見出し画像

<24>次のステージで成功する為に、やり残しを解消する

卒業式シーズンですね。学生は学校を卒業して、春休みの後、上の学校や就職先に進んでいきます。社会人も新年度を迎えて人事異動や転職をする人もいるでしょう。あるいは、そういったことがなくても、これまでを一旦リセットして、次のステージに進む判断をすることはあるでしょう。

そこで、次のステージに進む前にやっておくといいことを1つ紹介します。
それはやり残しの解消です。


小さなやり残しの解消

これまでの人生全体、または、現在のキャリア・ステージにおいてやりたかったけれども、出来なかったことは何でしょうか?

やり残したことは大きく2種類あります。一つは、「やらないと、やらないと」と思いながらも後回しになって蓄積された小さな事柄です。もう一つは、もっと大きな事柄で今までと異なる仕事や取組みなど「あれもやりたかったけど、今の仕事や生活を選択した結果、出来なかった」というものです。どちらも、あると思います。

前者の「やらないと、やらないと」と思いながら後回しになっている小さな事柄はたくさんあると思いますので書き出してみて下さい。そうすると、1つ1つは何でもない、ちょっとしたことばかりだと思います。

例えば、私の場合は、プライベートでは、自宅の部屋の整理、子供達が幼い時に遊んでいたおもちゃの断捨離、網戸の修理、久しく会っていない旧友や先輩への連絡、家族旅行などです。

仕事では、顧客データベースの情報アップデート、過去にご支援した人々への連絡とフォローアップ、ホームページのコンテンツ更新・作成などなど、考え始めたらどんどん出てきます。

これらは少し時間をつくれば解消できるものが多いですから、優先度の高めの事柄から一気に取り組んで解消してしまいましょう。1つ1つは小さなことでも積もり積もれば知らず知らずのうちにストレスの要因になっているものです。これらを片付けるとすっきりとします。今までの人生ステージやキャリアのステージをリセットして次のステージに移行する為には、古い小さなやり残しの塵は持ち越さず掃除してしまいましょう。

大きなやり残しの解消

次に、もっと大きな事柄です。これは今までとは別の仕事など人生における選択の結果やりたかったけれども出来なかったことなどです。その中でも特に、このまま出来ずにいたら後悔するかも知れないことです。

何があるでしょうか?

これについては即答しづらいことが多いです。人生において重要な意味を持つ大きな事柄でやりたかったけれども出来ていないと即答出来る様なことがあるとすれば、おそらく既に始めていますよね。

または少なくともやろうとしているはずで、それが次のステージで取り組むことになるでしょう。ただ、多くの場合は、本当はやりたいはずだったけれども出来ていないことは、普段は意識せず気づいていないものです。心の中に埋もれています。

もしも、これらを死ぬ前に「これをやりたかった」と思い出したとしたら、どうですか?後悔しますよね。これでは「時すでに遅し」です。人生でやってはいけないことは、やりたいことがあったのに何もやらずに終えることです。その様なことが無いように、心残りになっているやり残しが何かはっきりとさせましょう。

やり残しを見つける方法

①「やらないと、やらないと」と思いながら後回しになっている小さなやり残しと、②「やりたかったけれども、出来なかった」大きなやり残しの洗い出しに取り組む時は、例えば、それぞれ仕事編とプライベート編でに分けてノートなどに書き出すと良いでしょう。

①の小さなやり残しは、思いつく限りどんどん書き出すと良いです。パッと頭に浮かんだことを書いていくイメージです。

②大きなやり残しは、何十個もあるものではないと思うので深く考える必要があります。有名な手法の1つは、自分のお葬式のスピーチを考えるというやり方があります。

もし今、自分が死んだとして、家族や親友が何とスピーチをするのか。原稿を書いています。

そこでは、あなたがどんな人であると紹介されているでしょうか?
あなたがこれまでの人生で何を成し遂げたのか。また、人々や社会に対してどの様な貢献をしたのか?
その場面をリアルに想像して、スピーチの原稿を書いて下さい。

そして、その内容を読み返してみて、自分が成し遂げたことや貢献したことは何であったか?

一方で、ある程度は出来たけれども十分には出来なかったことや、やりたかったけれども何も出来なかったことはあるか?

これらについて考えてみると、これまでの人生で自分がやり残したことが見えてくると思います。

是非、取り組んでみて下さい。

(2024年3月18日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?