまう。職場では、ある程度仕事を任

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        • 好きなもの記録
          7本
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        記事

          余裕がない時こそ、全てを手放せるように

          もう、noteを更新することなんてないんじゃないかと思っていた。 環境の変化で、あっという間に新年度も迎え、人間関係でもゴタゴタがあり、何か取り憑いているんじゃないかと思うくらい。 特にここ1ヶ月は本当に余裕のない毎日で、好きなように好きな文章に触れることも、文章を書くことさえも億劫だった。 自分がやらなきゃ、動かなきゃ、弱音を吐いてはいけない。 周りに、抱え込みすぎて心身共に崩れてしまう人がいたとき、頼ればいいのに…と他人事のように思っていたけれど、抱え込もうと思わ

          余裕がない時こそ、全てを手放せるように

          生きている間、一生懸命生きればいい

          環境の変化についていかず、思うようにnoteの更新ができなかった。 仕事内容も変わり、心機一転という時期に、なんでか死というものに対する恐怖が大きくなった。 死というものは突然訪れるし、どう頑張ったって生きている時点でもう死に向かって一直線なわけで。 死がどんなものなのか、死んだら自分の意識はどこに行ってしまうのか…分からないことだらけで、私は死というものの怖さよりも、分からないことへの怖さを再確認する。 更新しない間、私は大切な人と離れ、隣町に住むまたちがう大切な人

          生きている間、一生懸命生きればいい

          20歳、おめでとう

          きょうは成人の日_______。 成人の日なんて、成人式なんて、所詮は通過儀礼に過ぎなくて。それぞれのタイミングで、それぞれの「大人」が始まっているんだと思う。 今年は成人式ができなかった。開始寸前で中止になった。オンライン開催になった。自ら参加を見送った。 「成人式なんて、あってもなくても私は大人なんだから」 無理に自分を納得させて、今は我慢なんだ、我慢しない人は悪なんだと何度も何度も言い聞かせて。 ある人は憧れだった衣装を着れなかった。ある人は久しぶりの旧友との

          20歳、おめでとう

          愛するために自立する

          「そもそも、男は火星人で、女は火星人だった」__そう想像してみよう。(ベスト・パートナーになるために ジョン・グレイ著 大島渚訳) 私たちはパートナーと他人であるはずなのに、つい「これくらいなら伝わる」と過信してしまう。 男も女も、全く別の場所で育ち、全く別の考えを持ち、同じ言葉を喋っているようで全然違う。だから、愛するために、少し頭を使って相手を理解しなければならない。 日常生活の中でも、彼女に相談されたからアドバイスしただけなのに、機嫌を損ねられた…本当に彼女はアド

          愛するために自立する

          マジックアワーに思いを馳せる

          明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った彼女に、一瞬で恋をした。本多劇場で観た舞台。「写ルンです」で撮った江の島。IKEAで買ったセミダブルベッド。フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり。世界が彼女で満たされる一方で、社会人になった僕は、〝こんなハズじゃなかった人生“に打ちのめされていく。息の詰まる満員電車。夢見た未来とは異なる現在。高円寺の深夜の公園と親友だけが、救いだったあの頃。それでも、振り返れば全てが美しい。人生のマジックアワーを描いた、20代の青春譚。

          マジックアワーに思いを馳せる

          本は買う派か借りる派か

          本棚の隙間がなくなってきた。社会人になって、今まで以上に本に頼るようになった。たくさんの本が詰まった本棚を見ると幸せな気持ちになる反面、短期間でこんなに増えてしまったのなら、これからも無限に本が増えていってしまうだろう、と不安になった。 昔は物への執着がすごかったので、物を捨てられずにいたし、片付けも苦手だったけれど、最近は「こだわりの一つ」を大事にするようになって、部屋がすっきりしている。ただ本だけはなかなか減らすことができない。 ミニマリストと呼ばれる人たちは、日用品

          本は買う派か借りる派か

          「努力」を脱いだ自分が、本当の自分だった。

          あと10分我慢して登れば山頂だと言われてひぃひぃ登ったのに、10分たっても頂上は現れなかった。もう少しだよ、本当はここからあと10分だから……。その言葉に騙されながら、40年も山を登り続けてきた。ここまで登ってきたついでにもう少しのぼってみることもできる。必死に登り続ければ何か見えてくるかもしれない。でももう疲れた。気力も体力も底をついた。チクショウ、もう限界だ。 物心ついてから、努力は惜しまなかった。 私は努力以外に誇れることがなかった。高校生くらいまでは、努力をすれば

          「努力」を脱いだ自分が、本当の自分だった。

          生きていくことは、難しいようで単純だ。

          瀬尾まいこ著、「天国はまだ遠く」を読んだ。 主人公の千鶴は、会社員で営業職。自分の人の良さでかえって結果を出せず、上司や同僚からの小言が自分に対する侮辱に聞こえ、いつしか会社に行くこともできなくなり、体を壊した。 全てを終わらせるため、自殺をするべく北へ向かう特急列車に乗った。奥へ奥へとタクシーに身を任せ、たどり着いたのが木屋谷という集落の「民宿たむら」だった。この民宿での暮らしが、千鶴に「生死」と向き合う時間を与えることとなる。 コロナ禍で、自ら命を絶つ人が増えたよう

          生きていくことは、難しいようで単純だ。

          芥川賞「破局」読んだ

          こんばんは。 芥川賞受賞作は気が向いたら読むようにしていて、前回はなんだか気が乗らなかった(余裕がなかった)のだけれど、今回は気が向いたので手に取ってみた。 今更ながらね。 ちなみに同受賞作「首里の馬」は読んでいる途中。 私は読書はすごく好きで、純文学はその中でも特に好き。知識は全くないけれど、言葉一つひとつ追っていくたびに著者の世界に引き込まれていくようで、美しいなあ、この人は日常の中のこの現象を、この動作を、こうやって言葉にするんだなあ、と感心してしまうから。

          芥川賞「破局」読んだ

          考えを溜めていても状況は変わらない

          最近、職場でまた人間関係に悩んでいる。 私の悩みの核を握るのがTさん。家に帰って、ぼーっとしているといつの間にかTさんのことを考えている。 恋かよ!と思うくらい。本当はTさんと仲良くなりたいのかな。 正直なんで仕事内容ではなく人間関係で悩まないといけないのか、そこは納得いっていないのだけれど。じゃあ悶々と1人で悩みを溜め込んでいても状況は変わらない。 だから私がしたことは2つ。 まずは、彼氏や親友にこのモヤモヤを話す。同意を得たいわけではないけれど、聞いてもらうこと

          考えを溜めていても状況は変わらない

          自分の中の「女」

          女子の人間関係を読了した。 この本を買ったときは、なんとなく大学や会社の同期との女子特有の歯痒さを無くしたかった。 けれど、読み始めた途端にタイミングを見計らったかのように「女」に関する悩みが増えた。 プライドがぶつかり合ったときのなんとも言えない痛み、気遣いによって起こる微妙な心の荒み。 もっとフラットに接することができたら、お互いのプライドも気遣いも、良い影響を与えていただろうに。 けれど、それをできないのが「女」の難しさ。お互いのこだわりがやけにぶつかり合って

          自分の中の「女」

          秋の匂いは寂しくさせる

          この写真は確か去年、ベルギーのブリュッセルで。 チョコレートやビールが美味しくて、嗜好品に心躍ってたな。 あと、物乞いはすごく多い印象。ヨーロッパ回ったけど、結構目についた。 ベルギーに行ったのも秋頃で、今はこんなに外出を渋っているのに、こんな一瞬で世界は変わってしまうのか、と痛感させられる。 しばらく今まで行った旅行のフィルム現像を渋っていた、というかただ面倒なだけだったんだけれど、写真を振り返ると何だか寂しい気持ちにもなってしまう。 昨日の夜現像を頼みに行って、

          秋の匂いは寂しくさせる