イベントを主催した方が良いの?チェックポイントは4つ!
おはようございます。ヤンこと小林です。イベントマーケティング Advent Calendar 2023の4日目担当いたします。
3日目はMasami Sugiuraさんの「鉄が熱いうちに打てるイベント後の設計」としてイベントマーケにおけるSFA・MAの活用術を書いてくださってます。MA好きのイベントマーケターの集まり、私も勉強のため参加したいです。
本noteを公開した12/4(月)は41年前、映画「E.T」が公開された映画界において重要な日。邦画と洋画の配給収入が15年間にわたって、歴代1位を記録。そのような日にnoteを公開できて光栄です。
さて、多くの企業が、オフラインプロモーションに予算を割く傾向にあり、特にイベント出展、広告や宣伝に力を入れており、最近ではイベント関連の仕事やイベントを企画する人材の採用も増えています。このnoteを読んでいる方にも、採用オファーの経験があったかもと思います。
今回は、2023年ビジネスカンファレンスを5回、主催・企画・運営した経験から主催イベントを企画・実行するに私が注意していることを1つ共有させていただきます。
イベント主催は"器を作る"ということ
イベントやってみてどうですか?と聞いていただくケースが増えましたが、私はいつもこう答えます。
「マジでやったほうがいいです、やれるなら。でも大変です」
イベントをやりたい企業にはそれなりの理由があって
・予算がつく
・会社からの指示
・代表の要望
このような傾向がありますが、個人的に主催イベントの一番のメリットは"器を作れる"行為だと感じております。器とは、「業界をリードする方々や自社の顧客の受け皿となれる場」のイメージです。
個人的に尊敬している主催イベント事例
昨今、多くのマーケターが主催イベントに関するnoteをし、参考文献も非常に増えたため、TIPsはありがたいことにコンテンツ化されてきました。長年関わってきた経験を言語化していない反省を自戒の念に駆られています。
「マジでやったほうがいいです、やれるなら。でも大変です」
と言いましたが、何が大変かって、大半が、企画立案から半年以内には実施されるので、人材採用している余裕もない中で、プロジェクトが進行するので、全員の既存リソースにアドオンする形で、イベントが乗っかってきます。ただ、本noteを読んでくださる比較的仕事へリソースを投下することに耐性がある皆さんは大丈夫なはず。それでもやりたい側の方々ばかりだと思います。
補足として、主催というと大規模イベントを想像されるかもしれませんが10人くらい集めた交流会もイベント主催です。極論、年に1,000人以上のカンファレンスを1回やって疲弊して結果が出ないなら、小規模交流会で確実に売上をあげられる方が事業を牽引する立場としては、凄いと思います。
私がキックオフ時に気にしているチェックポイントがあります。
・集客できるか
・予算を集められるか
・事業としてのビジョン
・やる気のある人材がいるか
この4点です。
イベントプロジェクトをマネージメントできる人材は、すでに世の中に多数いますし、私に誰かいませんか?と聞いていただければ、頑張って探します(笑)
チェックポイントに加えて、私が大事にしているのは迷った時に、
「やったらええやん」
という気持ち。
(スシロー 堀江社長も「やったらええやん」の雰囲気作りを大切にしている)
21年12月にリアルイベントやれる環境があった
これはbravesoftに所属している時に、代表 菅澤さんとの飲みの場で言われた一言。社長がやっていいって言っているのに、何をぐだぐだ悩んでいるんだ俺はと。この時の週末の一人合宿で企画立案。企画は考えたけど実行予算不足。それを補うために、映像、配信、装飾、集客のスペシャリストに協力を仰ぎ、協賛という形で補填。2,000万円近くかかる実行を予算を1,200万円に抑え、実施に至りました(当初実行予算は1,000万円だったため、追加でスポンサー募集も発生)。協賛を集める中、立ち上げから2ヶ月経ち、経営MTGに呼ばれて、幹部の皆さんの目の前で"出来ると思ってる?"と聞かれて、「この会社ならイベントできます」と言い切れたことは本当によかったな、と思う一方で、事後に、事業責任者に「こば、予算あってないやん」、と怒られたのは本当に申し訳ない記憶。
結果として、21年12年、軒並みイベントが延期・中止・オンライン化する中、都内でオフラインイベント(+配信)を主催させていただきました。展示会などでイベント案件の創出が難しいと言われる中、事業会社が主催するイベントマーケティングに関するオフラインカンファレンスとして珍しい場で、さらには良質なリードもとれ、商談につながったという声を多数頂戴し、私自身、インハウスマーケターとして初の自社カンファンレスは成功だった、と自負しております。ポートシティ竹芝などを施設運営するインフィールドの初瀬さんからは"開催したことすら感動した"とも言われ、現場で泣きそうになったことも忘れない
このイベ博事業に関しては、年間マーケティング活動のストーリーの一環として提供させていただきましたが、イベントとストーリーの話は今回は割愛。
4つのチェックポイントを振り返り
・集客できるか
これはもうアクティブなハウスリストがあるかどうかなので、全くないという場合、ウェビナーや共催イベントなどの企画実行や人を集めるノウハウを社内にあるかどうかなので、オフラインであれば、meetupから始めてみることをオススメしてます。
・予算を集められるか
私も展示会主催側にいたので、頼られるケースもありますが、出展者様を集めてきたのは、屈強なセールスたちです。純粋に必要なのはセールスリソースです。年間の事業で売り上げはあるので、赤字でもやりたいというケースももちろんあります。ただ事業として継続しない可能性はあることは頭の片隅に置いておいてほしいです。
・事業としてのビジョン
キャリア文脈|冒頭、採用も増えてますよね?とありましたが、個人キャリアの話にもなりますが、ショット型の場合、その企業のポジションに入ると翌年無くなるケースもあるので要注意。
事業文脈|イベントは1回やれば成功する、顧客がついてくることは正直難しいです。ただ年間通じてどこに山場を作るのか、大規模イベントに向けてプレイベントを実行し、いかに熱量を上げられるか、この辺がイベント起点で提供できるストーリーだと思ってます。
・やる気のあるが人材いるか
多くの企業は事業に再現性を求めるので、自社にノウハウを蓄積できることが重要になります。イベントのノウハウを蓄積したい方が内製化できるかどうかもイベントマーケを継続する鍵になると思ってます。そういう人材どこにいるの?という質問も大歓迎です。
結局、イベント主催をした方が良いのか?
黒字化できた、赤字になってしまったイベント事業を様々、経験させていただきましたが、成功体験の方が多いため、私は「大変だけど、やったらええやん」というスタンスです。24年のマーケティングカレンダーに、主催イベントを企画・計画する予定がありましたら、ブレストレベルでもぜひお声がけいただけると大変嬉しいです。
◼︎連絡先:https://www.facebook.com/yan.kobayashi
https://twitter.com/yan0310
自己紹介
学生時代、テレビ局のイベントでアルバイトチーフを務めたことが、イベントキャリアのきっかけ。その後、番組ADやベンチャー企業での経験を経て、
展示会主催 最大手のリード エグジビション ジャパン(当時)の運営部門にスカウト。コロナ禍、オフラインプロモーションのあり方を自身で見直した結果、イベント×ITの魅力に惹かれてbravesoftでeventosのマーケ/セールス、主催イベント事業を担当。その後、新規事業立ち上げのためlogmiにてイベント主催事業を担当し、上場企業の役員以上だけが集まるオフラインカンファレンス「IGC2023」を主催。23年7月より独立。今年、カンファレンスを5本 企画運営。20本以上のmeet up/勉強会を主催運営。シード投資家"THE SEED"のメンバーとしてイベント事業統括の傍ら、複数社のイベント主催事業の支援、オフラインマーケやコミュニティマーケ分野の企画運営に取り組んでおります。
重要なお知らせ|12月8日渋谷にて開催「AI DAY TOKYO」
今年、a16zから1億ドル調達のニュースもあったPinecone社と共同で「AI DAY TOKO」というイベントを渋谷にて開催します。 Pinecone社は、イスラエル発のスタートアップで、ベクトルデータベースの開発に注力。 AIモデルのデータ管理課題を解決し、Generative AI市場で急成長。 同時通訳も付けて、5つのセッション、今回は上限100名を予定しております。エンジニアの方々や、AI関連事業を展開中の方々に是非お越しください!!
今回、初noteとなりましたが
・サービスリリースしてまだ3ヶ月のスタートアップがイベント出展で成果を上げた出展方法
・スタッフスキルを上げる【展示会・イベント運営編】
・オフラインセールスマーケの起爆剤!?交流会の企画
・推しイベントの視察報告
など色々書けそうなのでこれからも頑張ります。
イベントマーケアドベント5日目は、、、
明日(12/5)は、インターホールディングス 執行役員の堀野さんです!
堀野さんとの出会いは、21年6月頃コンテンツ東京にてチームメンバーが名刺交換し、翌週にはオンラインMTG。8月にはウェビナー登壇いただき、12月にはイベ博DAYSを協賛。今や毎週定例会を行いながら、THE SEED の架け橋になった超大事な方です。圧倒的に、声が低いので決して機嫌が悪い訳でありません。また展示会の出会いがここまで昇華すると思いませんでした。(オフラインきっかけいいですね)
最後に
イベントを主催する際は、まず会場をおさえれば、かなり覚悟決まります。色々と計画・調整した後、結論としてやらない、ということも事業判断としてありだと思います。
競合他社や類似イベントのリサーチなども発生しますので、常にアンテナは貼っておくことも大事だと思うので、イベントを立ち上げたい分野の有識者とコミュニケーションも重要です。加えて、やることが目的ではなくゴール設計から逆算した計画ができる状況も必要です。ただやる前とやった後では、見える景色は違います(特に初開催)。イベントは企画段階ではとても楽しいので、実行ー完了ー事後フォローまで考えると大変ですが、投資したコストやリソース以上に多くのメリットが得られると思ってやってます。
その点も含めて、今後、noteの数を増やして情報発信していきます。
5,000文字近くの長文をお読みいただきありがとうございました!
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