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面接でジョブホッパーと挑戦者を見分ける方法

2~3年毎に転職を繰り返している人がいたとして
何事も続かないジョブホッパーなのか、
新しいことに挑戦してきた人なのか、
どうやって見極めたら良いでしょうか?

ジョブホッパーとは

ずーっと2,3年おきに転職などを繰り返している人は、
これまでに私がお会いしてきた皮膚感覚では
八割程度はジョブホッパー(傾向)がある人々でした。
 
ジョブホッパーとは、1つの仕事をマスターする前に
さっさと見切って別の仕事への転職を繰り返す人、
を私はイメージしています。
 
ちょっとやってみてイメージと違った、
初期的な成果を挙げはしたけど思ったより大変、
他の人々と協力関係、人間関係を築けない、
などなど思い通りでないことがあったら、
焦って次を探すことを繰り返しています。
 
しかし、経歴が荒れているにも関わらず、
採用されているので対人能力が高く良い人に
感じることも多いです。
実際に地頭も良くて優秀であったりします。
 
なので、単なるジョブホッパーなのか、
挑戦を繰り返して前進している人なのか、
分かりにくいですね。

挑戦者にあって、ジョブホッパーに無いもの

でも、挑戦者にあって、
ジョブホッパーに無いものが1つあります。
それは、胆力です。
辛かったり、苦しかったりしても、
やり切る力です。
 
挑戦者も転職や職を変えることを
何回か繰り返していることがよくあります。
 
しかし、1つ1つの経験と意図を聞いていくと、
勇気をもって一歩踏み出しています。
 
その挑戦の内容を実際のエピソードを交えて
具体的に聞いていくと、
はじめはこんなことも、あんなことも、
1つ1つ自ら手を動かして、足を運んで、
想定外のことも乗り越えてやってきたこと
などが分かります。
 
困難を乗り越えた事例なんかも聞けば、
その人ならではの難局を打開した物語があります。
 
私がある企業再生屋の人物に聞いた時には、
某国から撤退をしたい企業を支援した時に、
現地企業の社員に会社に監禁されたことや、
汚職をしていた当局の人物から脅迫されたこと、
謎の人物に尾行される日々を乗り越えて、
相手方との交渉を成立させて、
その企業の撤退を実現させた生々しい話がありました。
 
この話を聞けば、その人がタフで仕事をやり切る
胆力があることが分りますよね。

挑戦者は敗れて、次の目標に挑む 

ジョブホッパーはより良い場所を探して
あちこちつまみ食いしながら飛び回ります。
 
しかし、挑戦者は1つ1つに挑戦にコミットして、
能力と胆力を使ってやりきって、
続けるのか、敗北を認めるのか、判断しています。
納得をして夢破れたことを受入れて、
そこから学び、新たな問題意識を持ちます。
 
そして、次のビジョンを持って、
次の新たな挑戦をするのです。
 
ジョブホッパーにも優秀な能力、
チャンスを見出すセンス、
魅力的な人柄、などがあります。
 
でも、その仕事に200%コミットして、
難局や不満を乗り越えてやり切る力、
胆力が不足しているから、
生煮えの状態で次のキャリアへ移ってしまっています。
 
よって、転職歴が多めの人を見極める時は、
1つ1つの仕事に就いた理由とともに、
それぞれの仕事の具体的な経験の事例、
特に難局を乗り越えた事例を聞いていくことで、
その人はどれくらい胆力があるのか把握すれば、
単なるジョブホッパーなのか、
挑戦者なのか、を見極めることができると思います。
 
(2023年5月29日)
 山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士  

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