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日本最古の天満宮対決「奈良・菅原天満宮」VS「京都・生身天満宮」VS「島根・菅原天満宮」

菅原家一系三神を祀る延喜式内社の日本最古の天満宮!菅原道真の存命中にお祀りした日本最古の天満宮!を一気に紹介します。島根の菅原天満宮も気になるのですが、参拝したら追記します。

一般的に三大天満宮といえば北野天満宮、大宰府天満宮、防府天満宮とされることが多く、防府天満宮も初めて道真を祀ったとするので、本NOTEに書こうとしたが山口シリーズで書く。

変更履歴
2023/04/21 菅原天満宮の追記
2023/02/09 菅原天満宮の記事リンク
2022/06/04 初版

▼HP

▼アクセス

菅原天満宮:奈良県奈良市菅原町東1-15-1
     (奈良県奈良市菅原町518)
生身天満宮:京都府南丹市園部町美園町1号67番地

▼祭神

菅原天満宮:天穂日命(アメノホヒ)、野見宿禰命、菅原道真
生身天満宮:菅原道真

↓天穂日命

↓野見宿禰命

菅原道真

▼見どころ

 神社曰く、菅原家発祥の地・道真公御誕生の地が菅原天満宮で、菅原氏三神(天穂日命、野見宿禰命、菅原道真)を祀り、延喜式内社にも載ることから日本最古の天満宮という。
 全国で唯一、菅原道真が生きている時に生祠として祭祀したのが生身天満宮なので、日本最古の天満宮と言っているそうな。
 私見では、菅原天満宮は土師氏から菅原の姓に変えた地と思っており「菅原家発祥の地」としておきます。(とすごくあっさり結論書いてみた)

▽菅原天満宮:奈良県奈良市菅原町東

 喜光寺北側に鎮座し、近くに跡地もある。菅原道真の生誕地とした神社。菅原氏はノミノスクネを祖とし、「土師」姓を名乗っていたが、781年に菅原の里の地名をとって「菅原」姓へ改称した。そのネーミングはここの地名である!!とする。

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 祭神は出雲大社の宮司を代々行っている祖「天穂日命」、相撲の神様「野見宿禰命」、「菅原道真」となっている。この地域の菅原氏の氏神の神社とした方が正しい気がする。

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 京都・南山城や奈良・桜井では天神・太陽神「アマテラス」を祀っていたが、トレンドで天神「菅原道真」を祀ることに変更したのと同様に、後ほど祭神を追加したような気がする。いや、厳密にいえば、京都の道真による天災を恐れ、鎮めるために追加(分霊)したというのが正しいのかも。

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 境内には「市杵島姫社」、道真にお仕えした人物・度会春彦扇を祀る「春彦神社」、「稲荷神社」がある。

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 「筆塚」は「筆祭り」で集められた古い筆を供養する場となっているそうな。

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 最後に、島根県松江市にも同名で道真生誕地の神社があるのだが、これは「アメノホノヒ」から分かれ、出雲に居続けた菅原氏の神社であろうか。もしくは、記紀によると相撲が強いものを出雲から呼んだのが「ノミノスクネ」と記されているので、出雲の方が本家で、大和中央に来て出雲から分霊したのかもしれない。

 最後に、近くに菅原道真生誕の地があるのだが、京都の御所近くにもある。。人気だな~菅原道真・・。そちらは、道真公の先祖三代がお住まいになった地でもあり、菅原道真と父・是善卿、祖父・清公卿を祀っている。
 そのうち由緒同盟(造語)するような気がするな。

▽生身天満宮:京都府南丹市園部町美園町1号67番地

 全国に約12000社ある天満宮の中で唯一、菅原道真公の存命中にお祀りした日本最古の天満宮。近くに、道真邸殿があり、度々ここに来られていたそうな。後に生身天満宮を開いた武部左衛門尉治定(後に武部源蔵)は、当時の園部の代官で道真をお迎えする立場として交流があったそうです。

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 901年2月に道真は藤原時平の策略により、福岡・太宰府へ左遷を命ぜられた。武部源蔵は不憫に思い、生祠を立てたそうな。そのことから、全国で唯一、道真が生きている時に生祠として祭祀した社で、日本最古の天満宮とされる。宮司は今でも武部源蔵の子孫だそうだ。

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 駐車場に車を停めて、鳥居をくぐると緩やかな階段が待っている。やや階段などが時代を感じるものになっているが、清掃され綺麗で、新緑が気持ちが良い。ただ、元々は近くの違う場所に鎮座していたそうです。

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 参道を登り、左に折れると拝殿・本殿となる。能楽堂や神輿も置いてあり、近所の人が集まる憩いの場でもあるんだろうなと思わせる。祭りも盛大に行われているようです。

 拝殿を右側から回り込むと本殿の手前に来れます。本殿左右に氏子向けの新聞などが貼られています。その中に、俳優の松坂桃李さんが参拝に来たときの写真が貼っていました。↓写真真ん中下ですね。

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 本殿左手に日本には数少ない「楷の木」がある。2500年前の遠い昔、学聖孔子の逝去を悼み孔子の墓所近くに植えられたのが「楷の木」で、孔子にちなんで学問の木と呼ばれるようになったそうです。中国では科挙の合格祈願木とされ、「学問の神様」であることから氏子が寄贈したそうです。

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 参道を登りきると、摂社があります。一つはアマテラスとトヨウケを祀る伊勢神宮遥拝社、もうひとつは愛宕神社です。愛宕神社は火事が起きたときに、本殿手前で火が止まったことから火の神カグツチを祀ったようです。なお、愛宕神社のお堂は、この神社の神宮寺「福量寺」の聖天堂のものだそうです。
 ということで、神仏習合の場所であり、明治の神仏分離で途絶えたのかもしれません。ただ、生きている道真の木像を彫ったのが起源なので、昔は寺中心で寺の鎮守社という方が正しいのかもしれない。神像の可能性もあるが・・。

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 参道左手にあるが、本殿参拝後に「摂社国定国光稲荷神社」を参拝。ツツジと椿の垣に囲まれている。季節によってはクマ蜂とかの音でびっくりしそうな気がする・・。

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 境内摂社の厳島神社は、女の子がお参りすると美人になると伝わっているそうです。

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 ということで、参拝終了し、駐車場に戻ると「よいお参りでした」とどこからか声が聞こえた。声の方を向くと、作業着のおっちゃんが。。と思いきや宮司のようで掃除中だそうです。少々、話しているとハチク(淡竹。中国原産の竹の一種でえぐみが少ない)を頂きました。ありがとうございます!!今度、寄ったときは御朱印を頂きます。

▼島根・菅原天満宮:島根県松江市宍道町上来待1801

 別NOTEに書きました・・↓

菅原天満宮は、菅原道真公の誕生の地と言われる、島根県宍道町菅原にあります。「鼻繰御神梅」「野見宿禰の墳墓」など古来からの言い伝えがあり、のどかな出雲の田園に囲まれ訪れる人を神話の世界にいざないます。
 道真公は学問の神様ともよばれ、受験祈願、学業成就などでたくさんの方々にご参拝頂いております。

公式HPより

申し訳ないが、後付けだと思っています。確かに菅原氏の祖は出雲だけど。でもよい神社の雰囲気があるんですよね。なので、行きますよ。

 菅原道真公の父君、菅原是善卿が出雲の国庁に御在任の時、菅原氏の祖先、野見宿禰(のみのすくね)のお墓をたずねて菅原の里(当時は山田村という)においでになりました。その時ご案内をした乙女が卿のお気に入り、国庁に召されてお仕えすることになりました。
 是善卿は任期が終わり、京都にお帰りになることになりましたが、この女の方は懐妊しておられ、菅原の地に帰って玉の御子をお産みになりました。

公式HP

▼旅行記

※前述「▼見どころ」参照

▼セットで行くところ

▽菅原天満宮

▽生身天満宮


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